語りつぐ戦争 第2集 名護市史叢書16

◇語りつぐ戦争 第2集(名護市史叢書16)

B5版 188頁 平成22年3月31日発行 ¥800

語りつぐ戦争第1集(在庫無し)につづき、市民の戦争体験証言をまとめた。30名余りの証言を収録したほか、資料編として「御真影」と「奉護壕」に関する調査報告を掲載している。

目次

平和への強い決意を築くために 名護市教育委員会教育長 比嘉恵一

戦争体験の継承は誰の責任か 名護市史「戦争編」専門部会部会長 東江平之

凡 例

証言編

故郷で戦争をするということ ―護郷隊分隊長の回想― 瀬良垣繁春

自分の家を焼いた護郷隊 ―護郷隊員として― 照屋義松

鉄砲と手榴弾三個ずつ ―護郷隊に召集― 上間義文

八重岳→多野岳→高江→天仁屋→喜瀬 ―彷徨った戦争― 比嘉利善

「国のために一命を捧げます」 ―宇土部隊での経験― 具志堅均

一県立三中生が見た戦争 ―八重岳にて― 山内敏男

夜の艦砲射撃 ―私の戦争体験― 宮里政邦

座って見ていた砲撃 ―東江原の戦争― 崎間康雄

血だらけの兵隊さん ―名護湾の十・十空襲― 宮城栄子

亡くなった友人、傷ついた女性 ―伊江島と伊差川で見た戦争― 我那覇文子

避難民と日本兵 ―三原の戦争― 瀬名波栄昌・清子

「みじめだったね―」 ―徴用ばかりの毎日― 崎浜良子

「アメリカーが来るから山に上がりなさい」 ―瀬嵩の山中を転々と― 川畑久子

瀬嵩収容所にて ―配給所と墓地台帳― 西平万喜

大湿帯の戦争 ―安盛・豊子夫婦の体験― 諸見里安盛・豊子

日中戦争、そして沖縄戦 ―在郷軍人として― 松田源清・花子

戦火に包まれた我部祖河・古我知 ―遺体の収容― 新城健三

四月の「田井等」 ―屋部の人びとと戦争― 宜保柴治郎

学童疎開の引率教師として ―大分での暮らし― 前田真一

父と息子の学童疎開 ―教師だった「父の思い」― 山里常樹

「東江の戦争」を語る 東江区座談会

用語解説(用語・地名)

資料編

やんばるへやってきた御真影たち ―御真影奉護壕からみる戦前教育の末路― 川満彰

はじめに

第一章 沖縄にやってきた御真影

1 沖縄にやってきた御真影

2 皇国民育成の場となった学校

3 四大節と御真影

4 過重な負担「御真影」

第二章 やんばるへやってきた御真影たち

1 十・十空襲と御真影

2 奉護隊の結成

3 奉護隊とともにいた人たち

4 やんばるへ疎開してきた御真影の経路とその時期

5 稲嶺国民学校と御真影

6 御真影奉護壕を掘った人たち

7 稲嶺国民学校から御真影奉護壕へ

第三章 山中を彷徨った御真影

1 奉焼した明治・大正の御真影

2 彷徨った御真影

3 奉焼した昭和の御真影

4 投稿した奉護隊員

5 「御真影奉還二関スル件」が伝わらなかった学校

6 日本本土で「御真影」に殉じた人たち

第四章 戦後、間に葬られた御真影・奉安殿

1 未調査の奉安殿撤去

2 本土でも姿を消した御真影と奉安殿

3 御真影「下賜」の本心

4 生活儀礼としての「拝礼」

おわりに

語注一覧

参考資料一覧

戦争編 聞き取り・資料調査員(2005~2009年度)敬称略

赤嶺玲子・東江政善・伊佐一美・上地美和・上原政昌・浦島悦子・大田正一・加納美枝子

北上田源・黒木幸紀・古我知さとみ・崎山こずえ・佐藤一麗妙子・地主園亮・島袋安奈

瀬戸隆博・園田美穂子・舟山淳・仲地静香・仲本興真・中本みゆき・比嘉清美・比嘉憲司

樋口清美・宮城良勝・宮城鶴子・村山友子・山本すみれ,与儀史子・横田真利子・吉川由紀

(表紙装丁)砂辺晴美