2010.11 もっと強く賢く

わーくすてーしょんのあるくらし ( 213)

2010-11 大橋 克洋

2010 世界バレー女子 -- 32年振りの世界3位に輝く

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◯ 日本ももっと強く賢く

心を病むひとが増え、元気なひとが少なくなる日本。憂いていても仕方がないので、少しでも将来を良い方向へ向けるにはどうしたら良いかをいつも考えています。やはり一言で述べようとすれば「国はスポーツを奨励・振興すべし」

    • 健全な肉体には健全な精神が宿り、粘り強さ、忍耐力を養える

    • 他人との接し方、礼儀、自分の責任を自覚する

    • 世の中の不条理や人生思う通りに行かないこともあることを知る

    • 体力向上とともに将来へ向けた介護予防

    • 身体を適切な時期、適切に使えば知能も発達する

もちろん例外はあります。しかし現在より改善される面の方が多いと思います。国民に兵役を課した韓国、若者はシャキッとしています。今の日本で兵役は論外ですが、その代わりスポーツそれもできれば団体スポーツを奨励することにより、兵役と同じような効果を得られるのではないかと思っています(もちろん、やり方次第ではあります)。

◯ 繰返しこんなことを書くには動機があります

ひとつは最近の中国の態度。中国武術を通し中国に非常に親近感を持つ私ですが、最近の中国の態度を見ていると、日本も毅然とした態度をとるべきと強く思います。中国は、四面を海に守られた日本と違い何度となく外敵に襲われ、考え方が根本的に違います。国土がやたら広く、考え方も定型化できません。対外的に性善説をとってしまう日本に対し、中国を含む多くの国は他国に対する厳しさがあります。そこへ行くと明治時代などに日本を動かした人々は偉かったですねえ。

日本と不可侵条約を交わしたソ連。ナチス・ドイツ降伏、日本の敗北鮮明となるや、条約を一方的に破棄し日本の背後から襲いかかりました。ポツダム宣言に背き、降伏した65万の日本将兵をシベリアへ抑留。終戦後、極寒の地で何年もの過酷な強制労働。亡くなった日本兵は37万人とも言われます。今回も中国による尖閣諸島領有権主張に呼応し北方領土を大統領が訪問するなど、汚たねえなあ、、これがロシアです。敵に塩を贈るような日本には絶対にできないことですね。

もうひとつ、ロバート・ケネディ氏のご子息マクスウエル・T・ケネディ氏が書いた力作「特攻 -- 空母バンカーヒルと二人のカミカゼ」の読後感から。特攻と言うと何か一方的な感情をもって語られる場合が多いですが、やはりあちらの人は偉いですね。太平洋戦争当時の米国海軍がいかに優れていたか、特攻攻撃を受けた旗艦の高速空母バンカーヒルの地獄のような惨状とともに、特攻で散った学徒兵の青春の頃から書き起こし、彼らにもしっかりと敬意を払っています。

ハワイの日系人12万人が強制収容所に送られた。収容所から志願した日系2世は、目の前の敵と味方からの差別という2つの敵と戦った。窮地にあるテキサス大隊の救出命令は、日系兵を消耗品としていることが判っていたが喜んで救出に向かった。211人のテキサス兵救出のため死傷した日系兵は800人。米国史上に残る戦闘で忠誠心が認められたイノウエ中尉、その後の米国上院国防省委員長イノウエ議員は「戦争を回避したいからこそ戦争に対する準備は万全に」と云う。

このようなものを読んで感動するとともに「ああ、日本ももっとシッカリしなきゃなあ」と、つくづく思うものです。今のままでは、日本はどんどん崩壊の一途。日本人よもっと賢くなれ(賢さは教養とは違います。教養がなくても賢いひとはいくらでも居ます)。我が国の毅然とした武士の魂を復活させたいものです。

◯ 尖閣諸島の中国漁船ついに YouTube 登場

尖閣諸島沖で操業中の中国漁船が警告を受けた海上保安庁の巡視船に体当たりした事件、当初から家内も「YouTube で世界に公開してしまえば、、」と言っていました。公開を迫る世論に抗し民主党政権は渋ってきましたが、ついに誰かが YouTube に挙げちゃいましたね。YouTube で「本当の尖閣」をキーにして検索してみて下さい。生々しい実態をみることができます。

