わーくすてーしょんのあるくらし ( 358 )

大橋 克洋

katsuhiro.ohashi@gmail.com

2022.01 初春は晴天で明け

○ 今月の陽気

昨年は「プーチンによるウクライナ侵攻」と「3年にわたるコロナ感染」に終始しましたが、新年は北風もない穏やかな晴天で明けました。予報によれば、この先1週間ほどはこの調子で推移しそうです。ウクライナの方々の過酷な生活と世界のコロナ禍には終焉の目処がつきません。1日も早く終息し世界が穏やかな生活を取り戻すことを祈りたいと思います。

今月前半は正月らしく晴天の日が多かったのですが、下旬になるとシベリアから零下70度もの厳しい寒気が日本列島全体を覆うべくやってきました。関東地方に至る頃には零下50度ほど、地上の気温はそれより大幅に上で収まりましたが、それでも25日と26日の朝、東京では滅多に無い零下2度から3度の低温となりました。全国で強い北風と降雪が続き、雪に降り籠められ長時間動けなくなったトラックの列が全国各地から報道されました。九州でも広い範囲に降雪、ホワイトアウト寸前の福岡市の様子はまるで札幌。東京では寒気のみで降雪なし。北海道から九州まで降雪があるのに日本列島で東京だけ降らない。徳川家康に先見の明があった? 今年の1月は例年にない寒波。この調子だといつもなら最も寒い2月もここまでは冷えないかも、、

外気温測定のためプローブ付き温度計を使っていますが、液晶パネルが暗くとても読みづらい。同じくプローブ付き温度計で測定結果を bluetooth で飛ばし手元のスマホ・アプリで見られる Inkbird という温度計を Amazon で見つけました。これ、便利です。プローブは書斎窓から外へ出しているのですが、隣室の居間でも iPhone や iPad で見ることができます。

元旦から、おいおい、、

元旦は穏やかに明け、お屠蘇気分でニューイヤー駅伝を観戦、まったりして過ごしました。昼を過ぎた頃、家内が娘と一緒に愛犬の散歩に行くということで「正月の短い日はもうすぐ傾き寒くなるのに、、」と思いつつ「気をつけて、、」と送り出しました。2,3時間ほどして家内から「また転倒して膝をやっちゃった。救急車を呼んでも消防署になかなか繋がらないみたい」と電話。

前回骨折反対側の右膝蓋骨の痛みがとれないよし。平らな舗装路でつま先がつっかかり、バタンと倒れたとのこと。胸と顎を軽く打ったそうで胸の痛みもあるが、これは大丈夫そう。とりあえず帰宅してもらい一晩様子をみることも考えたが、やはり専門機関で診てもらった方が安心。元旦とあっては診てもらえる医療機関も少ないはず困ったなと思いながら、娘の運転で自宅へ寄ってもらい私も同乗、いつも通院の慈恵医大本院へ。車内から慈恵へ電話すると「2,3時間待ち」の様子。いつも通院していることもあり「それでは、すぐ来てください」との返事で、ひとまず胸をなでおろす。

元旦で救急外来だけが開いている。3時間を覚悟したが、1時間少々で呼んでもらえました。「うまくすれば今回は打撲だけかな」と期待していたのですが、レ線やCTの結果、右膝蓋骨に数箇所の亀裂。前回のような粉砕骨折ではなく急いで手術する必要はないとのこと、ひとまず患部を固定してもらい帰宅。正月明けに外来受診して手術日など決めるよし。

「元旦そうそう何たること」ですが、とにかく不幸中の幸い。昨年も転倒骨折し左手首は先月プレート抜去したばかり。主治医から「骨折前より折れやすいことがあるので、転ばないようくれぐれも気をつけてください」との注意手首の骨折がなくて本当によかった。もちろん、健常な右手首も。また、前回粉砕骨折した左膝蓋骨の再骨折だったりすると、かなりやっかいなことになったはず。しかし両膝の骨折履歴ということで、これまでも正座できず階段を降りるのに支障があったのが、もっと進んでしまうのが心配。しかし私は何事も前向き思考、元旦そうそうの事故でしたが「これで済んで、本当に良かった」。

