中山の人口と産業

中山の戦後の人口の動向を見ると(推移グラフ参照)、昭和35年には71世帯・371人であった。人口は、昭和30年代後半は大きな変化はなく、同40年以降徐々に減少傾向となり、昭和60年現在203人を数える。この25年間に半分近くに減ったことになる。世帯数は、昭和44年まで僅かに増えて75世帯になったが、その後少し減り、現在60世帯を数える。25年前に比べて11世帯減っている。

中山の産業の現状を産業別就業者の構成について見ると(同表参照)、就業者79名の内、第1次産業61%、第2次産業9%、第3次産業30%という構成で、第1次産業(農業)に従事する人が6割を占めている。就業者数は、ここ15年の間に半分近くに減ったが、その中で、第3次産業(サービス業)に従事する人は増えている。

農業について見ると(農業基本統計表参照)、現在44戸の農家が54haの経営耕地を有している。1戸当たり平均118aで、屋部地区では最大規模である。山間の丘陵地域に、パイン.果樹の畑が広がる。15年前に比べて、作物の収護・栽培面積は4割に大きく減った。名護市一を誇ったパイン畑が大きく減ったためである。一部は果樹(みかん)に転換された。その中で、近年野菜類が伸びている。

出典:「わがまちわがむら