2017.04 わくわくすることが大切

わーくすてーしょんのあるくらし ( 290)

2017-4 大橋 克洋

寒かった春、4月に入ってようやくほころびはじめた桜

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◯ わくわくすることが大切

年齢を重ねても常に「わくわくすること」は大切。「綺麗な満開の桜をみたいな」とか「修理に出した iMac が戻ってくるのが楽しみ」「今日の散歩はどのくらい歩けるんだろう」「プログラミングを何歳までできるんだろう」とか、今現在もいろいろあります。

歳をとっても錆びないための秘訣、精神的にはこのように「何かに興味を持ち、楽しいことを思ってわくわくする」ですが、肉体的には先月書いたように冬場の怠け癖がたたってすっかり錆びついた身体を「無理せず少しずつトレーニングで快復」させようと努力しており、早くもその効果をすこしずつ感じているところです。

◯ 偉大なことをなしとげるには十分でない時間が必要

指揮者のレナード・バーンスタインは「偉大なことを成し遂げるには2つのことが必要だ。それは計画と十分でない時間だ」と述べているそうです。プロジェクトのスケジュールにはさまざまな組み方がある。のんびりしたもの、きびしいもの、ゆったりしたもの、不可能なもの。そしてプロジェクトをめちゃめちゃにするもっとも簡単な道は、時間をたっぷり与えること。時間が十分にあると、人々は見直しをしたり、手を加えたり、再考したり、新たにメンバーを加えたり、よそから意見を求めたり、テストをしたりする。

これは確かに言えるかも知れません。人間崖っぷちの切羽詰った状態だと、非常に効率の良い仕事を短時間で行えるもの。先月書いた外来での突然の電子カルテの不具合への対応がそれに当たるのではないかと。火事場の馬鹿力ではありませんが、切羽詰まった状態で何とか解決した問題、普段の時間的余裕のある状態だったらまずこのようにスピィーディーに問題解決できることはなかったと断言できます。

◯ 今月の歩術

そろそろ春で陽気も良くなるというのに、どうも歩きの調子が戻らない。やはり75歳というのは節目年齢、身体も変わり目のようです。気がつかない間に筋力ががっくり落ちているのに気がつきました。鉄棒をやっていた高校生の頃は身体も逆三角形で上腕の筋力には誰より自信があったのに、懸垂をやってみるとまったく身体が上がらないのにガクゼン。

若い頃と違い、いきなり無理をして身体を壊した経験が何度かあるので、まずは腕立て伏せから始める。何と腕立て伏せもままならず、膝を床につけた腕立て伏せから始める。1週間もすると20回は容易になる。懸垂も2週間ほどで10回までできるところまで回復。やはり年齢がいってもトレーニングすれば、ある程度戻るものです。

しかし歩きの方はなかなか本調子に戻らない。10キロ強はこなせるのですが、昨年の平塚までの50キロには到底届きそうもない。トレーニングで復活できるのか、それとも昨年がピークだったのか、とちょっと弱気な気分。

今年初め頃から、左足の甲にかなりはっきりした浮腫のあるのに気が付きました。起床時から、かなりはっきり浮腫んでいるのです。整形外科の後輩に尋ねてみました「そうなんですよね。必ず左足に来るんです。はっきりした原因は自分も解らないのですが、私としては心臓から来るのではないかと思っています」とのこと。自分では心臓の不具合を思わせるような自覚症状はまったくないのですが、嫌だなあと思いつつ、、

で、最近、腕立て伏せや懸垂を始め、何かちょっと心機能も良くなっているのではないかという気がして、朝ふと足に目をやると例の浮腫はなくなっているようです。なるほどねえ、今年の冬の寒さからくる運動不足が心機能も落としていたのかと。若い頃ならこんなことはないのでしょうが、老化に伴うものなのでしょう。気をつけなくちゃと、、

◯ 写真がいつの間にか見えなくなるのはなぜ?