、、と書いたのですが、それから1時間もしないうちに原画は削除されたようです。

関係省庁あたりが Google へ削除を申し入れたのでしょうか。

しかし、そのコピーがインターネット上にどんどん増殖を続けているとか、、

昨日の NHK で WikiLeaks というのを特集していました。米軍が中東で望遠カメラを持つ市民を兵器と誤認して、ヘリから機銃掃射する動画。このような国が公にしない実態を明らかにすることを目的として活動する団体のようです。グリーンピースもそうですが、やり過ぎてしまうと「目糞、鼻糞を笑う」になってしまいますね。彼らが今度ターゲットにするのはロシアと中国だそうです。このあたりはフェアで良いかなと。

今回の尖閣諸島事件の動画も WikiLeaks ネタにぴったりですが、リークしたのは彼らではなさそうです。

◯ 今月の脳トレ

Ocean Web Space も開店から1ヶ月近くを経て、ようやく Google の検索に引っかかってくれるようになりました。Google Analytics を見ていると、一旦検索エンジンに引っかかると後はクロールされる頻度もぐっと上がってくるようですね。

前月も書いたように Google site は iPad での編集がうまく行きません。Google site の編集モードでは HTML の制御文を隠したまま文字編集できるところをみると、高度なテクニックを使って一見 TEXTAREA で編集しているかのように見せているのでしょう。iPad ではこれが逆にアダとなって、編集できないようです。Google のこと、いずれ解消される可能性が高いですが、、

iPad しか持ち歩かなくなった私としては、iPad でコラムの編集ができないのはやはり不便です。思いついたことを忘れないうちに 書き留めたいこともままありますから。そんなことで、自作の Web 編集アプリを再稼働させることにしました。外出先からは iPad とこの Web アプリで書き込み、自宅で随時 Google site へコピーすることにしました。で、さっそく Web 編集アプリを動かしたものの、吐出される HTML が Google のものに比べかなり見劣りします。Google site の編集モードが吐き出す HTML を眺め「なーるほど、最近の HTML はこんな感じで書くんだ」と勉強をさせてもらいました。

これを機会に Web 編集アプリを改装することにしました。手をつけ始めると色々と治したいところが出てきて、結構の大改装になりましたが、2週間ほどで一段落。11月号からは改良アプリでこのコラムを記述しています。ユーザインタフェースも洗練されてきました。これは自分しか使わないアプリですが、得られたノウハウは いずれ電子カルテ NOA へもフィードバックされるはず。

◯ 何か無線LANの調子がおかしい

自宅には現在2基の基地局をおいています。書斎の AirExtreme と居間の TimeCapsule。後者は家内に譲った MacBook Air のための TimeMachine も兼ねています。最初の頃は両者とも快適なスピードで繋がっていたのですが、ある頃から TimeCapsule の接続速度がやたら落ちてしまいました。あれ? ということで、工場出荷の状態から再設定を何度か繰り返してみていますが、どうしても所定の速度がでません。そのうち、快適に繋がっていた AirExtreme の方まで速度が落ちてしまいました。こちらも再設定を何度か試みていますが、どうもすっきりしません。朝起きて見ると、前者がダウンしていることも何度かありました。

さあてねえ、何故なんだろう、と悩んでいるところです、、

それから数週間後、何度かの試行錯誤の後ようやく原因がつかめました。居間の HUB が原因で転送速度が落ちているようです。今となってはかなり古いもので現在の通信システムには追いつけないんでしょうね。スイッチングハブでもないですし 。しかし、ごく最近まで問題は感じられなかったので、何かが変ったのでしょう。ただ AirExtreme まで落ちてしまった原因は解りません。その後はないようですが。

◯ 院内 LAN 再敷設

1F の仕事場から 13F の自宅までの LAN は、イエロー・ケーブルで接続されています。イエロー・ケーブルと言っても、今では見たことは勿論、聞いたこともない人の方が多いはず。文字通り黄色くて直径1cm はあろうかという太いイーサネット・ケーブルです。

約30年近く前、隣接3軒の地主が夫々の土地を提供、等価交換方式で13階建てマンションが建ちました。その2年ほど前に世界初のパーソナルコンピュータが出現してはいましたが、普通、コンピュータと言えばビルのワンフロアーを占めるような時代。個人がコンピュータを回線で接続するなど考えられぬ時代でしたが「将来は必ずコンピュータ同士を接続するようになるはず」、、というより「コンピュータは回線で接続しなければ使い物にならない」という考えで、1F から 13F まで回線用のパイピングをしました。

