頭飾り・髪飾り

頭飾り・髪飾り

琉球芸能では主に女(ウイナグ)と若衆(ワカス)、子供(ウミナイ、ウミキー)の頭に髪飾りは用いられる。女踊りの髪飾りは「のし」「ばさら」「前花」(メーバナ)の三つを差す。さらに御冠船時代には露玉(つゆたま)と呼ばれる髪飾りも差していた。「し」は祝儀に飾られる慰斗の「の」と「し」をデザイン化したもの。「前花」は額の上の髪に差す花で、当初は「作り花」であったが、現在は椿の造花となっている。若衆や子供も女の髪飾りに準じている。本来、子供は成長するに従って髪形や飾りも変わったようであるが、現在組踊では、ハーユイと呼ばれる髪形に赤い紐で編んだウシリーと呼ぶ飾りを差している。規格:「のし」長さ約17cm、片方の本数5本。「ばさら」長さ約13cm、片方の本数4本。

出典:「芸能