このコラムを自前サーバから google へ引っ越した当時、写真は文章と一緒に格納することができました。しかしある時点から写真を格納するスペースがあふれてしまったようで、写真を受け付けなくなりました。色々考えた末、写真は google photos の公開アルバムに入れ、その URL を文書中に貼り付けるようにしています。

ところが最近この方式で、ちょっとした問題が発生するようになりました。google にログインしていない状態でページを参照すると、貼り付けたはずの写真が見えなくなっていることがあるのです。編集者としてログインしている時は発生しないので、しばらく気が付きませんでした。URL は変わっていなくても公開権限がいつの間にか変わり、編集者以外には非公開になってしまうようです。

気がつくと修正するのですが、しばらくするとまた非公開になっていることがあります。一定期間を過ぎると公開権限が変化する現象はなくなり落ち着くようです。1ヶ月以内くらいでしょうか。何か google 側のバグなんだと思いますが、困ったちゃんです。

◯ 書斎の iMac27インチ 復活

画面が急にブラックアウトする症状が次第に頻繁になり使い物にならない状態だった iMac27 インチを修理に出していましたが、今朝修理を終え帰ってきました。液晶パネルとLEDボードの交換で送料・手数料などを含め56、436円と結構かかりましたが、まだ次世代 iMac が出るのは早くてもこの秋以後のようですし、思い切って買い換えるより修理のほうがまだ安いかなと。それにこの美しい iMac を簡単に手放すのは余りにも惜しい。

今迄使ってきた修理店クイック・ガレージのサービス体制が変わったようで、引取サービスもなくなっており他の修理店を探しました。宅急便で送る必要はありますが「愛Mac」という店が良さそう。これはアタリだったようで、メールでとても丁寧なやりとりをしてくれる感じの良い店でした。たまたま発送するタイミングが店の休業日近くだったせいもあるのでしょうが、修理から返ってくるまで2週間弱かかりました。届いたマシーンを早速立ち上げてみると、久し振りにみる美しい大画面。ちょっと感激。

このマシーンは3.11の大地震でデスクから転げ落ち、その上に書棚から本が雪崩を打って前面ガラスに大きなヒビが入り、ガラス交換の修理を経ています。今回2度めの修理。39年にもわたる私のコンピュータ歴において、2度もの修理を経たマシーンはこれが初めてではないかな。それだけ愛着あるマシーンとも言えます。これで当分使い倒せるはず。

ここでニュースが入りました。Apple が正式発表前に製品を語るのは珍しいことだが、現在 Mac Pro の次世代製品を開発中、モジュラーシステムで拡張性に優れたデザインになる。リリースは来年になるだろう。プロ向け外付けディスプレィも開発中。またプロをターゲットとして iMac も今年中にリリース予定とのこと。私のところではもう Mac Pro の必要はありませんが、ディスコンになっていたディスプレィの復活は嬉しいかも(やたら値段が高くなければの話だが)。それよりも秋に登場するらしい iMac が楽しみ。現在のアルミ筐体の iMac デザインはすでに究極に達しているので、デザインはほとんど変わらなくて良いが、新しい機能という面で大きな進化があると嬉しいな。Jobs なき Apple でどこまでできるか。

◯ iPhone のセキュリティー

私の使っているのはまだ iPhone6 です。今のところこれで十分満足しており、iPhone7 に上げる必要を認めないからです。それはさておき、iPhone の指紋認証は時々効かないでパスワードの数値入力を求められることがあります。今日もそのようになって、パスワードを入れそこなったところ「iPhone は使えません。5分後にやりなおしてください」と言われるようになりました。いつの間にか、このように仕様が変わったようです。

セキュリティーを上げるための仕様変更と思いますが、一回入れ間違っただけで5分間待たされるのはちょっと辛いものがあります。せめて2回か3回の入れ間違いにしてくれた方が有り難い気がしますが、まあ、セキュリティーはいくら厳しくしても厳しいことはないということもありますし、なかなか悩ましい問題ですね。

、、と思ったら、iPad ではわざとパスワード番号入力に失敗してみても以前と挙動は変わりませんでした。iPhone とは OS バージョンの違いなどあるかも知れませんが、前述の問題はたまたまのものかな? また追試してみたいと思います。

