神に選ばれた者で有ることを知る
2021. 7. 11.
白寅天
n Iテサロニケ1:4,5
4 神に愛されている兄弟たち。あなたがたが神に選ばれた者であることは私たちが知っています。
5 なぜなら、私たちの福音があなたがたに伝えられたのは、ことばだけによったのではなく、力と聖霊と強い確信とによったからです。また、私たちがあなたがたのところで、あなたがたのために、どのようにふるまったかは、あなたがたが知っています。
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私たちが救われたことは神が永遠の前に選ばれたからです。使徒パウロは、テサロニケ教会の聖徒たちが、神が永遠の前から選ばれたことを知っていました。それは、彼が福音を伝える時、言葉だけではなく、力と聖霊と強い確信によって伝われたからです。この救いは人間のなんの働きから来るわけではないです。
しかし、神を信じることは自分の自由意志によって、自分が否認されて服従する時だけ可能なことです。これは人間の理性では矛盾と見えますが、人間が完全に理解できない、神の領域にあることです。
このことは長い時間の間、神学者たちの間(カルビン主義とアルミニアン主義)でも議論になっていることです。
- カルビン主義:人間は完全に堕落して、悔い改めをする力がない、自由意志も善を選択する力が無い。神様が永遠の前から選んだ人だけが、主の恵みの力によって主に帰って救われる。
- アルミニアン主義:人間が堕落しても、神様を選ぶ力は与えられて、神様が関係しない自由意志によって神を信じる時救われる。
私たちが救われたことを覚えると、全的な神の恵みの導きであり、また、その瞬間の従順の選択によることを見ます。テサロニケの聖徒たちは、使徒パウロの御言葉が力と聖霊と確信によって伝えられて、主の力によって信じるようになりました。使徒パウロはそれを知っていました。ここで知ることは、ギリシャ語で「οἶδα」で、完全に知ることの意味です。使徒パウロは、テサロニケ聖徒の選ばれたことを確実に信じ、知りました。彼らの生まれ変わる時、御霊様によって多い苦しいの中で喜びをもって御言葉を受け、自分と主に似たものとなることを見たからです。御霊様によって主の花嫁の姿が現れる私たちとなりますようにお祈りします。
【教会通信】
・主の日が近づいているのを見て、主が清くあられるように自分を清くする人生を過ごせますように、このために、毎日真の悔い改めをもって自分が主と共に死んで、主が生きて、御霊様の実を豊かに結ぶ人生を過ごせますように。
・兄弟姉妹たちが、毎日、主の部屋に入って主との深い交わりの中で主に会う人生を過ごせますように。また、恐れおののいで御霊様の導きに従って自分の救いを達成する人生を過ごせますように。
・兄弟姉妹たちが、御霊様によって、苦しみの中でも喜びをもって御言葉を受ける、御霊様の力が現れる人生を過ごすことが出来ますように。