わーくすてーしょんのあるくらし ( 339 )

大橋 克洋

katsuhiro.ohashi@gmail.com

2021.05 みどり目にしみる季節

早朝散歩でみかけた道端の紫蘭:京大芝蘭会館を想い出す

◯ Web site のレイアウトが今月から変更されました

Google に置いたこの web site を新しいものに更新するよう google から要請がありました。google photo も今月一杯で新しいシステムになりますので、google のストレージの大幅な改定が行.われているようです。現場はさぞ大変なことになっているんでしょうね。

これに伴い更新しました。変換は用意された自動変換機能で簡単に変換できるのですが、レイアウトなどがおかしくなっている箇所が幾つもあります。落ち穂拾いの要領で少しずつ手を入れていく予定ですので、お見苦しい点しばらくお許しください。

新しいレイアウトの編集の仕方がイマイチのみこめなかったりするので、少しずつ理解していきたいと思います。以前なら結構焦ったかも知れませんが、仕事リタイア後の手慰みとして、苦労も楽しみながらポチポチやっていきます。

以前は HTML を直接編集できたので、お仕着せの編集方法ではできない表現なども容易にできて快適だったのですが、今度はできなくなったようなのが残念。編集の自由度を制限するのは、セキュリティなどへの対応なのでしょうか。それは別としても、今までより編集が面倒になった印象なのはちょっと嫌だな、これも慣れてしまうんだろうか、、


◯ 今月の歩術

桜の季節も終わり、新緑が目に染みる季節となりました。4月までは朝夕肌寒い日もありましたが、5月からは最低気温も10度を下回る日はなくなり、早朝散歩もスポーツシャツ袖まくりから半袖シャツになりました。雨上がりの晴れた朝、とても清々しく散歩してきました。昨夜は窓から差し込む満月の明かりが、床を菱形に切り取っていました。

登り坂とか、あぐらをかいた状態から立つなどの動作が以前より少し楽になってきたことから、下肢筋力が少し上がってきたことを感じます。毎日の散歩距離を延ばしたことや、軽いスクワットなどトレーニングの効果と思います。

しかし体重増加がやまないのが気に入りません。診療リタイアした4年前から毎年1キロずつ体重が増加しています。最近は末娘も体重を気にしており、食事も夕食はサラダをメインにしたワンプレートだけとか家内も食事に気を遣ってくれているのに。身につけるものも、以前は M サイズだったのに最近は L サイズ、先日はじめて L サイズでは苦しくて人生初の XL を注文したこともあります。見た目そう太ったようには見えないのですが、、

5月も半ばを過ぎると半袖シャツでも歩き後半は暑くなり、T シャツ1枚になりましたが、胸ポケットがないので音楽聴取や google map、カメラなどに欠かせない iPhone はズボンのポケットに入れることになりました。


◯ 運の良い人 悪い人

今までの人生を振り返ってみて、自分はかなり運にめぐまれてきたと思っています。そりゃあ長い人生ですから、とても落ち込んだり、悩んだり、畏れたりしたこともありました。でも過ぎてしまえば、トラウマとして残っているようなものはありません。前向き思考というか、楽天的というか、かなりテキトーなひとだからなんでしょう。いずれにせよ、これは(親に?神に?)深く感謝しなければならないことと思っています。

「人生はほとんど運。運が良い人・悪い人の決定的な差とは」というのを読みました。

投資のカリスマ 藤野英人氏は「運の良い人はいつもアンテナを立てており、運の悪い人は自分にチャンスがあるとは思っていない。『人生にはチャンスがある』と楽しく生きているか『人生にはチャンスなんかない』と思っているか。メンタリティの差」と述べています。

投資で失敗しても、運の良い人は「所詮運だから明日また頑張ろう」と気持ちを切り替えることができる。落ち込むことも、調子に乗ることもなく、「所詮運だから」と努力する。チャンスを逃さず、チャレンジし続けること。これまでの考え方や行動パターンを少し変えることで、誰でも運を呼び込むことができる。

