種別：名勝
指定年月日：指定候補
所在地：天仁屋
(説明)
天仁屋・底仁屋・有津の人々が、ヒラタチと呼ぶこの滝は、有津川の上流約3㎞の所にあります。滝の高さは約10ｍ。イタジイを主とする森を源に流れ出した水は、ここでいっきに広い滝壷へ流れ落ちます。
滝壷は、広い所で20～30ｍあり、かつては「タムンンガラシドゥクル(薪を流す所)」として利用したといわれ、けわしい山道を薪を担いで下りるのはたいへんな仕事で、滝の上で切った薪は、雨が降り水かさが増すのを待って、滝に投げ込み下流まで流し、運んだといいます。また近くには、かつて山の管理のために使われたといわれる「石塚」と「土塚」もあり、山を生活の場として利用していた当時のようすをうかがえます。滝壷の周辺には、ヒメサザンカなども見え、植物観察も楽しめます。