◯ Drobo Dashboard が接続されない問題が解決

殆どの方には余り意味のない情報です。自分的には結構苦労した結果なのでここに書き留めておきます。2月号に書いたネットワーク対応 HD、Drobo は適当な HD を5台まで収容でき、それらを勝手に管理し大容量 NAS として運用できる優れもの。大満足しています。

このシステムを管理する Drobo Dashboard というソフトウエアがあり、Drobo の web site からダウンロードできるのですが、修理から帰ってきた旗艦 iMac27 にこれをインストールしたところ、どうやってもネットワーク上の Drobo を認識してくれません。フォルダーではちゃんと Drobo を認識しており自由に読み書きできるのに、肝心の管理ソフトウエアが認識しないのです。MacBook Pro でやってみたところ、最初は認識されなかったのですが、WiFi でなく Ether ケーブルを接続すると認識されました。WiFi はネットワーク・アドレスが別エリアだったからということです。外来のマシーンでもやってみましたが、これは Ether 接続なので問題なく認識、、なのに同じ Ether 接続の旗艦マシーンではどうして認識されないの?

これで数日悩んだのですが、ネット上で色々と関連情報を漁っているうち、Mac のファイアーウオール機能でブロックされている可能性があるとの記述がありました。説明にあったように、セキュリティー設定で DDService64d で外部からの接続を許可に設定してみたところ「やったぜ!!」無事 Drobo Dashboard が Drobo を認識してくれました。ところで DDService64d がどういう意味を持つものかは知らないのですが、、

で、DDService64d をネット検索してみると、Drobo 接続でひっかかったという私と同じ経験例が幾つも。肝心の DDService64d についてはよく解らないままです。

◯ 真価を知られていない Jobs の傑作 NeXT

Apple や Steve Jobs に関する色々な本を読んできました。Jobs の Apple 時代についてはかなり突っ込んだ話があっても、NeXT 時代についてはほんの上辺だけに終わっているものが全て(少なくとも私の読んだ限り)。それは彼らの誰もが、実際に NeXT を使ったことがなかったからと思います。現在の MacOS や iOS の源流となった Jobs の渾身の作品 NeXT の真価について余りにも知られていないことを非常に悲しく思っています。

自分の創設した Apple 社から自分が引っ張ってきた CEO スカリーによって追い出されることになった Jobs が作った NeXT 社。私は NeXT の初期のユーザとして NeXT 社が Apple 社へ吸収されるまで、ずっと愛用してきました。当時存在したどのコンピュータより強力だった上、ユーザインタフェースの使い勝手についても祖先の Macintosh より優れていました。最初に登場した真っ黒な六面体 NeXT cube は、あらゆる面で他のコンピュータの何年も先を行く機能を提供していました(FAX の送受信機能など、現在の Mac も持っていない機能がありました)。Jobs が考えていた「ありとあらゆる理想のもの」を「金に糸目をつけず」実現させたものだったのです。

それゆえ、私の電子カルテも NeXT があって初めて実用的なものへと進化しましたし、いまや世界中で無くてはならないものとなっている Web システムも NeXT 上で生まれました。

非常に残念だったことは価格が余りにも高く、そのため NeXT 用アプリを作るソフトウェアハウスが最初は居たものの、あっという間に居なくなってしまったことです。

NeXT の真価と未来を信じ結成された日本 NeXT ユーザ会のメンバーは「欲しいものは作ってしまえ」の精神で、色々なソフトウエアを作り皆に配布したものです。私が今まで経験してきた色々なグループの中で、最も楽しく・パワフル・前向き指向のグループでした。その当時の画期的 OS であった NeXTSTEP が Apple 社へ吸収されるとともに MacOSX の基盤となり、iOS への進化に繋がってきたのです。現在の MacOS や iOS には NeXT の血が濃く流れています。「NeXT なくして現在の iOS は無い」と断言してよいものです。

◯ モノもサービスも「タダ」に(近く)なる未来

数十年後には世界中で多くのモノやサービスがほぼタダになるという「予言」が、いま世界で注目を浴びているのだそうです。予言したジェレミー・リフキン氏はそれを「限界費用ゼロ社会」と呼んでいますが、限界費用って何?

