2011.04 あれはてても春になれば芽生える

わーくすてーしょんのあるくらし ( 218)

2011-4 大橋 克洋

こんなところに、と思うような厳しい環境でも芽生えはあります

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◯ 4月になりました

今年の3月は寒かったですね。ここ数年、3月1日を期して「もう春だもんね」とコートを脱ぎ捨てていたのですが、今年は3月一杯コートを手放せませんでした(私の場合は単に風を防ぐだけ、降雪時以外は裏地のないダスターコート)。 流石に4月、初日からコートは脱ぎ捨てました「花冷え」という言葉もあるように まだ肌寒いものの、もう大丈夫そうです。

4月に入り大津波の被災地にも少しずつ復旧に向けた動きが見え始めそうですが、 福島原発の放射能漏れはまだまだ。東京でも水道水、農産物や魚介類など敏感な雰囲気が漂っています。 原発も電源復旧でようやく冷却の問題は小康状態のようですが、高濃度の放射能を帯びた水の漏出場所の特定に難航しています。米国などから、原発の専門家や軍の放射能専門特殊部隊など応援の呼びかけもあるようです。もう政府も威信(とっくに無いですけどね)に関わっている場合ではなく、素直に専門家の応援を求めるべきと思うのですが、、

◯ 荒れ果てても春になれば芽生える

東日本の大震災からひと月になろうとしています。直接の被災地も広範囲でしたが、その影響は日本全体ばかりか世界にも広がっていることが次第に明らかになってきました。世界の自動車産業や家電産業に部品を提供していた工場が停止したため、世界各地で生産がストップするという状況が起こっています。楽しみにしていた iPad2 もこの影響で手に入るのは大分遅れそうです。

それにしても被災地は原子爆弾を東北各地に複数同時に落とした以上の光景で目を疑うばかり。極めて単純に思える水ですが、その威力たるや凄まじいものですね「水五訓」を思い出しました。私が常々となえる「シンプルなものは頑丈だ」の良い例でもあります。

    • 自ら活動して他を動かしむるは水なり

    • 障害にあいて激しくその勢力を倍加し得るは水なり

    • 常に己の進路を求めて止まざるは水なり

    • 自ら潔うして他の汚れを洗い清濁併せ容るるは水なり

    • 洋々として大洋を充たし発しては水蒸気となり雲となり雨となり雪と変じ霞と化し、凝しては玲瓏たる鏡となるも其の性を失わざるは水なり

秀吉の軍師だった黒田官兵衛の教えだそうです。再度、噛み締めました。

国中、いや世界中の人が「何か役に立つことはないか」という気持ちになっています。 荒れ果てた荒野も春になれば芽生えてくるように、このように日本を襲った未曽有の災害から これからの日本を再生させる力が芽生え、 大きく育っていくことを期待しつつ私自身も努力したいと思っています。 ここ数年、日本の行く末を憂いてきましたが、これからしばらくがどん底で、その後には大きな希望が待っているような気がしています。再生の時、上り坂の時こそが最も希望に満ち生き甲斐あふれる時期 「これだけ悪いことばかりなら、次に来るのは良いことしか無い」これが私の人生訓のひとつ。

◯ 大災害へのそなえ

3.11 の地震の何年も前から家内は「東京にも必ず大地震が来る」と、棚を固定したり、棚の前面にロープを張ったり、棚上のものを衝撃吸収パッドなる粘着性素材でとめたりしてきました。お陰で今回の地震でも家内のテリトリーである居間・台所・納戸その他に大きな影響なく、ゴミタメのように悲惨な状態になったのは私の書斎など、ほとんど手当をしていない部屋でした。

その後も余震の続く中「こりゃ、本気で考えにゃいかんな」と、 流石に楽観的な私も家内が数年前から用意している防災リュックを用意することにしました。 さて何を入れたら良いを考えました。本来は然るべきweb site などを参考にすべきでしょうが、先ずは何でも自力でやって見なければ気の済まない性格(?大学に入るまで依存心が高かったのですが)。そうか、昔はどうやって暮らしていたか考えれば良いんだ。被服、針と糸、軍手、ロウソクにマッチか100円ライター、こういう時にはスイス・アーミー・ナイフも必要かな、など。なあんだ、要するにサバイバル用品ね。