正月休み明けに慈恵医大整形外来を受診「右膝蓋骨に幾つかヒビが入っただけで骨と骨の分離がないので、患部を数日間固定だけで手術の必要はないでしょう」とのことで一安心。右膝は最低4週間真っ直ぐ固定したままになるので、生活上の不便さなど問題は発生するでしょうが、ひとまずやれやれ、、

○ 今月の歩術

毎朝の早朝散歩は、午前6時ちょっと前に出発。外はまだ真っ暗。外気温は3度前後で北風の日は寒さに身を縮めるが、昨秋手に入れた宇宙素材の薄手パーカーの性能が優秀なため、下はTシャツに厚手フリース・ジャケットだけで十分。一昨年までのダウンジャケットはまったくお役御免になっています。普通なら手袋着用のところ、手袋って案外指先まで暖かくならないし面倒。女の子がよくやるように手を袖の中に引っ込め握りこぶしが一番。手指も冷たくならない。

6時15分くらいで空が明るくなりはじめ、6時半になるとほとんど夜が明ける。晴れなら高い建物の上の方だけ朝日に照らされ始める。昇りはじめの朝日は低いので下界はまだ暗いが、歩くうちすこしずつ全体が明るくなってくる。この少しずつ夜が明けてゆく変化を全身で感じることが、早朝散歩の醍醐味。

気温が零下2,3度となった朝、パーカーの性能をテストすべく夜の明けぬ暗いうちから勇んで早朝散歩に出発。零下2度を記録した25日、夜半から吹き始めた北風が強かったのですが、上記服装でバッチリ。あらためてこの薄手パーカーの素晴らしい性能を実感しました。

2,3年前の歩きはじめ、よく感じていた肢の疲労感、最近はなくなっています。老年期への変化に順応したためでしょうか。その上、最近の体重減量の成功も影響しているかも。今月はついに63キロ台にも時々到達するようになりました。目標は61,2キロくらいかなあ、、この体重で筋肉がある程度ついていれば、現状でのほぼ理想かと、、

今月10日頃から、歩行時に軽い右股関節痛。10年以上前の東京都医師会理事時代、大股を意識してやや長距離を歩いた結果、関節痛が結構長い期間続いたことがあります。あれの再燃かと思いますが、今回は短期間で終わってほしい、、と書いたのですが、過去の記録を調べてみると以前は左股関節痛だったようで、再燃ではなさそう。と思っていたら、右膝関節が軽くグキッとなる感じがでてきた。別に膝をぶつけたり無理な力をいれたことはない。すぐ治まるかと思っていたが、2,3日経ても治まらない。膝関節の不具合は比較的女性に多いと思っていたのですが、、いずれにせよ、これも経年劣化のひとつなんでしょうね。こんな風にいろいろと劣化が顕わになってくる。やだね〜

そんなこともあり、ここのところ歩行速度を比較的ゆっくりにしているせいか、これまでの酸素不足によりやや意識がとんだ状態で歩くようなことはなくなっています。

自宅の室内を歩いていて、気がつくと「いかにも爺さんの身のこなしだなあ」と思うことがあります。そんな時「中学時代の気持ちで」と動いてみるのが良いですね。身のこなしがまったく若く自然になります。これって意識してないと、すぐ忘れちゃうんですよね。馬術部の頃の騎兵上がりの尊敬する教官、三浦七郎先生、頭は禿げ上がっていてもいつも若々しく不思議に思っていました。考えてみると、いつも20歳前後の若々しい男女の若者達と過ごしていたからなんですね。

今年のサラ川

これまで「サラーリーマン川柳」と云われてきたものが、「サラリーマンは男性限定を思わせる」ということで「サラッと一句、わたしの川柳コンクール」という長たらしいタイトルになり、これを略して「サラ川」と呼ぶのだそうです。今年も第一生命から「サラ川」の選考結果が発表されました。その中から、私なりに面白いと思ったものを選抜、、

