2017.05 ようやく爽やかな季節

わーくすてーしょんのあるくらし ( 291)

2017-5 大橋 克洋

この季節、風に乗って良い香りを撒き散らす「羽衣ジャスミン」

5月上旬の早朝散歩、ふっと風にのって良い香りがしてきます。周りを見回すと生け垣の灌木に小さな白い花が一杯咲いているのを見つけました。毎年この季節になると良い香りを撒き散らすこの花は何だろうと iPhone で撮影し、帰ってから調べてみると羽衣ジャスミンという花。ふっと良い香りで周りを探すのですが、結構遠方の小さな繁みから風に乗って香ってきます。私は余り鼻が鋭敏な方ではありませんが、それでも香ってくるから凄いもの。

<2017.04 わくわくすることが大切 | 2017.06 雨の季節 >

◯ 今月の歩術

この冬の寒さに伴う運動不足から歩行能力の低下を感じるようになり、努めて身体を動かすよう努力した結果、調子が少し戻ってきました。4月に入っても真冬のように寒い日もあったのですが流石に下旬ともなると大分暖かくなり、ベストも脱ぎ捨て半袖で歩きに出られる日もありました。耐寒能力が落ちたとはいえ、北風の強い日を除き今年も早朝散歩は軽く袖捲りしたスポーツシャツにダウンのベストで通すことができました。

5月らしい陽光:目黒川 池尻付近

休日の早朝散歩、5月の陽光を感ずる目黒川。両岸の桜も実際にはもっと新緑が清々しいのですが、その感じを表現できなかったのはちょっと残念。日曜散歩で、自宅から渋谷駅を経由し246号線を通って帰る15キロほどの行程の途中で撮影。

目黒川もこの辺は水が比較的綺麗ですが、下流の中目黒あたりからはセメントを流したような灰色に濁りはじめ、さらに下ると黒い川面となってそこに浮かぶ桜の花が可哀想、五反田・大崎の辺りではドブの臭いがして水も流れず淀んでいます。

◯ iPad mini 終焉か

来月は Apple が恒例の WWDC を開催します。これは本来ソフトウエア開発者向けイベントですが、今年は MacBook シリーズなどハードウエア関連の発表も噂されます。Jobs なき後、予想していたようにワクワク・どきどきの少なくなった Apple。ソフトウエア関係の大きな発表も期待したいのですが、それは無さそうですね。

WWDC とは関係ない話と思うのですが、iPad シリーズにまた別サイズの iPad が加わるとともに、いずれ iPad mini は消える方向なのではないかと噂されています。その理由は iPhone plus の登場とともに mini の販売が伸びないということとか。私がここ数年もっとも愛用しているのは iPad mini。レティナ・デイスプレイを搭載し、Web などを閲覧するにもこのサイズで十分だし携帯にも便利、とても使い勝手が良い。私は iPhone plus を使っていないので確たることは判りませんが、はたして iPad mini を代替するものなのか。

一方で iPad mini の上ではサイズが3つにも増えるのは、ちょっと納得がいきません。今までのシリーズで十分なのでは。Apple も Jobs が追い出された後のように、次第に品数ばかり増え混沌の様相を呈してきそうで心配。それからもうひとつ最近とても気になることは、以前は Apple が新しいものを実現し世の中を引っ張ってきたのに、最近はまったくと言ってよいほどそれはなく、あろうことか Apple が他社の後追いをしていること。iPhone や iPad、MacBook に細かい変種を増やすなど、まさにそうですね。他社の動向になびくのではなく、Jobs の居た頃のように Apple は毅然としてユニークなものを世の中に送り出して欲しい。

ジョニイ・アイブの手腕に期待していたのですが、彼をもってしても Jobs の強引さまでは兼ね備えないということなのでしょうか。

◯ 遅ればせながら iPhone7 plus へ機種交換

日本で初代 iPhone が発売されて以来、新機種ごとに乗り換えてきたのですが、3年前から更新をストップ。iPhone6 をずっと使ってきました。理由は以前も書いたように新機種に更新しないでも十分満足していたから。しかし1ヶ月ほど前から「着信/通知音量」というメッセージが頻繁に出るようになりました。ネットで検索してみると、その原因はソフトウエア的なものではなくハード的問題のようです。

次に出る iPhone8 は大分大きく刷新されるようで、それが出たら更新するつもりだったのですが、 現在の iPhone6 でメッセージの都度バイブレーションのアラートがブーブー鳴るのは非常に煩わしく、このまま使い続けるのはちょっと苦痛。画面の大きい iPhone plus が iPad mini を代替できるものなのかを知りたいという気持ちもあって、この機会にひとまず iPhone7 plus に機種交換することにしました。

サイズが大きくなってワイシャツ・ポケットから大分はみ出ますが、それについてはまあ許せる範囲かな。しばらく使ってみて iPad mini の代替となるのか検証してみたいと思っています。今回変なタイミングで機種交換してしまったので、iPhone8 が出てもしばらくはこの iPhone7 plus を使い続けることになりそうです。まあ従来のように新機種にすぐ飛びつくより、少し間をおいた方がモノも成熟し安定するということもあるしね、、

