旭川の人口と産業

旭川の戦後の人口の動向を見ると(推移グラフ参照)、昭和35年には86世帯・510人であった。人口は、その後僅かながら減少をたどり、昭和45年には400人まで減った。以後、同52年までは400人台で推移し、再び減少にはいったが、昭和60年には60人余り急増して(私立三育中学校生徒による)、431人を数える。その結果、25年前に比べて15%程減ったことになる。世帯数は、昭和46年まではほとんど変化せずに推移し、同48年に急増した。昭和51年の166世帯を最大に、その後減少したが、昭和60年に急増し、現在160世帯を数える。25年前に比べて2.1倍に増えた。

旭川の産業の現状を産業別就業者の構成で見ると(同表参照)、就業者141名の内、第1次産業59%、第2次産業11%、第3次産業30%という構成で、第1次産業(農畜産業)に6割の人が従事している。就業者数は、ここ15年の間に2割ほど減ったが、第3次産業に従事する人がサービス業を中心に増えた。

農業について見ると(農業基本統計表参照)、現在57戸の農家で約55haの経営耕地を有している。1戸当たり平均97aと大きい。旭川は山間地域に位置し、パインとキビ・果樹を基幹作物としている。作物の収穫・栽培面積は、15年前に比べて半分近く減ったが、中でもパインの減少が大きい。一方、野菜類や花き類は近年大幅に増えている。畜産では、養豚を中心に山羊も飼養されている。養豚は近年減ってきたが、250頭規模で経営され、また山羊も80頭ほど飼養されている。

出典:「わがまちわがむら