わーくすてーしょんのあるくらし ( 360 )

大橋 克洋

katsuhiro.ohashi@gmail.com

2023.03 もう春だもんね

○ 今月の陽気

2月一杯は早朝散歩にでかける時間帯、外気温5度を切ることもしばしばあり北風を伴ってめっちゃ寒いことも屡々ありました。しかし3月に入るとともに最低気温が5度を切ることはなくなってきました。今冬、東京では目に見える降雪はありませんでしたが、過去には3月下旬になってから交通機関に支障をきたすような積雪を見た年もありましたので、まだ油断できません、、

5日を過ぎると朝の最低気温は7度を上回ることが多くなり、朝も大分穏やかな空気となってきました。春ですねえ、、そして月半ばになると朝の最低気温も10度を切ることはなくなりました。

今年は温かくなるのが早いため、16日には桜の開花宣言。こんなに早く咲き始めては、入学式や始業式の頃には完全に花は散り葉桜ですね。まあ、葉桜も綺麗ではありますが。自分の中学入学式では麻布中学中庭いっぱい咲き誇る桜花と真新しい学帽の匂いが想い出されます。いずれにせよ、春って良いですね(幸い、まだ花粉症は発症しておりませんので)。

開花宣言の翌朝、碑文谷の桜並木を歩いてみました。開き始めた蕾はわずか、まだ遠景の桜木は薄墨色。数日すれば全体に薄いピンクの雲になるのでしょう。ただ、開花宣言直後に冷たい雨に降り籠められた1日があり、これはどう影響するのか、、と思ったのですが、心配したほど散ることもなく、気温の低い日があったりしたので結構花は日持ちしました。風の強い日があり地面に花筵を広げても、花は咲き誇っていました。しかし曇天の日が多く花色はちょっとさえません。桜の花は明るい光に照らされてこそ美しいものですからね、、

南に面した居間は陽の光が入り温かいのですが、北西向きの私の書斎は気温が上がりません。今年は電気代上昇ということで、2月に入ってからは暖房を入れていません。腰から下をシュラフザックに包んで椅子に座るというワザを開発。これ、かなり暖かく快適ですが炬燵と同じで身体を動かすことがますます少なくなる欠点があります。

花冷えの日も少なくなかった今年ですが、全体的にみると今年の3月は記録的に暖かかったのだそうです。月末になると夜明けも早くなり、5時ちょっと過ぎには大分明るくなってきました。

シルバー川柳

シルバー川柳から私なり選んだ数首、、

○ 今月の歩術

今月は雨の日が結構多く他に歩きをサボる日もあったりで距離は余り延びませんでしたが、それでも月間歩行距離は120キロを越えることができました。

今月もモデル・ウオークを意識して歩くことが多く、歩きも身体に大分馴染んできました。とは言っても、傍から見ればモデル・ウオークには見えないものではありますが、、結構調子がよいので、しばらくこれで行ってみようと思っています。

脚力が落ち以前足繁く通っていた大崎駅周り目黒川沿いの経路を歩くことがなくなっていましたが、桜の季節とあって久しぶりにこのコースを歩いてきました。ほぼ1年ぶりくらいではないでしょうか。

以前は平気で7キロ以上歩いていましたが、脚力の落ちてきた最近ではその日の調子で4キロ程度にとどめたり、今日は調子が良さそうだぞと8キロ以上歩くこともあったり。日により調子がかなり変化するのも、体力の落ちた証拠ですね。今月で81歳だから当然っちゃ当然ですが、自覚的には1日じゅう椅子に座ってばかりいるので、これが一番の原因と思っています。コロナが明ければ、運動不足もう少し回復するのだろうか、、

やだね〜 画像加工

最近の若者は SNS にアップする自分の写真を画像加工アプリで加工して公開しているんだと、、口の位置を微妙に変えたり、眉毛の位置や形を変えたり、、これを聴いて直感「キモイ!!」 このような「偽りの自分を見せること」に喜びや満足を感じているんだろうけど、思うのは「馬鹿だね〜」

自分を良く見せようとするなら、本物の自分、つまり自分の中身を高めるよう努力して欲しいなあ、、ガワだけ見てくれ良くても、中身がグダグダじゃあねえ、、

ガワが良ければ最初は惹きつけられる人もいるだろうけど、付き合ってみるうち中身がわかってきて、その落胆度は大きい。逆に見かけは良くなくても中身が良い人は付き合っているうち、その魅力を感じてきて幸福感がアップする。だんだん下がっていくより、だんだん上がっていく方が良いに決まってる。まあ、自信がないとどうしても最初に良い結果を求めてしまうんだが、良い結果を努力して出して行く過程にこそ幸せってあるもんだけどねえ、、若い人にはわからないか、、

TikTok などでよく見る写真。画像を上下に伸ばして、顔を小さく脚を長く見せたもの。これって、すごく不自然で醜いと思うけどなあ、、

日本の食料自給率が心配

ロシアによるウクライナ侵攻前から、とても心配に思っていたこと。それは日本の食料自給率が非常に低いことです。一昔前までは日本のかなりの割合を占めていた農村人口が現在は激減しています。

