名護博物館紀要17
名護博物館紀要17 2013.3
名護市芸能史年表と女性祭祀芸能の展開について
:平良徹也(名護市史芸能編専門部会委員、沖縄県立芸術大学付属研究所共同研究員)
1.はじめに
2.名護市芸能史年表
3.名護市芸能史年表の研究
A.分析調査の項目設定について
B. 分析調査の為の年代区分
C. 時代別項目別分析表
D. 各時代別項目別分析結果概説
I 前近代(琉球王府時代~琉球処分 1872・明治5年)
II近代1(1872・明治5年~日進日露戦争~1905・明治39年)
III近代2(1906・明治40年~大正末年 1926・大正15年)
IV現代1(1927・昭和2年~敗戦1945・昭和20年)
V現代2(1945・昭和20年~戦後~1960・昭和35年)
VI現代3(1961・昭和36年~日本復帰 1972・昭和47年)
VII現代4(1972~・昭和末年 1989・昭和64年)
VIII現代5(1989・平成元年~2011・平成23年)
ii項目別概説:ウシデークと村踊り
1.ウシデーク
2.村踊り
揺籃期 琉球処分の頃まで 三線や舞踊のムラへの浸透
成長期 明治から大正年間 村踊りの需要と組踊写本の普及・演目の拡大
停滞期 昭和初年ごろから敗戦まで 村踊りに掛る難題
亢進期 敗戦~本土復帰の頃まで 村踊りの復活と新たな変化
転換期 本土復帰以降~組踊劇場開場 村踊りの再評価と対外公演の増加
再転換期 組踊劇場開場以降現在 村踊りの新たな展開へ
3.ウシデークと村踊り
4.名護市芸能史年表に見る女性祭祀芸能の展開
1.ウムイ・クェーナ
2.旅歌
付 旅歌外伝:旅の諸相に見る名護市の芸能
1.漂着起源の芸能
2.旅の途次起源の芸能
3.アイデンティティ確認のための芸能
3.ピーヌ御願の芸能と三月遊び
5.まとめ
沖縄シヌグ神祭の植物観:新里孝和(名護市文化財保存調査委員、国頭村文化財保存調査委員)
1.照葉樹林の申し子
2.シヌグに現れる植物
3.シヌグ植物の形態と生態
4.葉序と拝み
5.沖縄の独自性
引用文献
名護市内における最近の希少な鳥類と繁殖の記録について(名護市鳥類目録補遺1)
:嵩原建二(嘉護博物館友の会)
渡久地豊(屋我地国設鳥獣保護区管理員)
平安山英義(ちばなクリニック)
はじめに
市内における最近の希少な鳥類の記録
1.名護市内で初めて記録された鳥類
ジャワアカガシラサギ
ハイイロガン
ハシボソミズナギドリ
クイナ
オニアジサシ
マミジロアジサシ
クロアジサシ
ムジセッカ
2.名護市内における初めての繁殖記録
コアジサシ
タマシギ
コチドリ
3.名護市内における希少な確認記録
マガン
ヒシクイ
クロツラヘラサギ
ノグチゲラ
ツルクイナ
イカルチドリ
ミヤマガラス
トモエガモ
レンカク
コグンカンドリ
総括と調査課題
引用文献
2012年名護市字伊差川 ムラ墓調査報告書:名護市教育委員会文化課・名護博物館
1.伊差川区について
概要
伊差川の墓所
ムラ墓について
ムラ墓に関する資料
2.調査体制
3.調査方法
4.結果
厨子甕からわかること
銘書からわかること
資料照合でわかること
参考文献
程順則「いろは歌」の作者か。:田港朝尚(元高等学校教員)
はじめに
1.「いろは琉歌」の出典を東恩納寛惇著『庶民教科書としての六諭衍義』としていいのか
2.程順則の「いろは琉歌」と蔡温の「いろは琉歌」
3.「いろは琉歌」にふたりの歌はあるか
4.「いろは琉歌」の出典と作者
5.教訓歌の作者たち
むすび