済井出のアコウ

済井出のアコウ

種別:天然記念物

指定年月日:昭和48年6月15日/市指定

所在地:済井出18-1

(説明)

屋我地済井出公民館の南側の前庭に生育するアコウは、推定樹齢150年、樹高8.5m、胸の高さでの幹の直径が約1.5mある大きな木です。地上50cmの所で3本にさらに上で5本に分岐して洋傘状に、ほぼ円形に広がり、その樹冠は最大径約160㎡(50坪)もあります。その下は子供たちの遊び場、区民のいこいの場、そして祭りの場となっています。

4月から5月にかけて、イチジク状の小さな実が熟れる頃、メジロ、アカハラ、ヒヨドリなどが樹上をにぎわし、島の初夏をつげます。

アコウ(Ficus superba Miq.var.japonica Miq. )は、時として個体によっては全体あるいは枝の一部が落葉し、またすぐに新芽を出す現象がありますが、この木はこれがよく観察されます。高木で多数の気根を発生しますが、ガジュマルのように垂下して支柱根を形成することはありません。和歌山以西の太平洋岸から、九州、琉球列島、台湾、南中国、インドシナ、タイ、マレ-半島西海岸に分布し、沖縄島ではおもに低地に生育します。仲でも済井出のアコウは大きさや容姿から、特に際立ったものといえます。