すでに限界費用ゼロ社会は一部現れているそうで、たとえば Skype における無料で電話やテレビ電話ができるサービスとか、インターネットで無料でニュースや動画を見られるサービスなど。Google のサービスもほとんどがそうですね。もちろんどれも現実的には通信費その他コストがかかっているが、一時代前から考えれば明らかにコストは激減している。こうした変化が今後あらゆる分野でおこってくるというのです。

個人的には「確かにそういう傾向は認めるが、あらゆる分野ってのはどうかな」と思うものです。特に熟練した人間がかかわらざるを得ない職種などでは難しいでしょうね。

この流れの元は資本主義にあり、資本主義では企業は新たな価値を産むか、生産性を高めることで利潤をあげる。生産性が上がればコストは下がり、行き着く先は「コストゼロの世界」、つまり限界費用ゼロ社会は資本主義の終着点であり、必然なのだそうです。

限界費用ゼロ社会がきたら2つのことが起こる。1つは「所有の時代からアクセスの時代へ」。私たちはあらゆるモノを「共有」し必要なときだけアクセスして使うようになる。今注目を浴びているカーシェアリングや Uber などがその潮流にのったサービス。私も最近は色々な情報を自分のコンピュータではなく Google drive などのクラウドに保存しており、まさにその通り。

2つ目は「お金があまり役に立たなくなる」。これはモノがタダに近づくので当然。資本主義や利潤を追求する企業などは緩やかに終わりに向かっていく。代わりに力を持つのが「協働型コモンズ」、協同組合のように社会関係をベースに共有経済を展開。簡単にいえば「お金より関係や信頼が大事になる社会がやってくる」ということだそうです。ここのところが具体的に私には見えてきませんが、モノをシェアするのでシェアする仲間がポイントになってくるということでしょうか。私が NeXus:NeXT ユーザ会で経験したような、、

つまるところ、昔のヒッピー達のような生活を想像すれば良いのかなと。私としては「解ったような解らないような」ですが、そのような方向性にあることは否定しません。ところで Google の場合、裏でかかる経費については広告料で回収しているということですが、そうでないケースではどんな仕組みで回すんでしょうかね。

◯ WRC 第4戦 ツールド・コルス

WRC:世界ラリー選手権、第2戦では思いがけずヤリ-マティ・ラトバラの乗るトヨタ・ヤリスが優勝しました。久し振りに復帰したトヨタとしては、今年はまだ調整の年、完走を目指し、その間に車の調整をしたいということでしたが、思いがけぬ優勝。第3戦のメキシコは6位、今月の第4戦コルシカでは僅差で惜しくも4位。それでもトヨタとしては当初の目論見を十分果たしつつあるのだと思います。

映像を見るとヤリスの走りはかなり速いようですが、今年は他のチームのどれもが速くなっています。トヨタのもうひとりの選手ユホ・ハンニネンの走りもかなり速そうですが、第1戦・第2戦ともに立木に衝突、第4戦は石橋に側面をヒットするなど、途中リタイアが続きました。ちょっと気の毒ですが、考えてみれば2,3年前、クリス・ミークはじめ現在活躍中の多くの選手がクラッシュ、リタイアする姿を見ましたが、彼らもそのような経験を経て安定してきました。ハンニネンも基本的にはかなり速そうですので、実戦を経て安定してくれば期待できそうです。

昨年末、フォルクスワーゲンの WRC 撤退にともない、オジェ、ラトバラとともに所属チームを失ったミケルセン、行き場がなく WRC2 から参戦していますが、その中では突出した速さを見せています。トヨタ・チームにはテスト・ドライバーとしてラッピを擁しており、ラッピにはちょっと気の毒ですが、何とかミケルセンをトヨタ・チームに引き込んでトヨタも他と同じ3台体制で出場になるととても嬉しいなあと、心から願っています。