まずコロナ関連

  • 動画から抜けた孫をやっと抱く

  • 運動会、マスクでわからず他人撮る

  • 熱が出て、はじめて個室もらう父

  • 会議より背景気になる ZOOM 中

  • 「うっせーわ」オフのつもりがマイク・オン

  • 入社して出社したのは三年後

  • 歓迎会ひらかれぬ間にもう異動

経年劣化に関するもの

  • 倍速のドラマが追えず三度見る

  • パスワードつぶやきながら入れる父

  • 店員が手とり足とりセルフレジ

  • 若づくりしたのに通るシニア割り

  • 祖母踊るキツネダンスが太極拳

  • 「好きでした」敬老会で言われても

夫婦関連

  • ひと言が多い妻と足らぬ僕

  • 「あれやって」と言われ、やると「なぜやった」

  • 妻を向き帰ってこない扇風機

世代格差など

  • CDを見た孫が「カラスよけ?」

  • メタバース四番打者かと孫にきく

  • 「現金かペイペイですか」おままごと

  • 「Z世代」対応悩む「ゆとり世代」

  • 会話なし、インスタで知る子の様子

  • 長文を息子に LINE 返信「り」

  • 「知らんけど」毎度その語尾「要らんけど」

戦争のない平和な生活を守るには、、

2019年8月のコラム 「日本も貧しい時代を知らない世代ばかりに」に、こんなことを書いています。

「今の日本の多くの人は知らないが、ちょっと前まで日本でもアフリカの貧しい生活や環境は身近に経験してきたことなんだよなあ」。戦中に生まれ、このような生活と現在のハイテクの生活両方を経験してきたハイブリッドの私が感ずることは「肌で知らないということは、ある意味恐ろしいことかも知れない」。「戦争は絶対にしてはならない」と思いますが、悲惨な戦争を避けるためにはある程度の「抑止力が絶対に必要」と思います。安心な生活を守るため「警察」や「消防」が欠かせないように。現代の日本人、それが肌でわかってますかねえ、、

まさにここで私が危惧していたことが、昨年のウクライナで起こっています。私がたびたび同じようなことを書いているのは、私自身が経験として肌で感じた恐ろかったりひもじかったりの記憶を持つからです。現代の日本では防衛について述べる人間は右翼だとか戦争賛成論者だとか、白い目で見られがちです。はい、私は左翼とはまったく反対、はっきり右と思います。そして愛国者を自認しています。「愛国」という言葉も、現代ではおかしな目でみられがちです。しかしよく考えてみてください「愛国」とは「自分の家族を愛し、その周りを愛すること」当たり前のことではありませんか。なぜ日本では堂々と「自分は愛国者」と言えないのでしょうか。世界をみわたしても国民の多くが「愛国」を唱える国は星の数ほどあるというのに、、このような面で、自分の頭で考えようとしない現代の日本人は賢くない。もっと本質を見るべきです。

ウクライナの悲惨な状況、プーチンのように残虐なことを平然と行う国家指導者が現代に存在すること、日本の身近な脅威となりつつある中国の拡大戦略を知り、日本もようやく自衛に目覚め、防衛費の増額などにも以前ほど強い抵抗感がなくなってきています。中国時代劇をいろいろ見ていると、中国史上どんな王朝に替わろうと何度も同じようなパターンが繰り返されていることがわかります。このように過去2千年以上にわたる中国人の思考パターンから、習近平も流れによってはプーチンのようなことを行なう可能性は十分あると思っています。ただし、もちろん日本の自衛対策が、いずれ太平洋戦争前夜のような好戦的世論になるのを抑止することは、これもまた大切なことです。当時、それを煽ったのはマスコミだったんですが、、現代の日本でもマスコミの言うことはねえ、、

考えても見てください、我々の平穏な生活を守る警察や消防は必要でしょう? 口では国としての防備に反対しておきながら、いざという時は米国頼み、それはないでしょう。自分のことはまず自分で守らなきゃ。現代の日本も、お子ちゃま論からそろそろ脱却しても良い頃と思います。

スフィンクス座りで日光浴する愛犬「まい」