今回、自衛隊は予備役まで含む大規模動員。米軍も空母ロナルド・レーガンを東北沖に停泊させ「トモダチ作戦」を展開。こういう時、空母や大規模揚陸艦は威力を発揮しますね。ML で「日本も防災空母を2、3隻造り、このような時は即座に現地沖に停泊し対応できるようにすべき」という意見がありました。これはグッド・アイデアと思います。近隣で空母装備の話もありますが、日本はあくまでも「防災」に主眼を置けば海外への災害派遣でも大きな貢献ができるでしょう。

◯ 大災害へのそなえ、その2

災害後の現地で困ったことは沢山あると思いますが、そのひとつが「通信システム」のようです。 沢山のボランティアや医療派遣チームが現地に入っても、 今回のような多発大規模災害では相互の意志交換ができないため、 同じようなチームがバッティングしてしまったり、 何が不足しているかを掴んでリアルタイム・的確に対応することが非常に困難ということです。

こういう所にも自衛隊の能力を十分使えたら良いのではないかと思いました。 マスコミの報道を見る限りでは、自衛隊はガレキ撤去、行方不明者の捜索、炊き出し、風呂の提供など。 彼らが絶対に持っているはずの野戦での通信能力を、 各避難所間やどこかに置いた対策センターとの リアルタイムで統制のとれた情報システムとして活かすべきと思います。

米国などの大災害では素早く missing center すなわち「行方不明者情報センター」が立ち上がり、 住民の大きな要望に応えるそうです。これも現在のネットワーク環境を巧みに使えば 草の根的にも色々できそうです。今回の災害を機会に考えてゆくべきものでしょう。

◯ 原始時代とハイブリッドの生活

22年前から電子カルテを開発・利用してきた立場ですが、万一、電子カルテがダウンした場合は 色々代替手段を用意しています。しかしそれでも駄目ということも現実にはありますので、 そのような場合は直ちに紙カルテに戻れるようになっています。 どんなに近代科学が発達しようと、万一の場合は即座に原始の時代(?)に戻っても生活できることが 強い生命力を保つためには必須のことと考えています。

先月号に書きましたが、3.11 の震災の時は東京でも全ての交通機関が停まり、 出先から10km ほど歩いて帰りました。普段から年に数回、この程度の距離を荷物を提げ歩いています。 最近の学生をキャンプに連れて行き川原でキャンプファイヤーをやろうとしても、 焚き火さえ出来ないと言います。これは困ったことかと、、 幸か不幸か私の子供の頃、あたりは焼け野原から復興の時期、無から有を産み出す時代に生きてきました。 これからの世代にもサバイバルの教育や考え方は必須と思います (日本は余りにも安全になりすぎた。心理的・社会的に)。

IT は大好きで存分に利用しますが、常に原始の生活とのハイブリッドで生きて行きたいと思っています。 原発に代わるエネルギー源を今後真剣に模索していかねばならないと同時に 「余りにも電気に頼りすぎてしまった現代生活」についても、 今後真剣に考えてゆくべき。 自然界のしぶとさは、色々な手段を用意していることです(一見、無駄や無用に見えることがあっても)。

◯ 威力を発揮した新幹線の地震対策

東北地方太平洋沖地震で東北新幹線が脱線することはありませんでした。けが人も一人も出していません。 これだけの大きな地震で、どのように脱線を回避したのでしょうか? なんと揺れる前からブレーキをかけていたんだそうです。 最初の揺れの9秒前、 そして最も大きい揺れが起きる1分10秒前に非常ブレーキをかけて適切に減速することに成功。

JR東日本は、東北新幹線の沿線や太平洋沿岸に地震計を設置し、 揺れをいち早く検知して列車を減速させる「地震動早期検知警報システム」を備えているそうです。 このシステムは国鉄鉄道技術研究所(現在の財団法人鉄道総合技術研究所)が開発した 「UrEDAS(ユレダス)-Urgent Earthquake Detection and Alarm System-」というもの。 地震の初期微動を検知し、地震の震央位置とマグニチュードをほぼリアルタイムで推定し、 警報を発令するシステムだそうです。世界に冠たる新幹線。

