ピンプン

ピンプン

沖縄一般にはヒンプンという。沖縄の民家形式にみられる中垣。門と母屋の間に設けた石垣、あるいは生垣や網代垣をいう。門外から家屋の中を見えないようにする目隠しの役割を果たすが、本来はモノノケなどの魔物の侵入を防ぐためにもうけたものという。墓に設けられた中垣にもいうことからすると、そのような宗教的な役割があったことは了解できる。中国文化の影響を受けたもので、呼称は北京語の「屏風」に由来するといわれる。なお、客として訪家に入る者はヒンプンの右手から入り、日用の雑事のために訪れる者はその左手から入るようになっている。

出典:「芸能

ピンプンガジュマル