ウスクローグムイ

大川に伝わる伝説

ウスクローグムイ

昔、首里の御殿殿内の娘が、そこで働いていた男と恋仲になった。しかし、許される恋でなかったので、二人は山原に逃げ、大川の山中のウシヌヒラージという所で、近くの作物を盗んで暮らしていた。二人に嫉妬したある人が、そのことを首里の御殿殿内に告げると、首里から二人を捕らえにきた。そのことを知った二人は、打首になるより死んだ方がいいと、山の奥に入りウスクローグムイに飛び込んで死んだという。現在、ウスクローグムイはダム建設のために埋められてしまったが、昔は神聖な場所とされ、近づき難い所だった。( 昭和59年民話調査より)

出典:「わがまちわがむら