◯ 石油燃料にかわるもの

石油燃料の高騰や将来の枯渇に備え電気に期待されてきた時代。しかし今回の原発事故で石油を使わず効率よく電力を供給する原子力発電に多くの人達からノーが付きつけられました。今回再選を果たした石原都知事も原子力発電に関しては「すぐに無くす訳にはいかないだろう」と述べています。さすがに世論に左右されず自分の考えることをズバリ言う方だなと思います。何度も述べることになりますが、私も資源のない日本で直ちに原発を無くす訳には行かないと思います。かなりのコストがかかるでしょうが、当面は、より一層の安全性を高めつつ代替策が見つかるまで原発に頼らざるを得ないと思います。

さて、次のエネルギー源をどうするかです。ふと、考えてみました。「自然界では何億年の昔から原子力は勿論、石油燃料など燃焼物は使っていない。電気の利用も直接解らない程度の微量でしかない」。動かない植物などは別として、動物は食物からエネルギーを得ていますね。恐らく自然はこのやり方のほうが、ずっと効率よく安全だということを知っているからです。何とかこのようなメカニズムを人間も手に入れることはできないでしょうか。

牛や馬に荷役をさせるのは間接的利用ですが、そうではなく直接的に。つまりは野に生える雑草などを消化してエネルギーに還元する方法です。昔から同じようなことを考えた人は山のようにいるはずですが、誰一人成功していないということなんでしょうね。しかし、自然のやることは間違いなく効率のよい安全な方法(強い子孫を維持するための自然淘汰では別の法則が働きますが)。何とかそのノウハウを人間の手にできないものか、、

◯ インホイールモーターの電気自動車

慶応義塾大学を中心に多数の企業と協力したチームで開発した 新しいメカニズムの電気自動車について NHK で特集していました。 石油燃料に見切りをつけ世界の自動車業界は電気自動車を世に出し始めています。しかし殆どは 単に従来の自動車のエンジン部分をモーターにすげ替えたもの。 しかし、この電気自動車は違います。すべての車輪内側に電気モーターを組込み。 つまり前輪駆動ならぬ「全輪駆動」。今回は量産をめざした実用的なものですが、 その前にかなりの費用をかけて製作した実験車エリーカは前後4輪の8輪車で、 ポルシェと加速を争っても負けず時速 370Km を記録した画期的なもの。

インホイールモーターの電気自動車のエンジンルームは空っぽ、トランスミッションも駆動軸もありません。 駆動軸のあった場所に沢山の小さなバッテリーを搭載、車の後からズルズルっと引き出すことができます。 つまり駆動部分はすべてシャーシーから下なので、 シャーシーから上は「どうぞご自由にお使いください」。 このような新しい発想により、従来の車よりずっと効率の良い車を安く提供できる目処が立ったとのこと。

そうですよね、これからは比較的小さなエネルギー源を多数利用する方向性と思います。 何ごとも「集中と分散をいかに効率よく使い分けるか」がポイント。 そのような意味で、原発のように巨大なエネルギー源から全てに供給する方法以外に、 太陽電池や風力発電など「消費するところでエネルギーを発生させる」方法を考えてゆくべきかと。 現状ではかなりコストがかかるようですが、何とかその方向で実現させるべきではないかと思います。 そういう意味でも、自然界と同じようなエネルギー摂取方法を実現できないかと、、

余談ですが、ある武術雑誌で8輪車エリーカの写真が中国武術の解説に使われていました。 「一本の指を動かすにも全身を動かすという太極拳の原理は、まさにこの8輪車と同じ」 「小さな力でもそれらが集まり協調して動くと、非常に安定した大きな力になる」。

◯ 今月の歩術

私は常々、爪先で後ろを蹴り前脚の踵で着地するいわゆる健康ウオークは合理的な歩き方ではないと繰り返してきました。先日、初めて私と同意見のウオーカーを見つけました。阪神大震災で自ずからも帰宅困難者になったアシックスのウオーキングトレーナー、池田憲昭さんの意見「いわゆる健康ウオークは運動量を増やすが、長時間歩くには不向き。重心を軽く前方にかけ、膝を伸ばしたまま足裏全体で着地する。歩幅は余り広げない」「体重移動だけで前に進むと疲れにくい。いかに少ないエネルギーで多くの距離を歩くかに気をつけて欲しい」というもの。

