2007.12 世の中、上には上が

わーくすてーしょんのあるくらし ( 178 )

2007-12 大橋克洋

先月訪れた世界遺産「姫路城」の天守閣

素晴らしい日本晴れで 絵葉書のような写真になりました

「暴れんぼう将軍」など映画でも

江戸城の設定で この角度から姫路城の映像が使われているようです

< 2007.11 挑戦的な継続こそが大切 | 2008.01 未来は遠いが過去は近い >

雑誌に面白い句が紹介されていました。 ここに書き留めておきましょう。 江戸末期から明治中頃までの100年ほど続いた 「狂句」から

泥水が白く育てたアヒルの子

夕立を四角に逃げる丸の内

野や草を江戸へ見に来る田舎者

丸の内というと丸ビルを想像してしまいますが、 当時は夕立で商店の軒下を逃げたんでしょうね。 ちなみに「野」は上野、と言えばわかりますね。「草」は浅草です。

○ 割り箸作品

ここのところ ちょっとお休み状態の「割り箸建築」ですが、 びっくりして腰を抜かすような割り箸作品を作っている方を Web site でみつけました。 私と同じように「もったいなくて物を捨てられない世代」の方です。 捨てずにとっておいた割り箸で「魚」のフィギュアを造りはじめたとのこと。

小池正孝氏の鮭と雷魚の作品

作品の写真を見てびっくり「え、これのどこが割り箸なの?」。 材料が割り箸とはとても思えない立体的な魚です。 凄いのはタコです。吸盤まで細かく作り込んであるようですが、 どのように作ったのでしょうか。 割り箸をしばらく水に漬け汚れをとり、 時間をかけ乾燥させてから接着剤でくっつけ、 立方体にしてから削りだすようです。

微妙に色あいの違う割り箸の断面を上手につかって、 魚の鱗の色合いを表現するそうです。「へえー、なるほどねえ」。 私の割り箸建築など小学生低学年の作品のようなもので、 まったく足下にも及びません。 本当に世の中、上には上がいくらでもあるものですねえ。

ま、それはそれとして、他人は他人、自分は自分です。 他人に感心してもらうため作るのではありません。 自分の楽しみや満足のためですから、 これからも割り箸建築つづけていきましょう。 魚の芸術品を作られた小池さんも、 きっと同じ思いではないかと思っています。 まだ私の割り箸建築の作品は3軒ほどです。

○ 今月の歩術

12月は恒例の医歯薬馬術連盟の競技が馬事公苑でありました。 一昨年は馬事公苑まで歩いてゆく途中、 寒さで腹の具合がおかしくなったりしましたが、 今年は素晴らしい天気で気温もやや暖か。 朝7時半、家を出発。馬事公苑まで 8km ほどです。 数日前にも東京都医師会から日本医師会まで 4km ほど歩いたせいか、 ちょっとサスペンションの油切れ状態かなという感じ。 やはり寒かったんでしょうね、 水を殆ど飲んでいないのに何度も小用。その結果 やはり脱水傾向で、帰宅してからやたら喉が渇きました。

で、肝心の後輩の慈恵医大チームの試合結果ですが、 本当に惜しいところで優勝は逃したものの、 堂々の準優勝でした。 馬場周囲の桜が、例年になく奇麗に紅葉していました。

そんなことで流れるようには歩けませんでしたが、 脱力して歩くこつを掴んだせいか、 往復 16km さしたる支障なく淡々と歩いてきました。 今回は飛ばさなかったのですが、 タイム的には一昨年と変わらなかったようです。 肢をガクンガクンと出すのではなく、 やや腰を沈め、前肢を音もなく着地させる感じ、八卦掌のイメージです。 八卦掌の走圏のトレーニングの結果、 障害物があっても速度を落とさずに 回避しつつ歩けるようになってきました。

