壷屋焼荒焼四耳蓋付壷(マースガーミ)

壷屋焼荒焼四耳蓋付壷(マースガーミ)

種別:有形文化財(工芸)

指定年月日:平成4年12月1日/市指定

所在地:名護博物館

(説明)

那覇市壷屋は、王府の産業振興政策によって1682年に各地の窯を統合し、以後現在に続く沖縄の中心的窯場となります。

この窯で焼かれる荒焼は、黒土(クチャ)に赤土を混ぜて作った作品を約900~1,200度の焼成温度で焼き上げたものです。現在、拝領窯は荒焼のフェーヌカマ(南の窯)のみが残り、荒焼のぼり窯は県指定の文化財となっています。

この壷は荒焼のなかでも薄手で、マースガーミ(塩入れ)に使用されたものです。高さ22.5cm、口径16.9cm、胴部19.5cmを測り、蓋付のまま焼かれており、内は赤褐色、表面は灰がかぶり焦げ、火色など素朴な風合いをかもしだしています。