その約30年前のイエロー・ケーブルの両端に、現在は軽快なイーサネット・ケーブルを接続しています。心配なことはイエロー・ケーブルを接続できるハブはもう手に入らないであろうこと。もしそれがダウンすると13F のサーバと 1F の電子カルテが繋がらなくなり、13F の自宅がインターネットに接続できなくなること。そんなことで思い切ってケーブルをリプレースすることにしました。イエロー・ケーブルを通す時は業者さんかなり苦労していましたので今回も1日仕事を覚悟していましたが、ずっと細くなったケーブルとあって半日で終了。13F でのネット接続も速く快適になりました。

その工事の間、1F と 13F が接続できなくなります。そこで 13F にある電子カルテサーバを 1F に降ろして診療をすることにしました。サーバは新しい Mac mini ですので、とても簡単。それだけ片手にヒョイと持って降り、診察室で電源とイーサケーブルに繋ぐだけ。キーボードやマウスは bluetooth ですし接続も無線 LAN にできますが、セキュリティー上イーサケーブルで接続しています。それなら、最初から電子カルテサーバも診察室に置けば? ということになりますが、離れたところにあった方が何となく安心かなというだけのこと、、

◯ 今月の歩術

恒例の「健康日本21医師たちとみんなで歩こう」ウオーキングに参加してきました。今回参加したのは、芝公園を出発し、日比谷公園を回って慈恵医大手前から直角に第1京浜国道へ抜け、芝四丁目の交差点を回って二の橋へ、新一の橋から赤羽橋、東京タワーでゴールという 10Km コース。いつもより参加者が少いようでしたが、やはり私と同年輩かそれ以上の方が多いですね。

朝の冷たい空気の中でスタートを待つ 健康ウオーキング会場

9時を過ぎても、準備運動も始まりません。前回はスタートとともに高速集団の誘惑に乗ってしまい、終盤、失速・リタイアという苦い経験があるのと、今回は都心コースで歩道も広くなく信号待ちもあるということで、しびれを切らせ9時15分に一人でスタートしました。一昨日まで寒い曇天続きでしたが、さすが「(旧)文化の日」朝からとても良い天気。気温は14度程度と歩くには絶好です。ずっと北風という予報でしたが、肌に感ずるほどの風はなく、終盤は日陰を選んで歩くことになりました。

スタート前に出発したので、ずっと一人旅。今回は「スピードを求めず巡航速度を守って歩こう」と心に決めていたのですが、ゴールに到着し iPhone アプリ「Nike + GPS」の結果では「距離11Km 時間110分」。時速 6Km ですか、飛ばさなかった割には悪くない歩度でした。八卦掌のように、なるべく足に力を入れず、足音をさせない猫歩きを意識して歩きました。それでも久しぶりの長距離とあって、ゴール前あたりから右足の裏がちょっとヒリヒリ。

◯ 2010世界バレー女子 pool E

先月からの pool A では全勝の4勝を挙げた日本。昨日からは pool A B C D から勝ち上がった pool E に入り初戦は強豪中国。世界ランク3位とあって、かなり手強い筈ですが、今回の日本チーム、江畑や迫田など若いパワーもありメンバーも多士済々、何とかいけるかも、とちょっと期待して観戦しました。かなり良い線で競い合ったのですが、結果はストレート負け。pool A では最後のギリギリで何度も弾き返してきた日本、あまりハラハラすることなく観戦したのですが、残念。

テクニックはかなりよくなり、ヒヤヒヤすることは少ないのですが、やはりガツンとしたパワーに欠けるのが最大の問題。もうひとつ以前からの問題ですが、敵の左翼に控える砲台に弾が行くと必ず打ち出される強烈な砲撃、ほとんどの場合これがノーガードで決まってしまいます。これからの試合に控えるブラジルやロシア、これらの速射攻撃は更に強烈なはず。砲台の位置はほとんど決まっているので、何とかブロックしたり威力を弱める手だてを身につけなければいけませんね。 日本がさらに強力なアタックや強力なブロックを身につけ、かつ故障を防止するには「やはり中国武術の発勁だよなあ、」と思う私ですが、如何ともし難し。

