集落の北の外れにある松林の丘はヤガウガミといい、そこにアサギとニガミヤーがある。さらに北にヤガグシクがあり、旧9月9日の豊年祭にはここを拝んでから祭に入ることになっている。グシクの南側をプルジマと呼び、屋我発祥の地である。その近くにヤガガーとミーガーという拝井泉がある。集落の北東側の海岸近くにはキンザ・トウガミという拝所があり、旧10月のウンネーの時に拝まれる。
伝統的な年中行事は、表に見る通りである。旧1月1日のハチウガン(初拝み)、2月15日の二月ウマチー、5月15日のウマチーにはヤガウガミを拝む。4月のアブシバレーは饒平名・済井出と合同で祈願する。その際、屋我は虫を入れて流す舟を準備することになっている。8月11日にはハタスガシといって、旗の虫干しを行なう。9月9日は豊年祭で饒平名ノロを中心にしてニーヤー(根屋)・ヤガウガミ・ヤガグシク・ヤガガーの順に拝み、その後ヤガウガミで踊りが行なわれる。
芸能
出典:「わがまちわがむら」