ウシデーク/ウスデーク

ウシデーク/ウスデーク

沖縄には神を招き、持て成し、共に遊べば願いが叶えられるという祭祀観がある。その祭祀観に支えられ、女性たちのみによって奉納される神歓待の芸能がウシデークである。子孫繁栄や五穀豊穣、往来安全や健康祈願等などの祈りの要素が織り込まれた琉歌形のウシデーク歌にあわせて踊られる円陣舞踊で、アサギ庭や村のアシビナー(遊び庭)、宗家の神庭などで、ムラの節替えの祭示巳の際に披露される。年齢階梯的な服飾や音取りと舞手の役割分担、加入儀礼的な要素も見られることから、かつての神遊びやウムイやクェーナなどの神歌が基層をなすものと考えられている。また現在の琉球古典芸能(音楽、舞踊)以前の芸能としても注目されるものである。

出典:「芸能