屋我のコバテイシ並木

屋我のコバテイシ並木 (やがのこばていしなみき)

天然記念物

指定年月日:平成25年6月4日

所在地:屋我37番ほか

屋我のコバテイシ並木は、名護市字屋我37番3 その他の地番に所在する。県道110号線の海岸線に沿う距離126mの並木で、コバテイシ(モモタマナ)13本の大径木が生育する。本並木は屋我集落が1856年に古島集落から村移動したときの記念木として植樹されたものと伝わっており、それからすると推定樹齢は約150年余を数える。もっとも大きな木は道路北側に位置するもので樹高約12m、胸の高さでの幹周りは3.5m(直径110cm)を測る。

かつてはその木陰で、年中行事の後青年たちが沖縄角力を取ったり、村の大切な取り決めや申し合わせなども行われたという。明治末年まで、この海浜に村共有の黒糖製造小屋もあってその憩いの場として、また最近では隣接する旧屋我バス停留所の待合い場として、その木陰が利用されていた。

真喜屋区から奥武島を経て屋我地大橋を渡ると、島の入り口にあたる場所に本並木が見えて、区民のみならず島を訪れる来訪者からも親しまれている。屋我区の歴史を語る大木の美しい並木であるとともに、島のシンボルとなっている。