あの登山家・冒険家の三浦雄一郎氏は 明治神宮の近くにお住まいで、 早朝大きなリュックを背負い明治神宮の玉砂利の上を歩き トレーニングするのを日課としているそうです。 不安定な玉砂利は足腰のトレーニングによく、踏む音も快適で、 神宮の杜の空気が最高という話です。そうでしょうねえ、 神宮の脇、山手線の原宿駅で電車のドアが開くと、 すーっと杜の冷たく美味しい空気が入ってきますよね。 あの杜で中国武術のトレーニングをしている人もいるようです。 杜の「気」がトレーニングに重要だからです。

三浦氏はある朝 「そんな大きな荷物を背負ってどこへ行くのですか?」 と老人から呼び止められたそうです。「トレーニングです」というと、 「私も70歳を過ぎているが、健康は大切だ」ということで、 5つのことを言い残して去ったそうです。

    1. 長生きすること

    2. ただ長生きするだけでなく健康であること

    3. 美味しいものを沢山食べること(楽しく生きること?)

    4. 徳を積むこと(他人の役に立つことをすること)

    5. そして最後にポックリいくこと

2度とその老人に会うことはなかったそうです。 もしかすると杜の仙人かもね、、

○ 今年の歩術の総まとめ

年も終わるにあたり、今まで体得した歩術の総まとめです。

    1. 腰で歩く

    2. やはり「歩き」のエンジンは、「脚」でなく「腰」と思います。 腰を基軸として下肢は操り人形の足のように「力を入れず自然に動く」ようにします。 前肢は(猫が音を立てずに歩くように)そっと地面に降ろし、 後肢の大腿部と腰が、柔軟な空気バネのように体重を支えます。 上体は力を抜き、 頭頂部は天を支える(頭の上に載せた本を落とさない)ように、 いつどんな方向から打たれても即応できる柔軟な体勢を維持します。 腰を構成する筋肉は「短く太い」ため、 細く長い脚の筋肉を使うより強力で疲れにくく、 効率が上がるのだろうと考えています。

    3. 平起平落

    4. 後足を平らに抜き、平らに着地するようにします (かなり出来るようになってきましたが、 他人が横から見れば、やはり踵が上がり踵から着地しているのでしょう。 もう1年ほどすれば他人が見ても平起平落になるかな、と思っています)。

    5. これにより何が違うかというと、 運動エネルギーを前方だけに集中できるので(水の流れや、風船が転がるように)、 見た目より速度が上がる。 また、UFO のように「進行方向のベクトルを急速に変える」ことができる。 つまり、障害物があっても速度を落とさず進めることなどです。

    6. なお平起平落は、長年の足腰の鍛錬なしにはできません。 私も3年以上かかりました。

    7. 全身の力を抜く

    8. 歩行速度を上げたいなら「全身の力を抜く」ことです。 力が入ると「後方へ反作用のベクトル」が働くため、 減速効果がでてしまいます。 とはいえ、ただ「デレッと歩くのは疲れのもと」です。 全身の力を抜きながら、それなりのリズムで歩くことが大切です。 ここまで述べてきたコツがつかめたなら、 呼吸はまったく自然の呼吸で歩けるはずです (つまり、歩きのリズムに合わせて吸ったり吐いたりする必要がない。 ここが巷で流行の「いわゆる健康ウオーク」と 大きく異なるところです)。

これら全ては中国武術のポイント 「全身の力を抜き、要点にエネルギーを集中」 「常にバランス、平衡感覚」 「脱力から得られた強力なエネルギーとスピード」 へと帰結してゆきます。 うちの家内も最近、太極拳教室に週1回通っています。 昨日スーパーの入口で足が引っかかり転倒したとか、、 本来そのようなことの防止のための太極拳ですので、 まだまだトレーニングが足りないようです。 こういうものは地道にやっても1、2年では 大した効果は出ませんからね。

今年3月に風邪で体調を落とした際、 楽なトレーニングをということで八卦掌の走圏をやりはじめ、 そのまま朝トレ定番の一つとなりました。 「そのためか体重増加が抑えられている。 しかし夏場なので秋以後まで見ないと 走圏の効果かどうかはわからない」と書きました。 その後も体重 60kg 前後、誤差1kg 以内でキープされています (身長164cmで BMI 22 となります)。 ただ、おそらくこれは走圏だけの効果ではなく、 慣習となってきた食と運動によるものなのでしょう。 「生活習慣病」ならぬ「良き生活習慣」ということです。