ヤリスの走り、かなり速いのですが、路面の凹凸でジャンプする姿が印象に強い。ラリー車に初めて乗せてもらった人が驚くのは「意外に乗り心地が良い」、つまりダンパーの効きが抜群なので大きな路面の凹凸を吸収してしまうからだそうです。ということから考えると、ヤリスはそこをさらに詰めていけば更に他マシーンを超える走りになるのかも、、

今回はラリー好きの豊田章男社長も、現地で間近にチームを応援していました。ヤリスは輸出用名称で日本名はヴィッツですが、日本名もヤリスに変更し、スポーツ・タイプも発売すべきと思います。豊田社長のことですから、やってくれるのではないかと期待。

◯ WRC トヨタ・チームに関するニュース

そのように思っていたら、噂サイト情報では日本名もヤリスに、また210馬力ものエンジンを積んだスポーツ・タイプも発売とのこと。トヨタはちゃんと考えているようですね。

さらなるニュース。トヨタ・ガズー・レーシングは5月のポルトガル戦に3台目のヤリスを追加、ラッピを乗せ投入とのこと。ラッピは WRC2 ではチャンピオンを獲った選手ですが、さらに速い WRC ではこれから経験を積んで行きたいと控え目の発言。残念ながらミケルセン登場はなりませんでしたが、来季はわかりません。いずれにせよ楽しみなこと。

そしてさらなるニュース。トヨタのライバル「ヒュンダイ」がミケルセンを獲得し、来季から4台体制になる可能性ありとか。現在でもヒュンダイは、ヌービル、ソルド、パッドンと優れたドライバーを擁しているのに、ミケルセンを乗せた4台目が加われば最強になることはほぼ確実。いやあー、参ったねえ、

トヨタのハンニネンもラッピも、これからの成長株。これに対し、すでに成長している4名をそろえられたんでは、とりあえず敵わない。ヤリスの戦闘力と安定性を抜群のものに仕上げなければ、、

と思っていたら、誰も同じことを考えているようで、現状でも強い選手ばかり揃えているヒュンダイにミケルセンが入ってしまったら、昨年までのフォルクスワーゲン一強と同じになってしまい面白くない、ミケルセンが WRC 復帰するならトヨタかシトロエンに入るべきという意見もあるようです。そして、トヨタはまだミケルセン誘致を諦めていないとか。

◯ Ghost in the shell

慈恵の消化器内科で.年1回の胃内視鏡検診を予約した帰り、品川プリンスの映画館で「攻殻機動隊」のハリウッド・リメーク実写版「Ghost in the shell」を見てきました。facebook などに何度か予告版がアップされ、見たくなったため。映画館は久し振りですが IMAX という立体版。最近の映画館はがら空きで、ど真ん中の席をとりましたが、IMAX の画面では一番後ろの席がよかったな。ちょっと失敗。

音響も大きいですが画面がド迫力過ぎる。見ているうちにある程度慣れてきましたが、最近のアクションものにありがちな大音響と目まぐるしい動きに着いていき難いのは、歳をとったということなのかな。

アニメ版を見てもよく解らない部分がある未来モノですが、筋としては大分解りやすくなっているように感じました。事前にアニメ版を幾つも見るなど、予習していたから?

舞台は2029年、人間の脳を移植した義体(義足や義手などを全身に拡大したもの)が普及した世界。「身体は人工的なものになっても精神のみは残る」というのがメインのテーマなんでしょうね。

見たあとの感想として残る余韻が余りなかった。ただ目まぐるしく、画面について行こうとするだけで精一杯という感じかな。ここで云う ghost は精神や心というような意味で使われているようですが、もっと心に訴え残るようなものであって欲しかった。2001年宇宙の旅などは、後で反芻するものが幾つもあったのに、、

あの映画を見た当時の未来は30年以上先でしたが、あっという間に通り過ぎてしまいました。2029年などすぐ来てしまいますね。

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これは日々の生活で感じたことを書きとどめる私の備忘録です