大浦のマングローブ

大浦のマングローブ

種別:天然記念物

指定年月日:平成7年10月20日/市指定

所在地:大浦418-1・418-2

(説明)

マングローブ林とは、熱帯や亜熱帯の海岸や河口らの汽水域(海水と淡水の混ざり合う水域)に発達する植物群落で、サンゴ礁とともに、沖縄の亜熱帯的特徴を示す景観の1つです。そこでは分類上はかなり遠い関係にある植物たちが、海水の影響を強く受け、陸上の植物群落にはみられない支柱根や気根、あるいは胎生種子といった様々な適用現象をみせています。県内に発達するマングローブ林は、マングローブ林分布の北限地にあり、植物生態学、植物地理学上も貴重な群落といえます。

沖縄県内に発達するマングローブ林の構成樹種としては、現在6種が記録されています。そのうち沖縄本島では、メヒルギ、オヒルギ、ヤエヤマヒルギ、ヒルギモドキの4種が知られています。大浦のマングローブ林は、メヒルギ、オヒルギが主な構成樹種で、種類数こそ少ないが、面積、保存状況の点では、沖縄本島では最も良好な林であり、貴重なものです。