○ カプセル内視鏡

現在のところ私の専門分野、 産婦人科領域は利用対象となっていないのですが、 カプセルを飲み込むだけで腸内の画像を記録できる 「カプセル内視鏡という装置」 ができています(オリンパス・メディカルシステムズ から発表されたのがもう3年ほど前)。

昔「ミクロの決死圏」という映画がありました。 3、4人が乗り組んだ小型潜水艇を 特殊装置でカプセル程度の大きさに縮小し、 体内に送り込んで病巣を除去しようというストーリーの映画でした。 1966年、丁度私が医科大学を卒業する頃です。 人間が乗り込むのは無理としても 「いずれ、小さなカプセルを飲み込むだけで体内を走査できる装置 が作られ、苦痛なく検査を受けられるようになるのだろうな」 と思ったものでした。

ついにそれが実現した訳ですね。 カプセル内視鏡はまだ姿勢制御ができず、 前方か後方の映像しか撮影できませんが、 ナノテクノロジーなどの発達により、 いずれ姿勢制御はもちろん、サンプル採取その他の作業をこなす マイクロ・ロボットへと進化してゆくのでしょう。 このように従来とは違った角度からの取り組みというのは、 なかなか興味深いものです。

○ 期待ふくらむ MacBook nano ?のうわさ

うわさサイト AppleInsider によれば Apple は2008年1月15日開催の恒例 MacWorld Expo で、 薄型ノートブックを発表するようです。その内容は 「光学ドライブ非搭載」 「LED バックライトの13インチディスプレイ搭載」 「HD の代わりにフラッシュメモリー搭載」。 この結果、現在の 15インチ MacBook pro の半分ほど軽く薄いノートと、 バッテリーパフォーマンスの劇的向上を実現するそうです。 その後 CNET japan にも同様のニュースが流れました。 フラッシュメモリーはまだ高価なため、 価格は Aapple が頑張っても MacBook black と同程度になるだろうとのこと。 そうか、安くはならないんですね。

現在の私の使い方では、 基本的にファイル類はネットワークの彼方の WebDAV 上に置いておき、 ノートブックではそれにアクセスします。 そしてテンポラリーなものをノートブックに記憶させる という使い方をしていますので、 HD を搭載せずメモリーだけ、という仕様は大歓迎です。 光学ドライブなしも OK です。 必要に応じ外付けを持って行けばよいですから。 今回発表のノートは当然フルキーボード搭載と思います。 それと同時に iPhone で培ったタッチパネル技術も使えると さらに嬉しいのですが、当面はまだ実現されないのでしょう。

このノートブックは期待できそうです。 そして今まで Apple がやってきたように Windows のノートブックにも大きな影響を与えるでしょう。 筐体は MacBook のようなポリカーボネートでしょうか、 それとも MacBook pro のような金属でしょうか。 それによってコンシューマ用かプロ用かに分かれるのでしょう。 金属ノートブックを落とし凹ませた経験のある私としては 前者を望みますが、どうも後者のような気がします。 以前うわさのあった、Mac mini をさらに小さくした Mac nano(?) も出るのでしょうか、 それとも今回うわさのノートブックだけなのでしょうか。 期待は膨らみます。

、、それから更に数日後のニュースです。 「1月の MacWorld に向け用意されていると思われる ウルトラポータブルについて 長い間うわさされているが、根拠が余りないと指摘されている。 そしてデザイン上の問題の可能性により、同モデルが遅れている」とか、、 もしそうなら、とても残念。

○ いよいよ iPhone 来年は日本上陸?

