わーくすてーしょんのあるくらし ( 357 )

大橋 克洋

katsuhiro.ohashi@gmail.com

2022.11 コロナとウクライナ侵攻影響下の冬

コロナは数度にわたる遷移を経て、感染力増大はあるものの致死率などは発生初期より落ち、やや落ち着いてきた感があります。これに伴いこの秋から規制緩和の動きがありますが、それに伴う生活上の気の緩みや海外からの旅行客の増加などもあって、また暮れから年明けにかけ感染者数急増が懸念されます。

ロシアによるウクライナ侵攻もこの秋ころから、大量の兵員や兵器を失ったロシア軍の劣勢が目立ってきました。しかしプーチンはここに至っても自らの非を認めず、考えうる限りの残虐非道な方法で悪あがきを続けようとしています。欧米や我が国をはじめとするロシアへの制裁は制裁をかける側にも少なからぬ影響を及ぼし、諸物価高騰が今後も懸念され、ロシアが大きな供給源だった液化ガスを得られないことなどによるこの冬のエネルギー危機が心配されています。一方でこれは特に欧州を中心としてガソリン車から電動車への移行を促進し、そういう意味では地球温暖化の抑制につながるという話もあります。

○ 今月の陽気

11月初日は朝の最低気温12度、昼間も18度をやや下回り、太陽が顔をみせるかと思っていたのですがどんより曇ったまま、昼を過ぎても結構寒い。ここ1週間はこんな感じで雨は少なそうです。毎年のことですが、11月に入るとあっという間に師走になってしまいますね、、

このまま11月は雨の少ないまま推移しましたが、下旬に入る頃ほぼ24時間近くそぼ降る雨に降り込まれる日がありました。東京でこれだけ1日中雨が降るのは最近珍しいこと。しかし翌日からは素晴らしい秋晴れ、朝の気温は低かったものの日中特に日の当たる所ではとても暖かい日が続きました。

北西に面した私の書斎には日が当たらず結構寒くなってきました。諸物価がどんどん高騰し光熱費も上昇ということで、今年の冬は頑張れる限り暖房をつけず頑張ろうと思っています。暖かいフリースのジャケットに毛糸のベスト、いつものチノパンの代わりにモンベル製の裏起毛ズボン。じっとしていると特に足元が冷えるので、いつもなら足元の温風機など使うのですが、熱源を使わないダウンのスリッパを履いています。これは昨年見つけたミズノ製、履いていると自分の熱で足がポカポカしてきます。

という具合で頑張っていますが、12月に入ると一気に気温が下がる予報、遂に部屋の暖房に手が伸びることになるのかも、、

○ 今月の歩術

80歳になるとともにテキメンに脚の衰えを感じ、早朝散歩の距離も4,5キロで、7キロ以上歩くのはきつくなっていました。しかし夏が過ぎ秋になってくると、少しずつ脚の調子も回復傾向。今月は6,7キロ歩くことが多くなっています。8月に67キロ台だった体重を3キロほど減量できたことも貢献しているのかも知れません、、ふと、そう思って過去の記録を振り返ってみました。

すると確かに体重と歩きの関係はありそうです。昨年は体重66キロから67キロ台で今年1月まで月150キロから200キロ歩けていたのに、2月以降は体重67キロから68キロ台へ増加し距離100キロ少々にがっくり落ちています。そして今月は頑張って64キロ台へのダイエットに成功。やはり体重コントロールは大切ですね。

最近は以前のように凝った歩きはできず、比較的惰性に任せた歩きになることが多い。上体を垂直に保ったまま、脚が上体と独立して軽やかに歩を進める感じ。このような意念で歩くと身体のどこにも力が入らず歩くことができ、やや歩度も伸びるようです。マスクをしていることもあり、ともすると脳は酸欠傾向になり気を失った状態で歩くので、意識して深呼吸しながら歩くよう努めています。年齢のせいで視力も落ちてきて、ますます夢遊状態になりやすい。スポーツ・キャップを目深に被り大きなマスク、顔のほとんどが覆われているのも、このような状態を助長しているかも。

昨年手に入れたモンベルの厚手フリース・ジャケットが高性能で、昨年はこの上に薄手のダウンを羽織るだけ、とうとう厚いダウン・ジャケットを着ることなく越冬できました。

この秋手に入れた薄手のパーカー、宇宙素材を使っているとかで断熱・防水・耐摩耗性に優れるとの謳い文句。確かに断熱性はある程度ありそうなのですが、厳冬期に入っても薄手ダウンに代わることができるのかちょっと興味あるところ。いずれにせよ、このパーカーは薄手でとても軽く、使い勝手がよいので気に入っています。フードがついているので、予期せぬにわか雨に降られても安心。毎朝必ずウエザーニュースは見ておくのですが、それでも以前、にわか雨に降られ雨宿りしたことがありますので、、

60代まではちょっと重い荷物を背負って歩いたり、70代までは耐寒性能を誇り冬場の早朝散歩も軽く袖まくりした厚手スポーツシャツにダウンベストで歩いていたりしたのに、歳になりましたなあ