その通りですね。さらに自分の経験から補足すると「膝は多少曲がっても腰をやや落として進む練習をすると、歩幅もかなり広がり速度も上がる」「腰周辺と上体の力が十分抜けショックアブソーバーのように働くようになれば、さらに速度が上がる」ということです。西欧人のように格好良い歩き方ではありませんが、ネコ科の動物のようにしなやかな歩き方と言えるでしょう。

ただ、先月はそれを意識しすぎた歩き方をしたようで、1週間ほど両側の腸腰筋のあたりの筋肉痛に悩まされました。寝床に入って身体を横にしようとすると、腰の両内側のあたりの激痛に近い痛みで寝返りも容易には打てない状態が発生。このようなことは初めて。筋肉痛というのは即座に来るのではなく、ある程度のタイムラグを置いて来ることがあります。恐らくその前日あたり、いつもの都医への通勤路で腰と股関節を柔軟にを意識して歩いたのが原因と思われます。そう激しい目立つ動きをした覚えはないのですが、筋肉痛はかなり強いものがありました。それだけ筋トレ効果はあったということですね。

◯ 今月の脳トレ

来月開催の Seagaia meeting 2011 は原点に戻り 「熱心なメンバーで、小ぢんまりと中身の濃いディスカッション」をという企画。 企画のため全国を結んだ画像会議で「医療情報交換は何故実用化されないか?」というテーマを提案。 言いだしっぺの法則で私にコーディネータが回ってきました。 当日オープンニングで話題提供をしなければなりません。

数年フリーズしていた MMLL: MML Light プロジェクトを再開することにしました。 医療情報交換規格 MML を もっと簡潔・実用的にしようと個人的にはじめたもの。私の試行錯誤そのままを NOA プロジェクトの web site で公開しながら考えてゆくことにしました。 私自身 MedXML コンソーシアム理事長でもあり、当初 MML のサブセットを考えていました。しかし 進めるうち「色々なしがらみを離れ、本当に良いもの、実用なものは何かを追求すべき」 「MML へのこだわりも、とっぱらってしまおう」という考えになりました。

詳細は NOA の web site をご覧頂くとして、理解を具体的にするため「MMLL Viewer」を作ってみました。 MMLL は JSON で記述するので javascript で Object へ展開するのは極めて容易。 100行程度のソースコード(ライブラリーは別)で、実用になるビューアが書けてしまいました。 MMLL のコンセプトは「コード標準化へのこだわりを捨て」「他施設から MMLL を受け取ったら 自施設のタグ名に翻訳してしまえばよい」。これに伴い「タグ名翻訳サーバ」も 作成してみました。MMLL で書かれたインスタンスを自施設用のタグ名に変換するもの。 MMLL を利用する施設が自施設のタグ名を登録しておけば、MMLL のタグを使う必要さえありません。 登録された「相手のタグ名」を「自施設のタグ名へ」マッピングしてしまうからです。 しかし「MMLL のタグを使った方が便利」という意味では標準化の意義はあるのですがね、、

実際に MMLL を自施設用に翻訳しビューアに表示してみると、「おおー、十分実用になりそう」。 つまりは「簡潔な MMLL」と「翻訳サービスと連携した軽快なビューア」さえあれば、 医療現場で十分実用になりそうな感触を得ました。

◯ MML Light Viewer から Editor へ

で、閲覧までは、操作感も、ソフト的にも、極めて軽快にできることを確認しました。 となると、また欲が出てきます「じゃあ、簡単に入力できるといいよね」。 早速作り込みを行いました。これは比較的簡単。タグをクリックすると、値を表示していた部分が入力欄に変化します。電子カルテNOAの入力欄をもっと簡素化したもの。 となると、さらに欲が、「タグの種類を追加したり削除したり、構造を編集したいよね」。 早速これにも挑戦。こちらはちょっとばかり歯ごたえがありましたが、2、3日で完成。 NOA のレイアウト編集ツール NOADesigner よりやや洗練されたものになりました。

