鉄砲平良

汀間の伝説・昔話

鉄砲平良

汀間の平良屋の先祖に、鉄砲平良と呼ばれる人がいた。

平良は唐に旅した時に火縄銃を持ち帰り、その銃を使って猪を捕ったことからそう呼ばれた。

また、その鉄砲といっしょに、43斤ほどの丸くツルツルした石と、高さ二尺五寸ほどの手水鉢の台石を持ってきてあったそうだ。

丸い石は、村の青年たちが力較べをするサシ石として使っていたものである。

平良はその石をふところに入れ、台石を担ぎ、鉄砲を片手に持って船を降りてきたというのだから、たいへんな力持ちであった。

(久志村誌より)