嘗間本

嘗間本(とうまぼん)

「組踊本の一つ。『沖縄古典芸能 組踊全集』と銘うって那覇市首里当蔵の当間晴弘が1955年(昭和30)8月30日に発行した組踊集。玉城朝薫作「組踊五番」をはじめ36組を纏めたもの。当時各村では戦災により組踊台本を消失し困っているのを、組踊に関心のある者たちが手元にある台本を持ち寄って集大成した本で、組踊の復活に相当貢献した。しかし、研究の進んだ現在からすると不備が多くあまり利用されなくなっている。(宜保榮治郎)

出典:「芸能