おわりに

電子化の大きなメリットは

全体をつかめること

道具を便利に使い

人間らしさが生かされねばならない

電子カルテ導入により、受診者の脈もとらず顔も診ない医師が増えたと聞く。 私は原則として受診者を前にキーボードを叩かない。 受診者とのコミュニケーションが切れてしまうからである。 道具は便利に使うべきものであって、道具に使われては本末転倒となる。

情報化の時代では、 従来個々に持っていたものが地球規模で共有されるようになる (ただし知識の有効利用に努力や工夫が必要なことは、いつの時代も変わらない)。 医療は専門分化しオールマイテイーでない医師が多くなった。 しかしネットワーク化が進めば、 全体としてオールマイテイーに対応できるシステムとなる。 これからは「自分の得意分野をもって全体に貢献し、 それ以上のものを還元してもらう」世界であろう。

何をしてもらえるかではなく 何ができるかに楽しみを、、