スパイクを叩き込む迫田

眞鍋監督になってから適時選手の二枚替えなども見られるようになりましたが、それでも昨日の試合では納得いかない感じもありました。後半キャプテン荒木をようやく投入し、彼女は守備・攻撃にそれなりの貢献をしました。心のなかで地団駄踏んだのは「何故これだけ形勢不利なのに迫田を投入しないのだろう」。最後の最後、ようやく迫田が投入されましたが時すでに遅く、たった数分で試合は終わってしまいました。さぞ彼女も悔しかったことでしょう。監督にはそれなりの考えがあってのことなのでしょうが、迫田にはこの窮地で活躍する機会を与えて欲しかった。

迫田と同じ新人の江畑は今回の日本チーム最高の打点を上げました。ブロックなど守備も冴えていました。4年前のこの世界バレーを観て日本チームに「空中で瞬時に相手の布陣を読み取り、 空いた隙間へ吸い込まれるようなスパイクやフェイントなど」を期待すると書きました。まさに江畑はそれをやってくれているようです。また、当時イタリアから帰った高橋みゆきの得意技「高い相手ブロックの手に当てボールを弾き出す」技も継承したようで、今後が楽しみな選手です。

◯ pool E その後

pool E 第2戦はトルコ。トルコとの対戦を観るのは初めて。トルコはかなり強いとの話もあったのですが、1セット取られたものの、最終セットは日本が圧倒的な優勢で勝ちをおさめました。今回も荒木は結構活躍したのに、眞鍋監督は迫田を出さず。うーん、最強のロシア戦に備え、秘蔵しておこうということなんでしょうかね。次の韓国戦は何としてでも取りたいと監督言っていましたから、伝家の宝刀抜かれるか。一方、同期の江畑の活躍は目覚ましく、トルコ戦では木村のアタック率を抜きました。

度重なる故障を克服して復活した栗原恵、要所でしっかりスパイクを叩き込むところはベテランならではのもの。彼女とメグ・カナ・コンビと呼ばれた大山加奈、先日の応援席に来ているのが映されました。ついに第1戦から引退したのだそうです。本当に残念。大山に期待していた日本の大砲、荒木キャプテンに期待したいところです。

第3戦は韓国、今回、日本が敗退した中国をストレートで破ったとのことで、かなり苦戦を覚悟していたのですが、強力な主砲を持つ韓国も今回うまく機能せず、気の毒に思えるほど日本が圧倒的な勢いでストレート勝ち。これで日本は28年ぶりの世界4強入り。世界的にみるとバレーもサッカーのようにかなりの競技人口を擁し、4強は凄いことなのだそうです。

喜びの迫田と井上

現時点の個人得点を見ると、名だたる世界の強豪の中で木村沙織は何と堂々の3位。ロシアのガモアでさえ6位です。江畑幸子もジリジリと13位へあがってきました、おお、ブラジルのべレイラやシェイラを抜きましたね。さあ明日は身長202センチのガモアを擁し全勝街道を突っ走るロシア戦。どこまで食い込めるか、、

◯ pool E ロシア戦

さてロシア戦、試合展開はほぼ予想通り。身長202センチのガモアとメルクロア、安定した攻撃力のシャチコワらの「高さ」攻撃に3対1で負けました。「果たして一矢報いることができるか」が私の関心でしたが、第3セット日本の非常に良いムードでロシアを押し切り1セット取れたのが救いでした。

前半2セットまで活躍した江畑を下げ、ようやく監督は迫田を投入しました。新人だけにちょっと老練さに欠けるミスはあったものの、私の期待どおり目覚しい活躍で第3セットを日本のものにするパワーの一翼を担いました。コートの後ろから前進気勢を保ったまま高く浮き上がり、その位置からのバックアタック、素晴らしい。もっと早く迫田を使っていればなあと悔やまれます。

山口のスパイク

前面の選手の後ろに隠れていた山口が忍者のように浮き上がり、巧妙なスパイクを決める技は山口ならではのもの。井上や、ママとなって復帰した山本のスパイクにブロックにベテランの味。背は低くても縁の下の力持ち、セッター竹下、リベロ佐野、本当によく仕事をしました。全員よく戦いました。