そんなことを書いていたら、iPhone8 のリーク写真として「指紋認証のホームボタンが前面から背面中央へ移動」したのが載っていました。これ困るなあ、何故って私は iPhone ケースに Pasmo を入れ改札を通っていますが、背面中央にこんなボタンがあったら背面に Pasmo 入れられない。本当にそうなったら iPhone8 はほぼ確実にパスだな。ホームボタンを移動するなら、側面にすれば良いのにね。背面中央だと人差指しか使えないが、位置を工夫し側面なら親指でも使える。右利き・左利きの問題があるが、両サイドにホームボタンだって良いじゃない。設定で左右変えられるようにして、メインはホームボタンにサブは別機能を持たせればもっと便利に使える可能性だってある。

◯ Seagaia meeting 2017

毎年恒例の Seagaia meeting が宮崎で開催されました。昨年まで数年は秋の開催だったのですが台風の直撃を危惧することが多く、やはり以前のように5月に戻そうということになりました。

金曜は「プログラマーズキャンプ」。MML Ver4 の改良と、これから移行しようとする MML Ver5 についての意見交換。日本医師会の医事計算システム ORCA との間でデータのやり取りをする MML の専用モジュール CLAIM はそろそろ役目を終えたので廃止との声も昨年あったのですが、現在 ORCA 以外のレセコンでも CLAIM を使っているものが結構あるということで、必要な改良を加えつつ残そうということになりました。これに関しては 日医ORCA 管理機構株式会社社長となった上野さんと API 担当の福田さんをお呼びし話をして頂きました。ORCA は私が10年以上前から何度も叫んでいた「ORCA は電子カルテなどから接続できる計算エンジンに徹すべし」「これからは Web アプリとして稼働するのがよい」という声をようやく受け入れて頂き実現に向け進んでいるようです。とても嬉しいこと。

MML ver5 については今までの MML よりもっとシンプルで柔軟性のあるものに進化することを希望します。小林慎治先生が意欲的に取り組んでいます。

コテージ・ヒムカに隣接する会議室で開催された Seagaia meeting

土曜のセミナー。今年のメインテーマは「MML:電子的医療情報の標準交換規約 のこれまでとこれから」。吉原先生が意欲的に進めている「千年カルテのこれまでとこれから」。

昼前の基調講演は「しくみデザイン」代表取締役の中村俊介氏、3D カメラの前でジャスチャーによるリズム楽器の演奏とか、タモリの「いいとも」で実演したカメラ映像による面白い映像造りとか、大変興味ある内容でした。中村氏は名古屋大学建築学科から九州芸術工科大学へ移り、メディア・アートを研究してきた方。SMAP などアーティストの大規模コンサートにおけるリアルタイム映像演出などを手がけておられます。建築に進みたかったのに父の意向で医学部に進み、インターンの時に夜学でデザイン・スクールに通うなどの私の人生行路と重なる部分が多く大変共感しました。私が「面白くなければ仕事ではない」というコンセプトを持つように、彼も「プレゼンは楽しそうにやらなければならない」という哲学を持っておられるようです。「折角良いプレゼンなのに何であんなにつまらなそうな顔をしてやるんだろう」とか。

昼休みに MedXML コンソーシアム理事会が開かれ、15年ほど勤めたコンソーシアム代表理事を小林先生へ譲りました。MML や openEHR の開発を意欲的に進めている若手の小林先生の肩に色々な役目が集中し過ぎるのはちょっととも思いますが、私の役職が減った分、できる範囲でサポートできればとは思っています。

◯ 今月の歩術

Seagaia meeting 初日は宮崎市内の居酒屋へ繰り出し、懇親会と吉原先生の行きつけのスナックで二次会と就寝は遅かったのですが、その翌朝、いつもの習慣で4時には目が醒め5時半に起き出して早朝散歩。

Seagaia の防風林と砂浜の間を走る自動車道

宿舎コテージ・ヒムカの裏の防風林の長い遊歩道を終端まで、そこから自動車道下の歩道用トンネルを抜け海岸へ出て帰るコース。昨年までは海岸沿いの堤防の上をずっと歩けたのですが、ここを歩く人は少ないと見え吹き寄せられた砂の上に植物が這い回って非常に歩きにくい。途中から歩きやすい波打ち際まで降りそこを通って帰りました。9キロほどでしたが、砂の上の不整地を歩いたせいか足に来たようで翌朝の散歩は短めに切り上げ。

まだ脚の調子が完全には元に戻っていません。冬場の停滞のせいだけでなく、とうとう年齢的な劣化もきはじめたのかなあ、と弱気なことも頭をかすめますが、ぼちぼちと頑張って行きましょう。

<2017.04 わくわくすることが大切 | 2017.06 雨の季節 >

これは日々の生活で感じたことを書きとどめる私の備忘録です