これに対し自他ともにラッキーマンという人気書道家 武田双雲氏は「運を上げるには不必要と思えることに沢山挑戦することが必要」と述べています。学校で教えられたことはまともにできず、応用ばかり実践していた武田少年。カーテンと同じ動きをしたり、鉛筆との一体化を試みたり、教師からは間違いなく手を焼く存在だろうが「世の中に新しいものを生み出す芸術家になり、不必要なことを沢山してきたことが財産になっている」と語る。

自分を振り返ってみると、まさにお二方の述べることの殆どすべてに思い当たることがあります。チャレンジすることが好きです。人跡未踏なら更にやる気が湧く。まともな勉強は余り気が入らず、応用は得意中の得意。これが何の役に立つの?と思えるようなことをやっていたことも。後年、案外役に立ったりするんですけどね、、


◯ 人生におけるストレスのとらえ方

前述の話ともちょっと関連するかも知れませんが、ストレスが健康や寿命におよぼす影響について面白い話を読みました。

「ストレスは健康に害と考え」「ストレスを多く感じ」「ストレスから逃げようとする人」は、統計的に心身の問題を引き起こしやすく、寿命も短い。

これに対し「ストレスを多く感じながら、ストレスにも何らかのメリットがあると思っている人」、例えばストレスが集中力を高めるのに役立つとか、ストレスの経験が自分を強くすることができると思っている人は、健康的で、幸せで、仕事でも良い結果を収めているという。

ストレスがありながら、それを苦とはせず、活き活きと働いている人は、ストレスを害とは思っていない。結局ストレスそのものが問題なのではなく、その捉え方こそが問題なのだ。脳神経科学の分野でも「やりたいと思っていることから受けるストレス」は生産性を高めることがわかっている。

米国で3万人を対象に行われた研究結果では、強度のストレスがある場合、「ストレスは健康に悪い」と考えていた人の死亡リスクは43%も高まったが、そう思っていなかった人達の死亡リスクは高まっていなかった。

実際ストレスには良い面もあることがわかっている。それは気力や集中力を高め、状況をより正確に把握できるようにする。障害を克服する過程で、自信を高める効果もあり、これは最も長く持続する最も望ましい種類の自信だという。「ストレスに対する意識の持ち方」が大事で「ストレスの量」は驚くほど役に立たない情報だという。

そう言えば、映画「ロック」でニコラス・ケージ演ずる FBI が、敵グループに襲われる危険迫る中、猛毒を発生する危険物を処理しながら「もっとストレス来い」的なことを言っていたのを想い出しました。「あんなこと、自分にはできるかなあ」と思いながら、、


◯ 習近平の政策を考える

NHK のドキュメンタリー「秘境中国謎の民:神秘の森に生きる」を見て、現代中国の政策に翻弄される秘境の村人たちに同情を禁じえませんでした。

800年前から中国雲南省標高2500mの山奥にひっそり村落を作り、自給自足の暮らしをしてきたルーモ人。祖先は800年前攻めてきたモンゴルの皇帝を倒したが、結局攻め落とされ彼の地を追い出されてたどり着いたのが、遠く離れたこの秘境の地。平家の落ち武者部落のようなものですね。伝統の狩猟の道具である弩弓は、この戦いで活躍した彼らにとって誇りある古代の武器。

今度は習近平の「中国から貧困をなくす」政策のもと、住み慣れた村落を廃村にされ、麓に建設された集合住宅に強制移住させられることになりました。今まで暮らしてきた家は取り壊され、畑は没収、森で狩猟をしてきた伝統の道具である弩弓も今後は禁止。先祖代々の墓地も取り壊されます。

移住費用は自分たちで賄う必要があり、彼らは森の奥深くへ最後の狩りに出かけ、仕留めた野兎や蜂蜜などでようやく移住費用を捻出します。今まで自給自足でやってきたのに、畑も取り上げられ狩猟もできないとあっては、生活のあてもありません。彼らはやむなく出稼ぎに出ることを考えているそうです。