第3セットで溜飲を下げる破竹の進撃をした日本ですが、最終セットでは形勢逆転、ロシアに一方的に押されまくりました。ここで何故、あれだけ活躍した江畑を出さなかったのか。疑問です。江畑、迫田、山口、栗原らを適宜交代で回すのが良いと思うのですが、それでさらにもう一矢、報いられたかも、、 それでも日本は準決勝に進めます。次はロシアに並び手強いブラジル。こちらも強豪アメリカを下し、全勝街道を突っ走っています。

◯ セミファイナル・ファイナル

セミファイナルのブラジル戦、残念ながら実況で観ることはできず録画でした。凄かったですねえ、最初の2セットを取り、このままの勢いで世界ランク1位のブラジルから勝利をもぎ取れるかと思ったのですが、さすがはブラジルそうはさせてくれません。2セット取られ、最終セットでもかなり競り合ったのですが力及ばず。しかし第2セット33対33もの激しいラリーは世界バレー史上の記録更新、いかに日本が粘ったかがわかります。

そして迎えたファイナル、米国戦。昨日のブラジル戦の粘りと猛攻で行ければ勝機はある、とは思われたもののメダルのかかったファイナル、米国もそう簡単には譲ってくれません。2セット奪われ日本も2セットを取り、フルセットにもつれ込みました。最後は15対8の差をつけて日本が快勝。32年振りの世界第3位、銅メダルに輝きました。

セミファイナルから登場した石田、体格もさほど大きくなく単なるピンチサーバーかと思っていましたが、どうしてどうして「あれ?凄いスパイク打つじゃないの」ファイナルでは結構の活躍。期待の迫田はセミファイナルからはベンチにも入れず観客席からの観戦でしたが、石田は迫田と同期のよし。かつて輝いた栗原、荒木の影が薄くなったのは気の毒ですが、これで来るべきオリンピックのロンドン大会には山口、江畑、迫田、石田と多くのパワフルで巧みな技を持つ新人たちが育つので、更に綺麗な色のメダルを狙えそうです。

最終的な個人ランキング。これはスパイク・ブロック・サーブ3技の個人総得点を表わします。木村は100人以上の出場者中2位に輝きました。これも凄いこと。ランクを伸ばしていた江畑、セミファイナル以後の出番がちょっと減ったため、ランクは16位とやや落ちましたが、それでもたいしたもの。第1位はトルコのネスリハン・ダルネル。ガモアは3位へ急浮上しました。それにしても今回の日本チーム、技良し、粘り良し、精神的安定と、見ていて非常に危なげないものでした。勝つチームとはそういうものですね。ロンドンへ向け身につけて欲しいのは「絶対に撃ち抜く速射砲パワー」と「敵の砲台からの攻撃をブロックあるいは弱める技」です。これが加われば「東洋の魔女」そして金メダル確実。

◯ 白鵬63連勝でストップ

双葉山の立てた不朽の69連勝を越えることほぼ確実と思われていた白鵬の連勝記録が、稀勢の里により63連勝でストップされました。取り組み場面を見ると白鵬にいつもの「気」が見られません。両者の腰の安定をみていて、明らかに稀勢の里の方に「白鵬の気」が見られました。白鵬が投げに行こうとしました。いつもの白鵬なら有無をいわさず豪快に投げてしまうところ、稀勢の里はびくともしません。結局そのまま寄り切られ砂かぶりに転げ落ちる姿もいつもの白鵬ではありませんでした。

どうしたんでしょうねえ、、「気」の抜けた白鵬。後のインタビューでも何も触れられませんでしたが、何か体調が悪かったように思えます。まさか朝青龍ではありませんから二日酔いなどということはないでしょうが、寝不足とか何かあったのでしょうか。69連勝間違いなしということで、一瞬気が抜けたというところでしょうか。いずれにせよ、バレーボールで言えばこれだけ長いラリーを続けられるということは常人のできる技でないことは確かです。

63連勝ストップに関して街行く人へのインタビューがありました。残念がる人、日本人でない横綱に連勝記録を達成されず良かったという思いの人など。ナショナリズムばりばりの私としても、心の奥底にそのような気持ちもないとは言えませんが、それはそれ、これはこれとして、白鵬の頑張りを素直に喜び讃えたいと思います。連勝はストップしても打ち立てた偉大な記録は凄いこと。

