我部祖河 仲ノ屋文書

我部祖河 仲ノ屋文書

種別:有形文化財(古文書)

指定年月日:昭和58年3月23日/市指定

所在地:我部祖河109

(説明)

我部祖河の旧家・上間家に伝存する古文書で、一般に「我部祖河文書」として知られています。あわせて37点確認されていますが、大きく分けると、「毎年諸祭り記」が2点、「元祖由来記」類が8点、「御神拝日記」類が27点の3種類で構成されます。19世紀初期から中期にかけての地域資料、民俗資料としてきわめて貴重なものです。

「毎年諸祭り記」は明治初葉の家の祭祀を記録したもので、それを戦後忠実に書き改め「家内記録」(10丁)として残されたものです。

「元祖由来記」類は、年号の記されたものとして「元祖跡目定書」(道光26年=1846年)と「元祖…」(同治2年=1863年)の2綴りがあります。前者は、士族家請の仕法に模して作成されており、興味深いものがあります。

「御神拝日記」類は、御神、即ち家の遠祖の拝み(祭祀)を記し、3綴りからなります。

これらの仲ノ屋史料の歴史的・民俗的意味については、小川徹氏(駒沢大学)が『近世沖縄の民俗誌』の中で詳しく解説されています。