800年暮らしてきた村落では独特の文化が育まれてきましたが、これも街に移れば消失してしまうと嘆いていました。

結局、習近平の唱える「中国から貧困をなくす」は彼の体面を飾るものでしかなく、当の村民にとって それなりに生き甲斐ある小さくても幸せな生活を取り上げ、中国の誇るべき多様な文化を絶滅に追いやるものでしか無いと思いました。「貧困をなくす」どころか、彼らから先祖伝来の家や畑、文化を取り上げ「もっと貧困」へ追いやる結果に。文化大革命もそうでしたが、祖先たちが長い年月をかけ築いた文化や史跡などを、自分たちの手で跡形もなく破壊し尽くす中国という国、、


◯ ちっとも減らないプラスチックごみ

環境汚染から海洋生物の生存を危うくしているプラスチックごみを減らそうという運動の一環として、昨年からスーパーやコンビニのビニール袋の有料化が推められました。我が家も早速エコバッグを利用していますし、私も小さく折り畳めるビニ・エコバッグを財布に常備しコンビニなどで使っています。

それにもかかわらず最近は、分別ゴミ収集に出すゴミの中でもプラスチックごみの容量たるやハンパではありません。一番カサを増やしているのは色々な食品パッケージ。こんなものにプラスチック・ケースは要らないだろうと思われるものにまで、、

輸送中商品が潰れてしまわないようにということなのだと思いますが、プラスチックを使わないでもボール紙で十分代用できるだろうと思われるものも沢山あります。おそらくプラ製品を使った方が手間がかからず、最終的に経費削減になるという理由なのでしょう。

私も最初のうち、なるべく梱包用プラ・ケースを他で再利用するよう努力していましたが、最近では余りの量に再利用することなく即ゴミ箱行きにせざるを得ません。

仏教的というか禅の心では「モノを使い捨てにするのではなく、何度も再利用してやることによりモノは成仏できる」ということで、なるべく何度も役に立ててやるよう心懸けているつもりなのですが、、

結局「環境問題のため石油由来製品を減らそう」運動の精神は考えられることなく、単に「コンビニ袋やテイクアウトのフォークやナイフ・ストローを減らそう」としてしか考えられなくなっています。これって、おかしくない?

昔は食材の梱包と言えば、木材を紙のように薄く削った「経木」や「新聞紙」などが普通に使われていました。当時あれでたいして困っていなかったのを考えれば、そこまで原点回帰しなくても少なくともその中間点まで戻るべきではないでしょうか。現在の技術革新を考えれば、それら自然素材を使ってもかなり合目的・経済的運用ができるはず。

今日も柏餅1個を入れたプラスチック容器を捨てながら思いました「こんなの、昔のように経木で包んで紙でくるむので十分」「その方がずっと趣もあるのに」、、昔のように職人が手作りして売るのではなく、機械で大量生産し店頭販売する現代だからなんでしょうね。

そういえば最近は新聞紙も絶滅危惧種に近いかも。我が家でもしばらく前から新聞は取らなくなりました。ネット・ニュースや TV で間に合うようになりましたから、、


◯ コロナ・ワクチン予約

品川区からコロナワクチン接種券が送付されました。高齢者枠。19日午前10時から予約開始、当日速攻で web 予約してみました。全国各地で始まったワクチン予約、web 予約は数十分で満杯になったとか、電話予約は全然繋がらないなどの問題が報道されています。

そんなことを覚悟で、さてどんなもんだろうと試してみた次第。web から予約画面にアクセスすると「web が大変混雑していますので しばらくしてから再表示してください」の表示。何十回もリロード・キーを叩き、ようやく繋がる。3,4分かかっただろうか。

予約番号と暫定パスワードとして生年月日を入力しログイン、ここでまた混雑しており次画面がでるまでリロード・キーを数十回叩く。次は新規パスワードの入力画面、次画面がでるまでリロードを何度も繰り返す。

次画面で「施設選択」ボタンを押しリロードを繰返すと、施設名リストのパネルが表示される。施設名・接種日時が10行表示されているが、希望する施設がないので次画面へ、ここでまたリロードの繰返し。施設リストのパネルは260ページほどあるようだが、1ページずつしか遷移できない。しかも同じ施設の各接種日時が1行ずつリストされており、目的施設までたどりつくには極めて効率悪い。希望施設が最終ページにある場合260回以上ページ遷移する必要あり、しかも遷移ごとに数十回リロードが必要。まさに根性あるのみ。