◯ 恒例の馬術競技の応援に

医科大学による恒例の馬術競技、サムス准将杯争覇戦が馬事公苑で行われました。第1試合開始が朝の8時半とあって、往路はタクシー。この試合は例年とても寒いのですが、今年は私の過去の記憶にないほどの好天に恵まれました。空を見上げると広い碧空に一点の雲もありません。馬事公苑の美しい八重桜は何度も見てきましたが、こんな美しい紅葉は初めて。10度をやや下回るかと思われる冷たく透き通るような空気が紅葉を際立たせます。

昨年優勝の母校慈恵医大ですが、今年は最強と言われる信州大学と第1試合で当たりました。高校の先輩でもある東京医大の平馬先生から「慈恵さん、今年も優勝するつもり?」と言葉を掛けられました「うーん、今年はちょっと厳しいかも」。慈恵も全員ゴールまで帰ってきたのですが、2年生が惜しくも落下させた横木障碍の僅かな失点で信州に負け上位進出なりませんでした。4名戦のうち1名だけ新しい部員を出さざるを得なかったのでが、今年は止むを得ないかなと、、

今回の試合は馬事公苑以外からの馬匹を余り集めることができなかったようで、試合もやや変則的な形態でした。馬が比較的良いのと障碍が低いので、ほとんどの選手が問題なく経路を回ってきましたが、障害前の馬の膠着でもろくも落馬失権する選手が数人見受けられました「おい、おい、そんな程度バランスを崩しただけで落ちるなよ」。我々の世代なら、落ちそうになってもしがみついてもうちょっと頑張れるところなのにね。以前は落馬で失点を受けても再度乗馬して競技を続けられましたが、安全第一の最近は落馬するとただちに失権となります。

ということで、慈恵の試合は終わってしまったので、昼前の気持ち良い光と空気の中、馬事公苑から家まで歩いて帰りました。以前なら最後まで先輩として付き合ったのですが、歳ですね。ちょっと堪え性がなくなったというか。今回は靴が悪かったのか、ちょっと歩度が伸びなかったようです。1時間半ほどで自宅近くにたどり着き、台湾料理と書いた店で瓶ビール1本と五目焼きそば、美味しかったですね。慈恵の出場選手4名、首尾よく動画に収められたので YouTube にアップしようと思います。

◯ 医療情報学会 浜松

金曜午前の診療を終え新幹線で浜松へ。会場アクト・シティーは鰻の寝床のように細長い。あろうことか総合受付がその一番向こう端。受付を済ませ、反対端にある電子カルテ・セッションの会場へ。会場手前でセッション終了の人並みが、あーあ、、小塚先生とすれ違う。この電子カルテセッションで、浜松の木村先生から電子カルテ先駆者のひとりとして私の名前が挙がったとのこと。誰も知らないと思っていましたが、そうですか、それはとても光栄なこと。この世界に少しでも足跡をとどめることができれば、長年のやり甲斐もあったというもの。

浜松アクト・シティー

そんなことで私にとって金曜の目玉セッションは終わってしまいました。近くのホテルへチェック・イン。ゆっくり明日の下調べをしたり、NOA 開発の構想を練ったり。夜は、鈴木君、小塚先生達と近くの飲食街へ。菅原さん推奨のラーメン店へ、有名店とあって暗闇の中に行列、こりゃ駄目だわ。行き当たりばったりの居酒屋の入口で医科歯科大学の広瀬先生とばったり、本当に数年ぶり。広瀬先生とは翌朝のエレベータでもばったり。学会もすっかり世代がわり、会場を歩き回っても知っている顔が殆ど居なくなったなあと思ったのにね。

翌朝は昼で帰るという鈴木君とホテルの私の部屋で NOA ミニ合宿。Web 版 NOA について、鈴木君の疑問に十分答えられたかな、、こちらも「ユーザさんは何がわからないかわからない」について得るところあり。今後の改良に活かしたいと思います。短時間でしたが、このような合宿はお互いに有効かなと。昼は鈴木君に聞いた駅のビッグ・カメラ店を覗き、実物の MacBook Air を手にとってみました。まあ予想と違わないものでした。昼食は蕎麦屋でザルの特大盛。浜松の鰻など食べたかったのですが、昨夜の飲み会で胃がお疲れ。

さて本題の学会、余り多くのセッションは聞けなかったのですが、ユーザインタフェースのセッションを聞き NOA の機能向上に使える有用なアイデアがちょこちょこ浮かんだのは収穫でした。それにしても最近の医療情報学会は往年の「胸のわくわくするような」セッションがほとんどなくなってしまいました。以前のようにどっぷり学会に浸かることはなく「美味しいところだけつまみ食い」「昔の雰囲気を思い出しながら NOA の新しい構想にふける」「気分転換、明日への活力」などが大きな目的となっています。