気になる iPhone ですが、 いよいよ日本での Apple 社との交渉が表に出始めました。 SoftBank とは今年の夏から、 DoCoMo とは今年の10月頃から Jobs の交渉が始まっているようです。 米ウオール・ストリート・ジャーナルの報道によれば、 現時点ではドコモが有力とか。 KDDI にも話はあったが、 Apple の厳しい条件と折り合いがつくのは難しいだろうとのこと。

Jobs は iPhone の使用権を与えることにより かなり高率のキックバックを求めるようで、 電話会社にとってかなり厳しいビジネスのようです。 それにも関わらず、このような新しいビジネス・モデルを創成し、 そして成功させてしまうという、 本当に Jobs は類い稀なる才能を持った人物と思います。

考えてみれば そもそも Jobs のビジネスの始まりは、 彼が若い頃、 タダで長距離電話をかけてしまう ブルー・ボックスと呼ばれる装置を友人ウォズニアックに作らせ、 それを売るというところから始まっています。 原点回帰というところでしょうか、、 それはさておき、私としては iPhone をゲットするのはソフトバンクかな と思っていたのですが、 シェア挽回をはかるドコモの熱意の方が高いのかも知れませんね。 いずれにせよ、楽しみなことです。 1ヶ月後の MacWorld Expo 2008 で、 iPhone 日本上陸の話はでるのでしょうか、、

○ ウチのストレージも1テラの世界へ

ノートブックやインターネット・サーバでは TimeMachine が動き始めたのですが、自宅で使っているマシーンがまだでした。 本体が Mac mini であることもあって、 先月ストレージの主体を外付けの RAID 500GB HD に変更し、 ここに全てのファイルを保存するようにしました。 しかし、これだけでは十分ではありません。 RAID は ディスク破損については安心ですが、 人為的なファイル損失については保証しません。 やはり TimeMachine が必要です。

そこで Web 上を物色し BUFFARO の HD-CS1.0TU2/L という 外付け HD を購入しました。1TB のUSB2.0 接続ディスクです。 これでも4万円ちょっとですねえ、本当に安くなったものです。 TimeMachine 用ですので RAID の必要はないでしょう。 届いたディスクは Windows 用にフォーマットされているので、 MacOSX 用にフォーマットし直そうとしたのですが、 何度やってもエラーになります、「やれ、困ったな、 せっかく買ったのに まさか使えないなんてことはないだろうな、、」

マニュアルを見ると説明は MacOSX 10.4 用です。 「フォーマットしちまえば、こっちのもんだろう、、」、 家内の MacOSX10.4 マシーンに接続してやってみました。 あっけなくフォーマット終了。 これを MacOSX10.5 に接続してみると、 今度はちゃんと認識されました、やれ、やれ、、

これで私のところの全てのファイルについて TimeMachine が動き始めました。 うちに 1TB という(今のところは)巨大ディスクが来たのを記念して、 ここに書き留めておきます。でも昔 SUN-3 に 500MB HD を増設した頃のような感激もありませんね。贅沢になったものです。

○ RAID とは違う方式の装置 DROBO

DROBO という装置を教わりました。 チッポけなサイコロ状の装置ですが、HDを4台内蔵できます。 HD がどれか駄目になったり容量一杯になると、 ランプがグリーンからイエロー、レッドへと変わり、 それを教えてくれます。 ホットスワップ可能で HD を動かしたまま 駄目になった HD を抜き、新しい HD を刺すと自動認識するとともに コンテンツを別の HD から復元してくれたりするようです。 RAID とは異なる方式でコンテンツを保証してくれます。

DROBO は「ドロボー」のノリかと思いました (昔流行った USA の「アタリ」というマシーンは、 日本語の「当たり」からのネーミングと聞いています)。 DISK と ROBOT から取ったネーミングのようで、 HD を自動的にコントロールするロボットの意味のようです。 しかし RAID や DROBO はハード的な保証はしてくれますが、 そそっかしい私が消してしまったファイルなど、 人為的ミスまでは保証してくれません。 そこで TimeMachine との組み合わせが必要になるわけですね。

そんなことを書いていたら、ありゃ、 このコラムの先月分のファイルが容量ゼロのものに置き換わっています。 今月分のファイルをセーブしようとしたら、 (文字コードにおかしなものが混じったのが原因のようですが) 何度やってもセーブできず、ファイルのパーミッションを変えたり 色々しているうちに空ファイルを先月分ファイルに上書きしてしまったようです。 そこで、あわてず TimeMachine を起動。 めでたく数日前に戻って、ファイルを拾ってくることができました。 便利、便利。

