わーくすてーしょんのあるくらし ( 350 )

大橋 克洋

katsuhiro.ohashi@gmail.com

2022.04 桜色は平和の色

私の大好きな花「桜」の季節になりました。桜って凄いですよね、一旦咲き始めると全体がパッと桜色に広がる。桜の集まったところは、淡いピンクの雲のよう。

プーチンが残虐極まりない戦争を始めてからもう1ヶ月を越えました。平和ボケだった日本の社会もようやく戦争反対・対話で解決などということがまったく効かない相手のいることに気がついたようです。プーチンや習近平のようなヤカラに「戦争反対」などといくら叫んでも、ガンっと一発食らったらそれでお終い。そういう国が隣接しているのだから、平和ぼけなどしていたら駄目。

もちろん戦争は極力避ける努力をすべき。しかし、どうしても避けられない事態になれば、こちらも泰然と立ち向かう用意と覚悟を常にしておくべき。武士の心をもつ昔の人達は平時からそのような心がけをしていました。刀を百年携えても、それを抜くことはまずない。

中立を堅持しているスイスやフィンランドは徴兵制を敷き、防衛力も常に整えています。国民もそれなりの覚悟をもって。平和を守るには、それなりの努力と覚悟が不可欠。他人のフンドシで相撲をとろうなんて心得違いはとんでもない。しかし、そのフィンランドの国民世論も、今回のウクライナのプーチンによる一方的極悪非道な暴挙を目の当たりにし、NATO 加盟を求める意見が盛り上がっているとか。「北風と太陽」、プーチンの決断はその意図することとは反対の結果を産むことになりそうです。

桜の花を見上げ「これこそが平和の色だなあ」と思いながら、、

今月の歩術

昨年の今頃と比べ、だいぶ歩行距離が延びません。早朝散歩に出ても最初は快調そうに思えるのですが、1キロもいかないうち脚が思うように進まなくなるのです。明らかな筋力低下。

散歩から帰ると1日中コンピュータの前に座り、録画した TV 番組を見たりしているからだろうなとは思うのですが、これは今に始まったことではなく、5年前仕事を引退してからずっとのこと。

中年以後は5歳ごとくらいに何らかの身体的変化がくるので、80歳になればそれなりの変化がくることは予期していたものの、こんなに筋力低下が明らかになるとはなあ、、やはり筋トレしなきゃと思うのだが、わかっちゃいるけど、、

そんなことで、歩きのなかで工夫していること。今までも書いてきたことですが、1つは「後半、頭が酸欠状態になってくるのは心肺機能の低下かも。呼吸の仕方を考えてみる。とりあえずは大きく深呼吸しながら」2つめ「後肢を1本の棒と考え、その棒を体重で前に倒すことにより前進力を得る。つまり、体重を推進力に変える(同時に上体はまっすぐ保っておくことが重要)」なんてことで試行錯誤してます。「指の上に立てた棒を倒さぬようバランスをとりながら歩くコツで、上体に力を入れずまっすぐ保って歩くことは大事なポイント。特に長距離を歩くときは上体をまっすぐ保っておかないと長く歩けません。これは昔から気をつけていること。

○ 私の未来予測に少し近付いてきた

私の未来予測のひとつが「TV も Web ページで観られるようになるはず」というもの。これは昨年の東京五輪までに実現するだろうとの予測でした、残念ながら東京五輪には間に合いませんでしたが、遂に今月から主だった民放テレビ放送がネット視聴可能となりました。

残念ながら、全番組を視聴できるわけではないことと、Web でなく TVer という専用アプリを使わねばならないところが、まだ私の未来予測に達していないところ。NHK のオンデマンドなどはもうとっくに Web 視聴できているので、民放もいずれそうなることを期待しています。まあ、専用アプリでも支障ないのですが、できれば Web に統合してもらった方が何かとシンプルじゃないですか。

こうして、全ての TV 番組が Web 視聴できるようになれば TV 受像機は不要となり、パソコンや iPad、iPhone などさえあれば済むことになる。そういう世界が来るのを楽しみにしています、、


なぜ ホモサピエンスだけが生き残ったのか

面白い学説を聴きました。現在の人類に至るまで長い歴史の中で、地球上には原人はじめ色々な種が現れては絶滅してきました。われわれの元となったのはホモサピエンスですが、これら色々な種の中で何故ホモサピエンスだけ生き残ったのか。ネアンデルタール人とも共存していた時代があり交配が行われたので、現在の我々の中にもネアンデルタール人の DNA の一部を持つ人がいるのだそうです。

発掘された遺物など調べていくと、アフリカに発生したホモサピエンスが地球上に拡散していくとともに、ネアンデルタール人はじめ他の種は消えていった。そしてマンモスはじめ地球上の巨大生物などもホモサピエンスと接触するとともに絶滅していったのだそうです。

