大北

大北区[おおきた・く]

大北区の現況

世帯数:960世帯 人口:3,452人 面積3.75k㎡

大北区は、単に北区とも呼ばれる。昭和19年に大兼久は、大北.大東.大中.大西.大南の5区に分割された。そのひとつが大北区である。名誰市街地の北に位置し、国道58号線と本部循環線で挟まれた地区である。東屋部川の上流にあたり、起伏に富んだ地形をなし、特に東部は谷間の入り組みがみられる。

大北区の行政区域は、小字山田原・柳原・比井田原・喜知留原・見取川原・寄合原・前棚原の全体からなっている。

旧集落は、山田原と喜知留原、それに柳原の三つに分かれ、戦前までヤードゥイ(屋取)集落を形成していた。県立名護病院前から伊差川に通じる本部循環線は、かつてのスクミチ(宿道)であり、最近まで国道58号線であった。はじめ、この道路に沿って修理工場や店や住宅などが延びていった。昭和40年から50年代にかけて、大北区に県立北部工業高校や県立農業大学校、また大北小学校が建設された。宅地化が市街地から周辺地域に及び、大北区でも急速に宅地化が進んでいる。国道58号線名護バイパスの開通もあり、大きく変貌するものとみられる。

主な施設に、県立農業大学校(昭和54年開校)・県立北部工業高等学校(同44年開校)・大北小学校(同60年新設開校)・大北幼稚園(同60年)・すだつ保育園・あゆみ保育園・県営住宅名護団地(同51年)・大北市営住宅(同60年)・柳児童公園(同58年)・山田原公園・北部農業改良普及所(同50年)・沖縄農業試験場名護支場(同54年)・北部ダム事務所(同55年)・県企業局浄水場・大北変電所・名護自然動植物公園_(同62年開園)などがある。

大北区は、ここ10年人口・世帯数とも急増している新しい住宅地域である。戦後の人口の推移を見ると、昭和35年には108世帯・719人であった。人口は、その後昭和48年まで大きな変化はなかったが、同49年以降急速に増加した。この時期、県営住宅名護団地の建設や多数の個人住宅の建築が進められたことによる。昭和51~52年および同56~57年の人口急増は県営住宅団地建設によるものである。その結果、昭和60年現在3,452人を数え、名護地区では宮里に次いで人口の多い区になった。25年前に比べて、人口は4.8倍も伸びた。世帯数も人口の増加と同様の推移を示し、現在960世帯を数える。25年前に対して8.9倍も増えている。

大北区の産業の現状を産業別就業者の構成について見ると、就業者1,325名の内、第1次産業(5%)、第2次産業(23%)、第3次産業(72%)という構成であり、第3次産業に従事する人が多い。昭和50年から55年にかけて就業者が倍増した。

就業者が最も多い第3次産業では、サービス業(46%)と卸小売業(33%)がその8割を占めている。第2次産業では、建設業に従事する人がその3分の2を占める。第1次産業(農畜産業)はここ15年大きく比重を軽くしてきたが、農家数はあまり変化していない。現在、72戸の農家で、全体として43haの経営耕地面積を持っている。作物の収種・栽培面積は、15年前に比べて半分に減ったが、キビ・果樹(みかん)を中心に野菜類や花き類が作られている。畜産は養豚が盛んで、現在980頭が飼養されている。

伝統文化

拝所と祭祀

旧大兼久村の中にあったが、村の中心から離れていたことや、そこに住んでいたのが、他から寄留してきた人たちであったため、村との関わりは少なかった。

戦後になって家が増えてきたものの、拝所はなく、護佐喜宮例祭には他4区と合同で護佐喜宮を拝む。

芸能

旧8月10日に行なわれる護佐喜宮例祭では、大東・大中・大西・大南と合同で踊りを披露している。大中区の項に詳しい。

文化遺産

県林業試験場事務所の入り口に、ハル石が一基据えられている(元の場所からは移動)。「ル・みとり川原」と刻まれ、現在大北区地内の小字見取川原に対応する。

大北の行事・活動一覧 昭和60年1~12月

1.6 保健体育部会 *本年ほぼ毎月開催

1.24 代議員会 *本年あと2、5、8月に開催

2.13 青少年健全育成部会 *本年はほぼ毎月開催

2.26 選挙委員会

3.12 区民総会

3.19 総務部会 *本年あと6、8、12月(2)開催

4.16 新旧各部会

4.18 監査委員会

4.23 代議員総務部会

4.26 区民総会

5.11 保体部・班長・団体長会

5.26 区民運動会

7.4 区民健康診断及び健康相談

7.13 子供会育成指導者研修会

8.13 合同会

8.23 実行委員会

8.28 合同部会

8.31 盆おどり大会(旧7.16)

9.6 文化部会 *9.10にも開催

9.15 区敬老会、獲たきり老人訪問

9.22~24 護佐喜宮例祭(旧8.8~10)

10.22 九月御願(旧9.9)

10.28 産業部会

11.24 総合展示会

12.4 保体部・班長合同会

12.14 産業部農場視察

12.15 班対抗ソフトボール大会