こうして編集したものを再び MMLL として出力する機能を追加「うまく、編集した通りに出るかな?」 「よしよし」うまく出力できました。 まだ実験域を出ませんが、これをさらにブラッシュ・アップすれば、訪問看護や在宅医療などの出先でデータを入力したり、情報共有する簡便なツールになりそうです。さて、そうなると、また欲が出てきました 「現在のツリー構造の表示は MMLL の概念を示すには大変解りやすいが、 臨床現場で使うとなると箇条書きにするなど もっとコンパクトで自由なレイアウトも欲しい」。さて、さて、欲はきりがありませんな、、

ということで、現場で使えるモノを作っています。皆さんが自分の現場で自分の使いたいレイアウトで簡便に読み書き、かつ相互にデータ互換できるようなものを。やっているうち「これって、結局、電子カルテ作るってことじゃない?」とも思いますが、色々な角度から同じものを攻めてみるってのも面白い。決して悪いことでは無かろうと。

うまくすれば5月の Seagaia meeting で供覧するところまでいけるかも。ただ、 気を付けなければならないのは、機能拡張するにつれ複雑化すること。 何とか、このシンプルさを保ったまま進化させたい。

◯ 高校生の作ったロボット・スーツ

高専の生徒が作ったロボットスーツだそうです。

とても良いセンスしてます。メカの動きがとてもスムースに出来ていますし、 走ったりしてもすぐ壊れそうなものでもない。このプレゼンの作りも丁寧。彼らの素晴らしい能力をうかがい知ることができます。

「で、これ、何の役に立つの?」なんて言っては駄目。 このように一見バカな「遊び心」こそが、素晴らしい技術を産み出すのです。 彼らが社会に出た時、その能力を十分発揮できるような環境が与えられると良いですね。

◯ 人生いろいろ

元キャンディーズの田中好子さんが、20年にわたる乳がんとの闘病の末 亡くなりました。 キャンディーズ全盛の頃、春の柔らかな空気の中、菜の花や桃の花で一面に彩られた里山へ行く機会が良くありました。カーラジオからは「もうすぐ春ですねえ、」という彼女達の歌声が聞こえ、見るもの、聴くもの、嗅ぐもの、肌に感ずるもの、全て春だなあ、という気分だったことを想い出します。

私の青春の頃のアイドルというとザ・ピーナッツや坂本九の時代。 三人娘というのはその前から、美空ひばり達、園まり達、その他いろいろありましたが、 いわゆるアイドルの3人という意味では先駆けだったのかも知れません。 その絶頂期で惜しまれながら解散したのも印象的でしたが、 その後 NHK 朝ドラ「ちゅらさん」で堺正章とともに主人公の母親役で 良い感じを出していました。 YouTube でキャンディーズの曲を幾つか拾ってみました。 聞きなおしてみると、どれもなかなか良い曲ですね。

もう先の短いことを意識した病床で、苦しい息の下での録音が 葬儀で公開されました。東日本大震災に触れながら述べられた思いのたけが 人々の心を打ったことでしょう。人生いろいろあります。短い人生、長い人生、 遺言テープを聴いても思い残すことはいろいろあったように思われますが、 それなりに無為に過ごした人生ではなかったように思えます。 あちらでも、きっと頑張ることでしょう、、

◯ 東京都医師会の理事にピリオド

28日、東京都医師会役員選挙がありました。2年前に敗れた野中会長候補の陣営が捲土重来を期して再挑戦。 前回は僅差で鈴木候補が勝利しました。現在の執行部はとても良いチームワークで、 今回再選を果たした石原都知事との関係も非常に良好。精力的に業務をこなしてきました。 あちら陣営からは「野中候補を副会長にしてもらえば選挙は無しに」などの話や 怪文書が流れるなどありました。しかし、こちらは「あくまで正々堂々と民意を問おう」と。 代議員の方々がそれらの内容をご理解頂いているなら、今回も妥当な結果のはずと考えていました。

まず会長選挙の開票。鈴木候補の名前が読み上げられ「よし、よし」と思ったのですが、まさかの1票差で敗け。「それなら降りよう」とサインを送ったのですが、当陣営としては「もう少しやろう」との方針。 次の副会長選挙2名の枠に対し相手側から近藤・尾崎の2名、こちらは玉木・弓倉の2名。 1名はこちら側からも入るかなと思ったのですが完敗。