その原因はホモサピエンスが戦いや狩りにより絶滅させたと考えられていたが、どうもそればかりではないらしい。地上の少ない食料をホモサピエンスが独り占めするように奪ってしまったため、他は絶滅していったのではないか。つまり、ホモサピエンスは「過剰な浪費型人類」と言えるのではないか。通常、どの生き物も自然界では自分に必要なだけの狩りしかしないが「ホモサピエンスには過剰に狩ってしまう習性が備わってきた」という説。

なるほどね、そうすると現在その最たるものは中国だなあ。日本近海の漁場で日本の漁師は次世代の魚を絶やさぬよう配慮して漁をしているが、中国船は大挙してやってきて根こそぎさらってゆく。広大な国土を持ちながら、尖閣諸島領域や南沙諸島など、もっともっとと領土を広げようとする。中国時代劇を見ていて、中国のどの朝廷にも共通するのが常に「領土拡大意識」。現代の中国もめざすは世界を自分の傘下にすること。困ったねえ、こういう習性は自滅の道をひたすら進むことになるのに、、

○ USA 芸能界で最近あったこと

アカデミー賞授賞式で、自分の妻の病気からくる容貌を司会者にからかわれたウイル・スミス、つかつかと舞台に上がると観衆の面前で妻を侮辱した司会者の頬に平手打ち一発。この行動に日本社会は同情的ですが、意外なことに欧米の反応は反対。暴力を奮ったウイル・スミスに非があるとの見方。他人の妻を侮辱した司会者や、それでワッと湧いた会場の人々の態度は、それで良いのでしょうか、、

私は、スミスの行動の方がスカッと後腐れないように思えますがね。これでスミスと奥さんの気持ちもおさまり、平手打ちくらった方も「悪かったね」と反省、それで全部お終いってなことに米国民感情としてはならないのかな? SNS などの意見をみると、欧米ではあくまで暴力を奮った方に非があるとの意見が大勢。普段から映画やドラマに暴力のあふれる欧米なのに、ちょっと理解が追いつかない。

話かわって「ダイハード」などで有名な俳優ブルース・ウイルスが失語症により芸能界リタイアとのこと。程度は違っても、私にも最近そんな症状あるなあ、対象物はわかっていても名前がどうしてもでてこないとか、いろいろ。歳になれば誰でも現れる症状、突然のように激しくきてしまったということなんだが、心構えもなく突然ってのはやはり辛いよね、、

消えていなかった幼少時の記憶

プーチンがウクライナ侵攻をやめる気配は一向にありません。彼が数日で電撃的に制圧すると思っていたウクライナの首都キーウ、ウクライナ軍の予想外の抵抗で何週間も停滞。ついに諦めて包囲していた軍を引き、戦力を東部地域に集中する作戦に変えたようです(キーウに向かう道路上にロシア軍車両が延々とつながったままの映像が流されていました。あれは弾薬や食料の補給車列で、ウクライナ軍は車列の先頭と後尾を撃破、それらに妨げられ動けなくなった中間車列は破壊せずそのままにしておいたため、何日も留め置かれた自軍車列に妨げられロシア軍は進むことも退くこともできなくなっていたよし。賢い作戦ですね)。

ロシア軍が引いた地域の路上には無数の市民の遺骸が残され、その他にもロシア兵がいかに残虐なことをしたかが明らかになって、世界中から怒りの感情が沸き上がっています。ウクライナに隣接する国々に逃れたウクライナ避難民の数は膨らみ続け、受け入れ国の負担も大きくなる一方。日本も希望するウクライナ避難民を受け入れはじめました。

こうして日本に逃れてきたウクライナの方が TV で、スマートフォンに録音した街の戦況を聴かせてくれていました。そこでいきなり聞こえるウウ〜という空襲警報の音、それを聴いたとたん私の心の奥底に隠れていた幼少時の恐怖の感情が浮かび上がってきました。私がまだ2歳以下の頃と思いますが、祖母の話では「克洋は空襲警報で怯えても防空頭巾を被せると安心した」とのこと。忘れていた感情ですが、ウクライナ避難民のスマートフォンから聞こえる空襲警報の音に即座に反応した自分の幼かった頃の感情。そういえば終戦後も周辺の工場から昼休みを知らせるサイレンの音に心がざわついたものでした。幼少時に関東大震災を経験した私の亡くなった母、ちょっとした地震でも異常に怖がっていたのを想い出しました。東京大空襲で火の中を逃げ回った経験をした幼児や、ウクライナで地獄を味わった子供たちの心にはもっと消せないトラウマが残るんだろうなあ、、

< 2022.03 80歳になっちまった | 2022.05 バタフライ効果 >

最上部左端の「三」のアイコンをクリックすると「他のジャンル」へ移動できます

スクエア荏原の広場から