その大きな理由は、農家次世代の若い人たちが学業や就職を機会に都会へ流れ、そのまま元へ戻ろうとは思わなくなったこと。これは日本だけでなく、中国その他のアジアの国々でも見られること。近代化が進むこととの反比例。そして日本政府に、これらを改善しようという真剣な姿勢が余りみられないこと。

現在の日本では更に輪をかけた異常事態が起こっているのだそうです。農家の高齢化により減反が進んでいるのは知っていましたが、政府の方針により牛などの数を減少させる方策が進んでいるとか。このように牛の数を減らしてしまうと、種付けから搾乳まで最低3年はかかり、回復は容易ではない。日本の政府は酪農家への援助が米国の海外市場を奪う可能性があり、米国の怒りを買うことを恐れているためだとか。本当かね、、本当なら日本の政府にそんな卑屈な態度はとって欲しくない。

現在の日本の食料自給率は38%しかなく、先進国で最低水準。しかも、農業に必要な肥料、種子などの多くを輸入に依存しており、これらが入ってこなければたちまち国民の大半が餓死してしまう。政府には「日本の食の安全保障」を真剣に考え対応しようという動きはないのだろうか。以上、ネット情報なので眉唾で聞いてはいるのだが、、

このような心配は食料だけでなく広汎な分野にわたって存在します。エネルギー然り、工業生産力も労働力が安価ということでアジア諸国へ移ってしまい日本から技術力やノウハウが消えつつある。半導体については政府も腰をあげたようですが、もっと日本の自給率を上げないとリスクは高い。

数十年前のオイルショックで「油断」という言葉が脚光を浴びたことがありました。おのおの方、決して油断めされるな!!

少子化の問題も

着々と進む「少子化」にも似たようなところがあります。その原因について政府をはじめ多くの人がいろいろなことを述べていますが、私は「その大きな原因のひとつが核家族化にある」と考えています。

考えてみてください。一昔前まで、お祖父ちゃんお祖母ちゃん、父母、子供たちの3世代、場合によっては4世代がひとつ屋根の下で暮らしているというのは珍しくありませんでした。その環境下では小さな子供を色々な人がみてあげることができました。介護についても同様なことが言えます。

このような環境では、嫁姑問題などが避けられない問題として想定されて若い世代から敬遠され、若い世代が独立しやすい環境になるとともに核家族化していきました。摺合せがうまく行って、それなり仲良く助け合うようになる嫁姑もありますが、それには相互のキャラクターの問題などもあるでしょう。これがうまくいかない場合、常に快適でない中での生活となりますから辛いですよね。昔はそれでも我慢するしかなかったわけですが、現代はそうではありませんからね。

この「異なる世代・異なる出自のコミュニケーション」が良くとれる環境であれば、共働きの若夫婦も安心して子供を産むことができるでしょう。人間どうしても「最初から快適で楽な環境」を望むものですが、大きな観点から考えてみると、文化的・近代的な生活は本当に幸せな生活なのでしょうか。もちろん、それで幸せな人もいるはずですが、自然環境や大家族に囲まれ、一面過酷な環境と闘いつつ自然から大きな癒やしを得ることによる幸せの心地よさにひたるのもアリかなと、、

私が夢想するのは「近い親族の家族が大きな集合住宅で暮らせたら幸せなんじゃないかな」。中国には12世紀ごろから使われている「客家土楼」というものがあります。正方形あるいは円筒形の厚い土壁で囲まれた3階から5階の集合住宅に80家族もが暮らしているもの。外敵から集団で家族を守るため生まれたようです。大家族で暮らすということは、社会で発生する諸々の煩わしいことも起こるわけですから、それなり大変な面もありますね、ということで、あくまで夢想ですが、、

○ WBC

へそ曲がりの私、多くの人が熱中するゴルフや野球、サッカーなどにはほとんど興味がありません。マスコミに多くの影響を受ける人々がラグビーなどで大盛りあがりする中、クライミング・スポーツなどで日本の沢山の選手たちが世界を相手に凄い成績を連発していることはまったくと言って一般報道されなかったりするのには、何だかなあ、、

ということで野球にまったく興味のない私ですが、今回の WBC:World Baseball Classic は終始大変面白く楽しませてもらいました。まあ、皆さんと同様、大谷翔平が出るということが見るきっかけではありましたが。期待しすぎるとがっかりする経験を何度もしているので、勝ち上がっていく日本を観ていても半分期待・半分駄目かも知れないと思いつつ。しかし決勝の米国戦では観るものを十分楽しませる展開の果て世界が手に汗握って観る中、遂に日本が優勝、やったぜ!!

試合後数日間どこのチャンネルを回しても終始、大谷翔平を持ち上げ WRC の話題ばかりなのにはちょっとうんざり。大谷が凄いのは勿論だが、結局日本を優勝に導いたのはそれ以外の沢山の優れた選手たち。マスコミは大注目の大谷さえ持ち上げておけば絵になるということなのだろうけど、、

まあ、そんな感想ではあるけれど、翔平君のナイスガイな性格や素晴らしい身体には敬服するしかないのである。