途中から1ページ飛ばしで遷移を繰返したが、最後まで目的施設が現れず2時間かかる。結局、目的施設である荏原医師会がリストにはなかった。web site 巻末の小さな備考条項を読んでいくと最後に何と、品川医師会と荏原医師会については現在予約できず「予約できるようになりましたら御案内します」だと、、え〜、今まで我慢の2時間は何だったの、、

この施設選択ページの作り、とてもタコだよね。私が作るなら、まず全施設名の表示されたパネルを表示。施設を選択するとその施設についての各予約日時のリストが表示されるような構造なら260ページの遷移は不要、たった2ページの遷移で済む。往々にして専門業者でベラボーな製作料をとっているにも拘らず、こういうタコな作りって多いんだよね、、

ということで、荏原医師会の予約ができるまで数日ごとに web site を確かめに行くことになった次第。こんな操作、一般の高齢者には とてもじゃないが無理。品川区は品川医師会地域と荏原医師会地域があるが、リストにある施設の殆どは前者地域、後者地域は荏原医師会のみ。この調子じゃ荏原医師会にアクセス可能になっても希望者集中し、秒速で埋まってしまうかも、、困ったもんだ。

用事で荏原医師会に行ったついでに、いつから予約可能になるかを尋ねたところ未定とのこと。ついに痺れを切らし、家からかなり離れていますが、散歩の途中でよく前を通る大井町の方の病院での予約をとりました。


◯ 逃げるは恥だが役に立つ

いわゆる「逃げ恥」で高評価を得ていた劇中のカップル星野源と新垣結衣の結婚が突然発表され、各界から祝福されています。加藤官房長官が言及したり航空自衛隊のブルーインパルスが空に祝福のハートマークを描いたりと、まさに国民的祝福。中国のネットでも最上位の話題になったとか。そう言えば、中国の女優さんでガッキーのそっくりさんが数年前来日し人気なのを見ると、ガッキーの容貌は中国でも違和感のないことがわかります。

このドラマ、私も初回から楽しく観させてもらいました。きっかけは多くの人のようにガッキー目当てではなく、たまたま私の好きな女優さん富田靖子の出演作をみていたら逃げ恥への出演が決まったことを知ったからです。ガッキーの母親役でした。

出演作でのカップルがその後実際に結婚する例はこれまでもありました。私の知っているところでは「北の国から」の黒板純役:吉岡秀隆と高村結役:内田有紀の結婚。「北の国から」の舞台北海道富良野で、脚本を書いた倉本聰氏の演出による屋外の結婚式にはドラマ出演者の多くが出席し皆に祝福された幸せな結婚でしたが、全国ロケで家をあけることの多かった彼と、家庭に閉じ込められ孤独の多い彼女とのすれ違いから3年で離婚となりました。これには私もとても残念でしたが、過去の生活環境や考え方の異なる二人の摺り合わせはなかなか難しいですね。必要なのは「相手を受け入れる鷹揚さと尊敬」なのだと思います。

ということが私の印象に強く残っていますが、同じことが必ず起こるということではありません。性格が異なっても仲良くやっているカップルも少なくありません。「北の国から」で草太兄ちゃん役だった岩城滉一と実の奥さん:結城アンナのカップルなど、とても好ましく見ています。やんちゃな岩城滉一の行いを おおらかに受け入れつつ、アンナさんも明るくマイペースな生活を送っているところが、うまく行っている所以なのでしょう。


居間の日当たりのよい窓際においた蘭の鉢、今年も絢爛豪華に咲いています

15年前の日本医師会長選挙で当選された唐沢先生の選挙事務所に贈られた蘭、選挙で全国を飛び回ったわれわれ東京都医師会理事たちに選挙後配られたもの。あれから15年、毎年冬が終わる頃に咲き始め秋の終わり頃まで、ほぼ半年ちかく元気に咲いています。日を当て水をやっているだけなのに、この窓際よほど気に入ってるんでしょうね。

これは日々の生活で感じたことを書きとどめる私の備忘録です