午睡

歳の話が続きます、、高齢になると誰でもそうでしょうが、最近は昼間眠気に襲われることが多い「どうして、こんなに眠いのか、、」。特に頻発するのが昼食後。8歳下の家内も椅子に座りながら「眠くて仕様がない」と座ったまま居眠りしていることも。

私は20時半に床に入り、3時半起床、トイレを済ませ、暖かい朝風呂でゆっくりと温まってから早朝散歩に出るという規則正しい生活を送っていますが、起床が早いためか午前中から強い眠気に襲われることがよくあります。最近は無理な抵抗することなく、素直に40分ほど昼寝することにしています。暖房のない冬の書斎でも、カーペットの上にゴロンと横になってシュラフ・ザックを被るだけですが、暖かく眠りにつくことができます(こうしてプライベートを克明に公開することに昨今は抵抗もあるようですが、他人のプライベートって面白いですもんね。私は何事もあるがまま)。

しかし時には午前中昼寝をしたにもかかわらず、午後になるとまた眠くなることも、、よく、お爺さんやお婆さんが日向の縁側で居眠りしている姿がありましたが、いまさらながら実感!

眠りの話のついでに夜の就寝ですが、私の寝付きはよい方で布団に入り目を閉じると数分で意識は飛んでいます。枕元の iPhone で音楽をかけておくのですが、1曲おわらないうちに眠っていることが殆ど。夜中に目覚めることも時には数回ありますが、ちょっと体位を変えるだけですぐまた意識はなくなっています。暖かく寝ているためか、最近は夜中にトイレの頻度も少なくなっているかな。

滅多に無いのですが寝付けない時の対策。以前はゼロ戦の撃墜王坂井三郎の受売り「楽しいことを考える」をやっていました。寝付けない時って大抵「嫌なことを考えている」からなんですよね。楽しいことを考え続けようとすると、残念ながら長続きできず眠ってしまうんです。最近会得した別の方法「どうしても寝付けないならずっと起きておれ」「その代わり全身は脱力し眠った状態に。そうすれば一晩眠れなくても身体だけは休息とれるはずだから」。しかし全身が眠った状態だと、どうしても精神の方も引きづられ眠ってしまうんですよね。

韓国ハローウィンでの群集事故

韓国ソウルの観光地「梨泰院(イテウォン)地区」でハローウィン前日の晩、ハローウィンに集まった若者達が両側を壁面に阻まれた幅3メートルの狭い坂の両端から押し合うことになり、群衆雪崩を起こして日本人女性2名を含む156名もの圧死者が発生しました。

日本でも渋谷に集まるハローウィンの若者たちの馬鹿騒ぎはここ数年前から話題になるところですが、日本では事前から警察による厳重な対応がなされています。

私も小学校の頃の正月、両親とともに宮中参賀で訪れた皇居二重橋で群衆雪崩の発生直前にそこを通過しました。ここでも大勢の圧死者が発生しましたが、群衆の中で父が大声で「倒れるなあ、倒れたら死ぬぞ〜」と周りの人達に向かって叫んでいました。これについてはこのコラムでも何度か書いてきましたが、今年6月にも書いたばかり。梨泰院の事故を受けたニュースで過去の日本で起こった群衆雪崩を幾つかあげていましたが、二重橋事件について触れるものは見当たりませんでした。私の中で鮮烈なこの事件も、日本では風化してしまったようです。

その後も何度かそのような危険を感じたことがあります。東京駅ステーションホテルで会議をしていたところ、朝から降り出した雪が予想外に降積もり山手線が停まってしまい、地下鉄で帰ろうとしました。ところが誰も考えることは同じ、地下鉄のホームはぎっしり密集した人、ひと、ひと。ホームの端の人は線路へ転落する恐怖を味わったことでしょう。もう一度同じようなことがありました。地下鉄へ降りる階段から凄い人混みで、この時は早々と諦めて引き返し家まで歩いて帰りました。

このように密集した人混みの持つ恐ろしさを知り、早めに避ける知恵を持つことが大事です。一旦その人混みに入ってしまったら最後、もう抜け出すことは不可能になる可能性があります。

○ 半導体の国産化

ロシアによるウクライナ侵攻、この秋頃からウクライナ軍がやや優勢となり少しずつロシア占領地のウクライナによる奪還が進んでいます。ロシアは国民に30万の部分動員をかけ、無理やり集めた経験もないにわか兵士を戦線に投入しているようですが、500人の大隊が全滅に近い損害を受けたとの報道も、、悲惨ですね。

ウクライナ侵攻による色々な副作用は世界中に悪影響を与えていますが、このような情勢にあって我が国としても平和ボケから目覚め対策を考える必要があります。

そのような中、トヨタ・ソニー・NTT・NEC を含む8社が共同出資し、半導体製造の新会社設立のニュース。半導体は IT 業界における米に例えられる重要なものですが、これを輸入に頼らず国産化はとても頼もしいこと。同じような意味で、多くのものが輸入に頼るようになった食料の国産化も進めて欲しい。若者が外へ流出するようになって農村は高齢化が進み、田んぼや畑がどんどん廃田になっています。

この不安定要素の多い世界情勢においては、生きてゆくため不可欠なものを国内で賄えるようにすることは重要と思います。中国もそのような考えで色々なものを国産化する方針とか。