大力・カータグシチャ一

大力・カータグシチャ一 (辺野古の昔話)

昔、カータグシチャーという大力者がいた。グシチャーはまた猪捕りの名人でもあった。ある日、グシチャーは猪を捕る人や山仕事をする人のために、川から250斤もある砥石を一人で山の上に運び、いつでも槍や農具を研げるようにした。そんな砥石が山道のあちこちにあり、村の人たちはたいへん助かった。また、ナガタという田は水はけの悪い田だったので、グシチャーが大きな森を割って水を流し、りっぱな田にしたともいう。 (昭和59年民話調査より)

出典:「わがまちわがむら