屋部の久護家

屋部の久護家

種別:有形文化財(建造物)

指定年月日:昭和48年3月19日/県指定

所在地:屋部175

久護家は、名護市字屋部の久護という集落の中にあり、同家の屋号がそのまま集落名になったほどの旧家です。福木に囲まれた長方形の屋敷2310㎡(約700坪)の東寄りに母屋があり、さらに東側の屋敷囲いと母屋との間に庭園があります。母屋の南側、ひんぷんの近くに当時の井戸もそのまま残されています。

建物は、木造瓦葺き平屋で、明治39年(1906年)に先々代の当主によって造られました。屋根は伝統的な島瓦を漆喰で固め屋根獅子がのせてあり、部屋の間取りも広く、アマハジ(軒)は深く廻され、地方豪農の形式をよく備えています。棟つづきだったドゥングヮ(台所)やアサギ(離れ)、ムミグラ(籾倉)などは、老朽化のため戦後取り壊されました