語りつぐ戦争 第3集 一市民の戦時・戦後体験記録一 名護市史叢書・17

語りつぐ戦争 第3集 一市民の戦時・戦後体験記録一 名護市史叢書・17

平成24年3月29日 発行

編集 名護市教育委員会文化課 市史編さん係

発行 名護市教育委員会

表紙装丁 砂辺晴美

B5判 201頁

目次

平和な未来をめざして 名護市教育委員会教育長 座間味法子

戦争の痕を深く掘ろう 名護市史「戦争編」専門部会部会長 東江平之

凡 例

体験記録編

家族とともに ―戦前から戦後の仲尾次― 松田源栄(仲尾次)

戦争と学校教育 ―代用教員の戦争体験― 新城文子(田井等)

十一歳の戦争体験 ―食糧をくれた米兵― 真栄田義春(伊差川)

私が見た朝鮮の人 ―源河での戦争体験― 新城昭子(源河)

徳村夫妻の戦3体験 ―それぞれの記憶― 徳村政和・輝(瀬嵩)

終戦後の瀬嵩 ―那覇から疎開して― 西平メリ子(瀬嵩)

大浦崎収容所の生活 ―今帰仁村から辺野古へ― 比嘉サエ(辺野古)

焼け野原となった城区 ―城原から山中へ避難― 具志堅誓謹(大中)

赤ちゃんを連れて ―帰って来なかった主人― 宮城百合子(幸喜)

米兵と親しくなった少年 ー許田での戦争体験― 長嶺将巳(許田)

摩文仁から生きて帰る ―防衛隊にとられて― 佐渡山安清(東江)

少年兵を指揮して ―護郷隊分隊長の記憶― 岸本利行(東江)

源河の人たちの戦争 ―護郷隊員の体験― 新城義輝(源河)

攻撃目標は真喜屋の戦車 ―護郷隊通信班員の記憶― 親川和夫(稲嶺)

用語解説(用語・地名)

資料編

はじめに

凡例

第1章 兵士となったやんばるの少年たち 一戦争への道一

1.やんばるへやってきた陸軍中野学校出身者

ねらわれたやんばるの山々

1週間でつくりあげた遊撃隊配置計画

2.遊撃隊の編成

遊撃隊の編成

主軸となった陸軍中野学校出身者

最初に召集された在郷軍人・翼賛壮年団員

護郷隊の組織体制

3.召集されたやんばるの少年たち

第1次召集 名護国民学校

第2次召集 謝花国民学校

第3次召集 羽地国民学校

北部3村と中南部の少年たち

中南部の少年たちが召集された理由

鉄血勤皇隊と護郷隊

故郷から遠く離された少年たち

4.過酷な教育訓練と陣地構築

過酷な教育訓練

「護郷隊歌」と「陸軍中野学校歌

遊撃戦訓練の日々

陣地構築と食糧備蓄

5.護郷隊とともにいた部隊

護郷隊とともにいた在郷軍人会

特設警備隊について

国士隊について

軍属としてともにいた女性たち

第2章 やんばるの少年兵「護郷隊」の戦争

1.第1護郷隊の戦争

多野岳・名護岳の戦争

本部タナンガ山の戦争

久志岳の戦争

2.第2護郷隊の戦争

遊撃戦基地となつた恩納岳

出身地別に編成された少年たち

恩納岳の戦争

3.戦死者名簿が語る護郷隊の戦争

第1・第2護郷隊の生存者および戦死者人数

出身地別でみる第1・第2護郷隊の戦死者数

第1護郷隊 戦地ごとでみる戦死者数

第1護郷隊 月ごとでみる戦死者数

第3章 陸軍中野学校と沖縄戦

1.陸軍中野学校と沖縄戦

太平洋戦争末期に編成された遊撃隊

陸軍中野学校出身者、沖縄戦配置一覧表

陸軍中野学校出身者の4つの任務

2.大本営陸軍部直轄特殊勤務部隊

やんばるに潜伏していた「剣隊」

宮古島・城辺に潜伏していた特務隊、野村精一

3.配置された離島残置諜者たち

第32軍と離島残置諜者

伊是名島・伊平屋島へ渡つた離島残置諜者と護郷隊

粟国島・久米島へ渡った離島残置諜者

黒島に潜伏した河島登

与那国島に潜伏した宮島敏朗の間答書

「戦争マラリア」の犠牲となった島民たち

離島残置諜者らの沖縄戦

4.第32軍参謀情報班から伝令役へ

第32軍参謀情報班に配置された陸軍中野学校出身者

第32軍と護郷隊を往復した「桜挺進隊」

5.陸軍中野学校、もうひとつの沖縄戦

捨て石となった「義烈空挺隊」

沖縄県出身の陸軍中野学校出身者

第4章 国内遊撃戦とは何だったのか ―総論にかえて一

1.全国に広がる遊撃戦の準備

2.護郷隊、もうひとつの横顔

3.護郷隊員たちの戦後

4.村上治夫の戦後

補論 西表島の「護郷隊」―竹富島の少年たち一

(1)召集された島々の少年たち ……………

(2)故郷の島から西表島に渡った少年たち枷

(3)訓練と空腹の日々

(4)陣地構築。食糧運搬と組織体制

(5)護郷隊と戦争マラリア

(6)西表島へ護郷隊を配置した理由

(7)護郷隊と大本営陸軍部直轄特殊勤務部隊

(8)終戦を迎える

おわりに