○ うちの TV もようやく液晶大画面

15年以上使ってきた居間の TV が、そろそろ老齢のため 目も耳も遠くなりました。内蔵スピーカーの音が殆ど聞こえなくなり 外付スピーカーを増設していますし、 電源を入れ画像が出るまで7、8秒かかります。 しかも最近は発色も時々おかしくなります。 2、3年前から液晶に換えることを考えてきましたが、 待つほどに価格が下がる時期、じっと我慢してきました。 しかし、ようやく目的サイズの液晶が10万円台になったこと、 現在の TV がいつ突然死してもおかしくない状況、 どうせなら正月は新しい TV で、、 というようなことでリプレースしました。

今は液晶 TV も50数インチまで 幅広いものがあり選択には迷います。 近くの LAOX に足を運び、色々と眺めてみました。 通常「大きいことは良いことだ」なのですが、 自宅で使う場合「サイズの選択は、どの位の距離から見るか」 で決めるのが妥当という結論になりました。 どでかい TV を近くから見ていたのでは目がおかしくなりますし、 小さい TV を遠くからでは見えにくい。 うちの居間の状況からすると 比較的近くから見るので「26インチで良いかな」と 買いに行ったのですが、 結局一段上の 32インチを購入することになりました。 SHARP の AQUOS を買うつもりが SONY の BRAVIA になってしまいました。 予算として決めていた上限の範囲で、 モーションフロー機能のついた機種を購入できたためです。

結果は「満足、満足」です。 最近の液晶は本当に奇麗になりましたね。 画面の追従性も良いですし、発色も奇麗です。 ソフト的に画面補正をしているため、 暗い背景の中の明るい部分だけが 現実とは違った動きをするのはご愛嬌ですね。 これでついに我が家から ブラウン管形式のモニターは一掃されました。 ああ、診療所に設置してあるインターネット・サーバだけは、 ありあわせの古い CRT モニターを接続しています。 サーバは勝手に動いているだけで 滅多にモニターは使いませんのでね。

○ 当面ないと困る MacOSX10.4 マシーン

MacOSX10.5 になって1ヶ月半ほど経過しました。 しかし 10.5 ではまだ動かないアプリがいくつかあり、 やはり不便なことがあります。前に書いた WindowShadeX がその最たるものですが、その他にも 「CaptyTV が動かないので TV を見ることが出来ない」 「Canon のスキャナーが使えない」など、いくつか出てきました。 やはり周辺機器のドライバーに、メーカー未対応の例が多いようです。

そこで、MacOSX Server 10.5 になって、 使い物にならなくなった PowerMac G4 の再登板です。 ここ数年インターネット・サーバをやっていたマシーンですが、 インターネット・サーバの役目は Mac mini に譲って引退となりました。 これを自宅書斎に持ってきて、MacOSX 10.4 を入れることにしたわけです。 例によってこのマシーンは DVD を読めないので ターゲット・モードで立ち上げ、他のマシーンと FireWire で接続します。 そちらから PMG4 は外付 HD として見えますので、 そこへインストールします。

10.5 を入れると「昼行灯」のようだった PMG4 でしたが、 10.4 では生き返ったようにシャキシャキ動きます。 「ふーむ、Jobs の言うように MacOS は Leopard になって 随分変わったんだな」と実感しました。

しかし、デスク上にキーボードが2つあるのは やはり邪魔ですね。USB 切換機を買ってきて キーボードを2つのマシーンに接続し、 切り替えるようにしました。 これで便利、便利。 もっとも PMG4 の用途の多くはマウス操作だけで済むので、 マウスだけはそれぞれ付けてあります.。

○ そうは言っても 快適なのは Leoperd

そのようなこともありますが、 やはり他のマシーンはすべて 10.5 Leoperd にグレードアップしました。 そこで 10年前のこのコラムを見てみると、 当時は NeXT 社が Apple 社に吸収合併になった直後でした。 Apple 社は NeXT 社から新しい血を入れた OS を 暫定的に Rhapsody という名称で発表しました。 古くからの根強い Mac ユーザの抵抗を考え、 MacOS 8 としばらく並走させようという計画です。

