若衆

若衆(わかしゅ)

ワカシュという。日本語の「わかしゅ・わかしゅう(若衆)」(元服前の男子)に同じ。元服は一般に15歳ころであったから、それより年若い男子をいう。首里方言では「元服前の貴族の男子で、王城に出仕して小姓をつとめる者。ちご小姓。(中略)。御殿・殿内の次男・三男から選ばれた男子が当たる。髪も着物も女のように美しく派手に装い、お給仕をつとめた。(中略)。学問に励み、文官試験を受けて苦労したのち、文官に仕官した」(『沖縄語辞典』参照)という。組踊では若按司が若衆である。『校注琉球戯曲集』の着付に記されている「振袖袷衣装」と「引羽織」を着用することである。髪飾りはどちらかというと女踊りに近い。若衆踊りは、はつらつと踊るのがよいとされている。

出典:「芸能