屋部の久護家文書

屋部の久護家文書

種別:有形文化財(古文書) 指定候補

県指定の建造物である屋部の久護家には、多くの古文書が残されています。そのうち「本家新築之時日記」(明治39年)と「元祖由来記」(明治17年/昭和5年写替)の2点は、建造物の指定に伴い附属して指定されています。

「元祖歴代日記」によると、久護家の初代は、仲北山崎山按司の長男だとされ、「字名ハ宇茂佐地頭…」「宇茂佐古島二居住セリ」「御墓ハ大土原ニアリ」と記され、以下代々に渡り、当主を記し、その役職名や業績、生没年などが記されています。この文書は明治17年に書かれたものを昭和5年に写し替えられたものです。

現在の建物は、明治39年に建てられたものですが、その建築の際の記録が「本家新築之時日記」として残っています。その他に「阿しやけ関係甫之時諸事日記」や「仲屋晋請之諸事日記帳」などの建築関係の文書があります。

また、「アサウ原御指令済日帳簿」(明治18年)や「仕明本立並屋部山キ那ワ畑日記写」など、土地に関する文書も多く残されています。