◯ iTunes Store ついに映画レンタルはじめる

米国ではかなり以前から始まった iTunes Store の映画レンタル、ついに日本でも始まりました。今まで Apple TV のメリットを感じないで来ましたが、映画レンタルが始まったことにより、こちらも即効で注文しました。つい先日新しくなったばかりの Apple TV、価格もたったの 8,800 円ですし。

早速、映画をレンタルしてみました。以前から見たかった山田洋次監督の「おとうと」。学生の頃からファンだった吉永小百合、歳を重ねても綺麗ですねえ。私が慈恵医大卒業とともに入れ違いで早稲田大学の馬術部に入った彼女、馬事公苑で見ることができなかったのが残念。折角 Apple TV が届いたので、そちらで観ようと思ったのですが HDMI ケーブルが付属せず手持ちの HDMI - DVI 変換アダプターで TV に接続してみたところ音声が出ません。やむなく HDMI -HDMI ケーブルを追加注文。とりあえず、レンタルした映画を画質のよい iMac 27 インチで鑑賞、なかなか快適でした。まだレンタルできる映画が多くはないのと、ダウンロードに結構時間がかかるということはありますが、いずれにせよまた一歩快適な世界になりました。

まだ追加注文のケーブルが届かず、本格的視聴はできないのですが Apple TV 色々試してみています。ちょっと塩梅悪いのは、リモート・コントローラで Apple TV を操作すると、隣に置いてある iMac の方も反応してしまうことです。Apple TV はこのコントローラでしか操作できません。iMac の方がコントローラに反応しないよう設定できると良いのですが、システム環境設定をチェックしてみても、そのような設定はできないようです(と書いたのですが、本を見ると設定できるようです)。Apple TV では居間の iMac に入った iTunes の音楽や動画を WiFi で飛ばせて見ることができます。

Apple TV は居間の液晶 TV に接続して使うことにしました。iPad や iPhone の音楽などを AppleTV へストリーミングしてみる、おお、なるほどね。YouTube なども大画面で楽しめます。

◯ 待ってました iOS4.2 for iPad

11月頃にリリースと聴いていた iOS4.2 がついに手に入りました。iPhone が4.2 になって便利をしているのに iPad の方はリリースが遅れとても不便に思っていました。これで iPad もフォルダー分けとマルチタスクが動くようになり、快適になります。4.2 になって加わったプリンターへの出力機能、AirPrint にも期待していましたが、プリントしようとするとプリンターを認識しません。どこにプリンター設定があるのか探し回りましたが見当たらず Web で調べてみました。なあんだ、無線LAN対応の特定プリンターへしか繋がらないんですね。ちょっとがっかり。そのうち誰かがLAN 上のどのプリンターへも接続できるツールを提供してくれることを期待。

東京都医師会の理事会で使っている文書管理システム、iPad では時々 Web アプリが落ちてしまい、最初からログインし直さなければならないのが非常に厄介でした。4.2 では、落ちてもログインし直すところまでは行かなくなり少し楽になりました。しかし今度は別の現象、リンク先の画面が出なくなることがあります。回復に四苦八苦しましたが「設定」アプリのSafari でクッキーとキャッシュをクリアすると回復することを発見。これは恐らく Safari の問題、最近 Safari は Mac 版でもちょっとおかしな挙動があります。一方 Safari の中で PDF を開いた時、iBook などのアプリでも閲覧できるようになったのは便利。

iPhone とは異なるマトリックス状の日本語キーボードがサポートされました。キー配置が頭に入り手が勝手に動くようになれば十分使えそうです。この文章を書いているうちに大分慣れてきました。

話は違いますが「MacBook Air ポチっとしてしまいました」という人が周りで増えています。私は次世代 iPad に期待し、誘惑にまけないようじっと耐えています。次世代 iPad は私の予想通りカメラが付くようですし、もっと薄く軽くなるという話もあります。今でも十分薄いのにね。そんな話に気分を高揚させながら、じっと耐えているところ、、

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今月の区立平塚小学校跡 整地状況

プール際にあった夫婦桜の片方が切り倒されたのは悲しい

これは日々の生活で感じたことを書きとどめる私の備忘録です