リュウキュウヤマガメ

リュウキュウヤマガメ

種別:天然記念物

指定年月日:昭和48年10月30日/市指定→昭和50年6月26日/国指定

所在地:地域を定めず

昭和47年5月15日に指定されたセマルハコガメとは異なり、背甲は低く、背甲と腹甲は固着し、体色は黄褐色をしたヤマガメである。半水生でミミズや地中に住む昆虫類のほか植物の芽や種実を食うことが知られているが詳細な習性等は知られていない。

生息地は、沖縄本島北部、渡嘉敷島および久米島の森林地帯で、この地域の特産の亜種である。近縁の亜種は中国南部、マレーシアに産するが、台湾では産しない。

動物分布上貴重な種であるが、最近、愛がん用として捕獲され商取引きの対象とされているので、地域を定めず指定するものである。

ヤマガメ科の仲間で、ほとんど陸地上で生活し、水中に入ることはきわめて希です。そのため指跡に大きな爪をもち、みずかきの発達が悪いようです。甲の大きさは11~13㎝で、3つの縦の隆起があり後ろの縁はひどくぎざぎざになっています。甲らの色は褐色又は赤褐色で、腹の甲は黒褐色、縁は黄色を呈しており、全体的にごつい感じがします。渓流周辺の岩のくぼみや倒木に潜んでいることが多く、ヤンバルガ-ミの名で親しまれています。

食べ物は、ミミズ、カタツムリ、昆虫、草木の種実などで、雑食性です。6~8月に直径4.5cm、幅約2.4cm、重さ7.5g内外の卵を2~5個生みます。近縁のものが東南アジアに生息します。

名護市全域に生息が確認されます。