二見の文化遺産

二見の文化遺産

二見には指定を受けた文化財はないが、佐久川家の2本のケラマツツジは、大正10年の郡道工事の際に移植されたもので、70年を経た今もひとびとの目を楽しませてくれる(新里孝和:名護市の名木所収)。

二見には、石碑が2基建っている。ゆかり牧場には、闘牛界不滅の44連勝記録を持つ「名牛ゆかり号之基」が建つ(名護碑文記)。杉田川をさかのぼって行くと、「沖縄導水トンネル竣工記念碑」(昭和50年建立)がある。北部の諸ダムの水を中南部に導水するために、昭和42年から同50年にかけて、福地ダムと久志間28kmの導水トンネルが建設された(具志堅康:名護碑文記所収)。

沖縄を代表する現代民謡の「二見情話」は、この地にゆかりがある。戦後すぐの収容所時期、ここで生活した中南部の人が、お世話になったお礼として作った歌だという。

出典:「わがまちわがむら