わーくすてーしょんのあるくらし ( 372 )

大橋 克洋

katsuhiro.ohashi@gmail.com

2024.05 チャンスは貯蓄できない

早朝散歩でみかけた路傍の何ということもない花、調べてみたら

大谷空木(オオタニウツギ):田植えの時期に咲くので田植え花とも呼ばれるそうです

○ チャンスは貯蓄できない


「チャンスというものは、見逃すことのない目を常日頃から養い、これと思ったら迷うことなく即座に掴むことが肝要」と言われます。「チャンスには後ろ髪がない」一旦逃がしたら もう掴み直すことはできないとも言われます。

自分の人生を振り返ってみると、最初からこのような意識を持って鍛えたことはありませんでしたが、自分に興味のあることに目を開き打ち込んできたことから「これはチャンス」という意識なく適宜チャンスを掴めてきたことは誠に幸運だったと思っています。

話は変わりますが、「睡眠」についても寝不足は「睡眠負債」として蓄積するが、「寝溜め」として貯蓄することはできないのだそうです。

○ 運動と睡眠


早朝散歩、歩き始めるとともに「今日はあまり調子が良くないな」とコースをショートカットして帰ってくる時や、「おや、今日は調子が良くちょっと距離を伸ばせそう」と、その日によりかなり体調に違いがあります。以前も日により多少体調の差はありましたが、80歳を過ぎてからは日差が大きい。

先週の馬事公苑までの8キロは、特に後半かなりきつくヘロヘロでしたが、今朝家をでて歩き始めるとかなり調子が良く、これなら7キロコースで行けそう。今朝は気温14度とちょっと低めだったこともあり、林試の森を抜け目黒通りに出ても、まだ行けそうな気分。この感じを損なわぬよう、なるべく歩度を伸ばさず保って歩いたこともあって、いつものように強い疲労感に襲われることなく、久しぶりに環七から中原街道を回り8.5キロ気持ちよく歩いてきました。

歩きながら「何で今朝はこんなに調子が良いんだろう」。68キロ台と私にしてはオーバーだった体重が今朝は67キロ台に減少ということもあったのですが、思い当たったのは良い睡眠が十分とれたこと。いつも睡眠で苦労することはないものの、必ず夜中に1回は小用で起きたり2,3度は目が覚めたりすることが多いのですが、昨夜は一度も目を覚ますことなく「何時かな」と枕元の時計をみると、起床時刻の5分前。珍しく8時間熟睡できたのでした。

以前から運動と睡眠の関連は気になってはいましたが、現在注目を浴びている野球の大谷翔平君はじめ多くのアスリートが睡眠にこだわる理由を身を以て実感した次第。

○ 今月の歩術


10年以上前から「今月の歩術」で歩きのコツについて書いてきましたが、今回やや長距離を歩きながら考えてみると「現在の自分の歩法は1種類ではないな」と。

体力がある歩き始めは、西欧人のように両脚を伸ばした状態で速やかに。1,2キロ歩くと、そのままでは疲労が溜まりやすくなるので、なるべく脚に力をいれず自然体で歩幅をやや広めに。後半疲労がでてきはじめたら、軸足でしっかり地面を踏みしめつつ反対側の足を惰性で前に出す操り人形のような歩き。コツのひとつとして「腰の筋肉を使う」があります。特に坂道を上がる時顕著ですが、腰の筋肉は太く短いので効率良く他の筋肉に比べ疲労しにくい。腰の筋肉に頼る間、他の筋肉はなるべく脱力しておくのがコツ。

どの歩法においても、上体を起こし頭の重みがしっかり腰の上に乗るよう、上体を脱力 まったく負担を感じなくしておくことが重要。特に長距離歩行には必須。理由は少しでも前傾していたりすると、それを支えるため常に背筋その他に負担がかかり無駄な疲労の元になるということ。

このように状況の変化に応じ歩法を変えるようになっています。中国武術では色々な手技を鍛錬しますが、長年の間にそれらを習得すると実戦に当たっては「何も考えることなく、ただ自然に身体の動くままに」と言われます。現在の歩きもまさにこれと同じ。過去何年かの間に習得した数種の歩法を、状況に応じ身体が自然に選んで歩くようになる。

この「状況により歩法を変える」は、江戸時代の長距離を速い速度で歩く方法として記されているそうです。平坦な道、荒れた道、登り坂、下り坂などにより異なる歩法があるという。

また面倒なことに、、


三井住友から「ご利用確認」のメール。「不正利用の疑いがあるためカードの利用を一部制限しました。ご本人さまの利用であるかをご回答ください」とあり、利用日時や利用額なども記載。その時刻、私は利用していません。早速「利用していないむね」返答すると、カードは凍結され利用できなくなってしまいました。数日後、新規番号のカードが送られてくるよし。2021年暮れフィッシングに引っかかった時もカードは凍結され、新カードが届くまで10日ほどかかりました。うーん、不便だなあ、、まあ、出費を節約できると考えれば良いか。前回のフィッシングは明らかに自分の不注意でしたが、今回は何も覚えがない。金額400円(400.00 JPY)とあるところを見ると、海外からの不正利用なのか、、どういう手口だったんだろう、気になる。

今回も新しいカード到着までに10日ほど。この間、Suica や Amazon など使えずとても不便。またこの期間に自動引落になるものが2件ほどあり督促メールも。ようやく新カードが届き、早速色々なところへ引き落としカード更新を行いました。ところがその翌日、再び三井住友カードから「不正使用の疑いでカードを一時的に止めました」のメール。ええっ、何で、、利用時刻を見ると深夜2時、こんな時刻に使った覚えはないが「利用してません」の回答をすれば再び10日間ほどカードが使えなくなる。幸い利用金額980円ということで、ひとまず「利用しました」と回答し「カードの停止を解除しました」のレスポンスを受け取る。

更新直後のカードにハックなんて有りかと思いつつ、先月の利用明細を見ると定期引き落としで980円や400円あり。今までこんなものに「不正利用の疑い」なんてなかったのに、三井住友のチェックが以前より厳しくなったみたい。有り難いけど面倒でもあるなあ、、

○ デザインについて考える


以前も何度か書いたことですが、私が昔から大好きな企業が3つあります。SONY, HONDA, Apple 。好きな理由はいずれも「独創的発想」で「斬新なデザイン」の製品を世の中に提供してきたこと。Apple の CEO であった Steve Jobs が SONY を尊敬していたことは、彼のプレゼンで何度も述べられてきました。

ところが、最近のこれら3社はどうでしょう。SONY は米国人 CEO になってから、まったく SONY 色を失ってしまいましたし、その後 CEO が日本人に戻ってからも恢復できていません。HONDA も本田宗一郎さんのいた頃、スポーツカー S800、軽自動車 N360、愛称トールボーイの CITY など、いずれもデザイン・メカニズム的にユニークなものばかりでしたが、宗一郎さん亡きあと次第に他社と同じ平凡なデザインになってしまいました。

Apple は Jobs 亡きあとも結構頑張ってはいますが、新製品発表で Jobs のいた頃のようなワクワク・ドキドキ感はなくなってしまいました。

つまりは、創業者なき後もその頃の味を保つのは極めて難しいということですね。そんなことで最近はワクワクするようなデザインにお目にかかれる機会が少なく残念に思っていますが、車で言えば最近のトヨタ・プリウスなどは斬新で面白いなあと思わせてくれました。最近のマツダ車も、とてもセンスあるデザイナーを使ってますね。