仲尾次アシャギ庭のヤブツバキ群

仲尾次アシャギ庭のヤブツバキ群

種別:天然記念物

指定年月日:平成16年1月28日

所在地:仲尾次406番地

ヤブツバキ(Camellia japonica L.)は、ツバキ科の常緑広葉樹でヤマツバとも呼ばれ、ツバキの野生種を指す。海岸から山地に生息し、本州北から沖縄、韓国、台湾に分布している。楕円形で光沢のある葉をつけ、12月から3月にかけて赤い筒状の花を咲かせる。

仲尾次のアシャギ庭には、平成19年10月22日に枯死した大径木の周りに、11本のヤブツバキが群生している。近くには、ニガミヤーやアポーフヤーなどの拝所が存在し、豊年祭などの行事を行う場所として重要な位置を示している。ヤブツバキはその場所を象徴する木として、区民に長く親しまれている。

大径木は枯死したが、同母樹から根萌芽する個体をはじめ、区域内に生育するヤブツバキを大切に保存・育成し、ヤブツバキの群生するアシャギ庭の景観を後世に伝えるため、名護市の指定文化財に指定する。