部落

部落(ぶらく)

村(ムラ)をいう語。現在の行政区域の字(あざ)に対応する。『広辞苑』は少数の家の地縁団体、共同体としての民家の一群、村の一部として説明し、次に被差別部落の事例も上げて説明している。しかし沖縄の事例はこれでは説明不足である。集落集居がほとんどである沖縄では、その集落全体を部落と呼び、自治組織をもつ字自体を行政上からも部落としてかつては呼び習わしていた。沖縄には被差別部落の概念はなく、その点からも集落集居の字全体を部落と呼ぶ事に支障をきたさなかったものと考えられるが、いつ頃から部落とも使用するようになったのかはよく分からない。

出典:「芸能