安和の石橋

安和の石橋

有形文化財(建造物) 指定候補

所在地:安和

地名では俗名「ヤマガバシ」と呼ばれています。国道449号線沿いの安和神社まえから勝山へ向かう道にはいると、部落の後方与那川にかかるア-チ型の石橋がみえます。

現在の石橋が架設される以前は安和東橋、西橋の古材を利用して、与那川橋に三本、山川橋に二本、それより30m上流に一本と、杉の丸太を仮説して通行人の便宜をはかったということです。

戦後、昭和25年(195年)沖縄復興資金による当部落で最初に手掛けた公共施設です。資材の少ない当時にあって、部落内に点在する不用になった家畜小屋のペ-イシ(石灰石)をかき集め、米国鋸で適当な大きさに切断して造ったということです。

部落内より数名の協力者(賃仕事)によって竣工したものの、昭和44年(1969年)10月4日の80年振りといわれる本部本島集中豪雨の時に、橋の一部が壊され竣工月日と橋名が流出してしまいました。その後、比嘉吉男区長時代に一部改修されましたが、竣工月日の記されない橋のまま現在に至っています。