これにより「辞退届けを出そう」という流れに。もちろん私も即座に辞退届提出。 本来は「産婦人科医の代表」という立場と「電子書庫を会員の方々に便利に使って頂けるよう 完成させねばならない」「会員管理ソフトに大鉈を振るい無駄な経費を大きく削減」などの予定があったのですが、この際、潔くキッパリ理事を辞退させて頂くことにしました。実は辞退の決め手となった理由に 次のようなことがあったのです。

選挙当日は玄関やエレベーター前に立ち、代議員の方々に当陣営立候補者名を書いた紙片を渡す習いとなってきました。今回もエレベーター前に行くと、あちら側の蓮沼候補から紙片を渡されました。開いてびっくり、私と数名の現理事の名前があちら側理事候補として載っているではありませんか。そばに立つ野中会長候補に「本人に無断で理事候補にするとは極めて失敬なこと」と厳重に抗議しました。立候補を取り下げなければ両陣営からの票を得て上位当選の可能性は高かったはず。 しかし、これではまるで私達は理事の役職にしがみつくコウモリのように見えてしまいます。 「アンフェアなことが大嫌い」な私としては「このようなやり口を容認する会長の元で仕事をするのはまっぴら御免」ということでした。

◯ ようやく日本でも iPad2 発売に

東日本大震災で遅れていた我が国での iPad2 ですが、昨日ようやく発売に。 「速攻で AppleStore から注文」と思ったのですが、今回はどういうことか初日は店頭販売のみ。 オンラインでの販売は翌日からということです。銀座で長蛇の列に並ぶ気はしないので、1夜明けた今朝 AppleStore から注文しました。1,2週間のうちに届きそうで楽しみ。今度は Seagaia meeting に間に合いそうです。

本日30日からオンライン販売ということで、朝5時半に AppleStore を訪れてみました。 前回はこの時間でもクルクルが回りっぱなしで まったくオンラインストアーにアクセスできない状態でしたが、 今回はあっけなく繋がりオーダーすることができました。前回ほどアクセスが集中しなかったのか、 前回の経験から Apple がアクセス改善策を施したのか。

iPad2 になってカメラ機能がついただけでも「買い」と思ったのですが、 Web 上のニュースなどを読むと「今回はパス」という人も結構いそうです。 そうかなあ、私は絶対「買い」と思うんですが。 初代 iPad は「どうせファイル類はクラウドに置くので記憶容量は最低で良い」と思ったのですが、 アプリ内にファイルを抱え込むアプリも結構あったりして、記憶容量溢れを起こしてしまいました。 そんなことから、今回は記憶容量が 64GB と一番大きく 3G なし WiFi のみの機種を選びました。

◯ 区立平塚小学校跡地の工事進捗状況

工事が始まって半年以上を経て、ようやく杭打ちの準備が始まったようです。

写真はダブルクリックすると拡大されます

数日前、右上の土盛りの辺りに2つほど大きな池を作り、セメントと水を入れユンボがコネコネしていました。 地面に直にセメントと水を入れるとは「まさか、あのセメントで建物や土台を作るんではないよね」 と思っていたのですが、2,3日もすると池はなくなりこの土盛りになっています。 写真に写っていませんが、数日前はこの土盛りにセメントが降りかけられた状態でした。 「子供が庭で土を堀り、そこで泥んこ遊びをしている」としか見えなかったのですが、 あれは何だったんでしょう。まさか、単なる暇つぶしということはないでしょうが、、

写真の土盛り左側に小判型のセメントの池が作られています。あんな感じでもっと大きな池が 2つもできており、そこをユンボがコネコネしていました。 それにしても行政の工事というのは、こんなに悠長なものなんだなあと。 企業や個人の工事ではとてもこんなことやっていられないですね。 のんびりと動いている職人さん達、結構良い給料もらっているはずですから。

一番手前の大きなプレハブは幼稚園の仮園舎ですが、その先の2階建てプレハブは工事の飯場と思います。 「高層ビルを建てるわけでもないのに、こんな大きな飯場?」と思っているのですが、 その先左隅に細長い物置のようなものが建ちました。青い日除けのひさしがあるところを見ると、 単なる物置ではなくやはり人が居るところのようです。ふうーむ、、

日本医師会へ通う途中 八重桜が満開

これは日々の生活で感じたことを書きとどめる私の備忘録です