ここで私はこんなことを書いています 「もうひとつ、 今回の Rhapsody のデモは NeXT を知っている人ならお馴染みの モロ OPENSTEP でしたが、 ウインドーの縁やボタンその他、デザインが Mac 風になっていました。 妙に寂しい感じがしたのは私だけでしょうか、、 Mac から進化して、よりクオリテイーの高くなったデザインを、 わざわざ先祖帰りさせるなんて、、とも思いますが、 Mac しか知らない人達を説得するには仕方ないんでしょうね」。

そして現在はどうでしょう。Aqua 環境の登場を経て、 いつの間にか旧 MacOS の面影はほとんどなくなり、 NeXT のさらに進化した クオリティーの高い GUI になっています。 やはり、私の感じていたことは間違っていなかったなと、、

○ 今年の脳トレ総まとめ

数年前からプログラミング能力が復活したと何度も言いつつ、 持続力がありませんでした。 しかし今年初め、年賀状の宛名書きのためのアプリ作成をきっかけに、 持続力も戻ったようです。 その後 Ajax を使ったプログラムにはまり、 Web 版電子カルテ NOA の開発に入りました。 都医の仕事の関係で多少 断続的ではあったものの、 プログラム三昧の一年を送れました。

さて Web 版 NOA の方ですが、 夏頃までに一気に一通りの機能を実現したものの、 さらに Web Application 開発技術を会得するに伴い、 それまで書いてきた拙いソースがとても気になり、 再びサラから書き直すという作業が続いています。 電子カルテというのは極めて複雑なアプリであるため 「シンプル・イズ・ベスト」を目標としながら、 いつの間にかまた複雑な仕組みになってしまいます。 このあたりも、再び気になって書き直すことになるのでしょう。

4年ほど便利に使ってきた WebObjects で書いたスケジュール/アドレス管理アプリですが、 今回のインターネット・サーバの更新に伴い、 これまたサラから Ajax で作り直しました。 以前よりさらに快適な使い心地となり満足しています。 ただ DB が以前使ってきた OpenBase ではなく、 PHP と親和性のよい MySQL になったので、 以前のデータ移行をどうしようかと思っています。 今後は CSV などの形式で IN/OUT の機能をつけるつもり。

移行するまでの間、2ヶ月ほど iCal を使ったのですが、 仕事場・自宅・モバイル・iPod touch・その他と 何台ものマシーン間で頻繁に同期をとっていると、 どうしても不具合もでやすいですし、 自作のものの方がイベントや場所をメニュー登録できるなど 使い勝手がよく、やはり iCal では物足りません。 ただ iPod touch と同期がとれないと不便ということはあるので、 いずれはこれも可能にしたいと思っています。

○ やれやれ、やっと復活したぜメール・サーバ

10月から復旧できなかったメール・サーバですが、 約2ヶ月を経てやっと復旧できました。 最初はインターネット・サーバ・マシーンの マシーン・トラブルに伴うものでしたが、 その後 MacOSX 10.4 から 10.5 へ上げるに伴い、 メールサーバがどうしてもうまく作動しませんでした。

このようなものは まとまった時間のとれる時、 じっくり腰を落ち着けてやらなければなりません。しかし、 なかなか まとまった時間のとれることがありませんでした。 先日の日曜、腰を落ち着け やりなおしたところ、 何ということなくメールが通るようになりました。 うーむ、結局どこが悪かったのか はっきりしないまま 復旧してしまいました。 今回やったことは 10.4 のマニュアル通りにやっただけですので、 今まで何度もやりなおした時、 どこか思い込みによる設定不備があったようです。

Mailing List だけは、まだうまく動きません。 エラーメッセージから推察するに、 メールサーバの設定を何度もやりなおしているうち、 パーミッションの設定に不整合ができているようです。 MacOSX Server の ML は mailman を使っています。 Web で mailman のインストールマニュアルを見つけましたので、 また時間のとれる時に挑戦してみたいと思っています。

Merry X'mas !