2005.05 MacOX 10.4 Tiger リリース

わーくすてーしょんのあるくらし (92)

2005-5 大橋克洋

< 2005.04 建築設計とコンピュータ | 2005.06 Mac も Intel inside に >

ケーブルテレビのディスカバリーチャンネル 「人間改造なりきりゲーム」という番組で、 「PCおたくがフィットネスに挑戦」というのをやっていました。 普段ジャンクフードばかり食べ、運動はマウスのクリックのみ、 というコンピュータ会社勤務の若い女性が 「4週間でフィットネス・インストラクターになりきる」というものです。

筋骨たくましい男女のインストラクター二人と、 精神面でバックアップする女性が一人がついて4週間特訓します。 最初はハイテンションな彼らの、毅然とした態度に圧倒されるばかりでした。 しかし、勤務先のプレゼンでさえも 自信がなく上手にしゃべれなかったような彼女が、 肉体とともに精神面でも鍛えられていく様子が画面からも よく読み取れ面白かったです。

とても厳しい女性のインストラクターへ、 言いたくても怖くて口答えできなかった彼女が、ある日たまりかねて抗議します。 インストラクターから返ってきたのは意外な言葉で 「私に抗議できるようになったのね、偉い」でした。

厳しい心身のトレーニングを経て、 次第に身体も締まり、態度もキリッとし、 しっかりした意見が言えるように変身して行きます。 なーるほど人間というのは、効果的に鍛えると目に見えて変わるものですね。 私も東京都医師会の理事になったのをきっかけに、 「都医理事は激務と聞いているので、 体力も必要だろうし精神的にも打たれ強くならなければならないだろう」 と考え、筋肉トレーニングとダイエットで身体を絞るようになり2年目になります。 確かに身体を絞って筋肉質に変えるとともに、 精神面での補強効果も多少はあったのではないかと思われます。

以前から患者さんには「心と体は車の両輪、 心が疲れたら体も疲れさせなさい」と話してきましたが、 これをちょっと違う角度から納得した次第です。 丁度同じ日に「ブルース・リー」のドキュメンタリーをやっていました。 ここでもプルース・リーが武道のトレーニングを希望する人間に 「人間は精神から鍛えなければだめ」 と言っていたのが印象的でした。

そうですねえ、腕立て伏せでも懸垂でも、 自分で「もう駄目だ」と思った途端に腕に力が入らなくなってくることから、 肉体は心でコントロールされることが はっきりわかります。 「火事場の馬鹿力」や「オリンピック選手のイメージ・トレーニング」 などがありますが、 なかなか自分の心をダマしたり、勇気づけたりするのは簡単にはいかないものです。 今のところ「これも日々のトレーニングあるのみ」と思っています。

○ MacOX 10.4 Tiger リリース

Tiger 到着と同時に、とりあえずいつも使っているメインマシーン群 すなわち、書斎の Mac mini、いつも持ち歩いている PowerBook 12 inch、 診察室の電気スタンド型 iMac の OS をすべて 10.4 へ上げました。 いつもは完全に上書きインストールするのですが、 今回は気がはやることもありすべて upgrade 形式でインストールしてみました。

Tiger になって大きく変わったのは、 Dashboard という細かいツール類、 これを選ぶと画面の上に、電卓やカレンダーなど普段使う文房具類が重なって現れるものです。 このあたりは「どこ」と具体的には言えないのですが、 何となく私の電子カルテ NOA と共通した思想を感じます。 現在標準でついているものとして、翻訳機能などは便利そうです。 折角ついているのに、 時計や電卓は標準装備のアプリより機能の落ちるのが残念ですが、 今後いろいろなツールが現れるのが楽しみです。

もう一つは Spotlight という システム標準装備の検索機能です。 これはそのコンピュータ上のあらゆる情報を検索する機能です。 私の場合多くのファイル類は すべてネットワーク上のファイルサーバで集中管理しています。 現状ではスポットライトは 自分のディスク上の情報しか探さないので、 私にとって貢献度の低いのが残念です。 いずれ(設定しておけば)ネットワーク上のファイルも検索対象にしてくれるようになれば、 非常に便利になるでしょう。 現在はクライアント・マシーンの HD 上には余りデータがないので、 検索するとメールの情報を主に引っ掛けてきます。 これはこれで便利ですね。

、、、あ、なるほど、自分の HD 以外に iDisk(Apple 社提供の HD 領域をインターネット越しに利用できるサービス) の中のファイルも引っ掛けてくれるんですね。 やはり設定次第でネットワーク越しの情報を検索する機能は持っているようです。

、、、と書いて3日目、 私の認識不足をさらに訂正します。 ネットワーク上のファイルもちゃんと検索できました。 前言取り消し。 Finder の「新規スマートフォルダー」を選ぶと Spotlight の検索パネルが現れます。 上の方に、サーバ、コンピュータ、ホーム、 など指定する検索範囲が表示されていますが、 この中の「その他」をクリックすると 現在マウントされているネットワーク上のフォルダーを指定できます。 これでファイルサーバ上の情報検索もバッチリでした。

あと見かけがちょっと変化したのは Mail です。 慣れないうちちょっと違和感もありましたが、以前より便利になったように感じます。 Safari も改良されているはずですが、 RSS というニュースリーダ機能がついたこと位しか違いはわかりませんでした。 default ではアップル社のホットニュースが RSS メニューとして登録されているだけです。 他のニュースはどうやって登録するのだろうと Web で調べてみました。なるほどアサヒ新聞や CNET、 おお、Hotwired Japan なども RSS サービスをやっていることがわかりました。 早速登録してみます。便利便利、、、 でも、これまた情報洪水のもとを作る可能性はありますねえ。

Automator という、 一連の操作を記憶させておいて一発で処理する機能も面白そうですが、 現在のところ適用できそうな仕事がないので、 残念ながら試していません。 おっと、余り宣伝されていないようで気がつきませんでしたが、 Applications フォルダーの中を見ていると Dictionary.app というのがありました。 Oxford 辞典(日本で言えば英英辞典)です。 これは懐かしいですねえ、 1988年に発表された NeXT cube に標準装備だった機能が ようやく Mac でも復活です。

上記の他は特に大きな変化という印象はないのですが、 64bit 対応されているので PowarMac G5 あたりのパワフルなマシーンを使うと、 かなりパフォーマンスの向上が実感できるのでしょうか。

○ 使っているうち気づいた Tiger の改良点

MacOS X 10.4 環境に棲むようになって1ヶ月足らず、 いくつか改良されている点に気づいたのでレポートしましょう。 いずれも以前は使えていたのに使えなくなっていたもので、 しかも些細な点ですが、私としては快適さが元へ戻ったので とても嬉しいです。

    • 単語ダブルクリックが正しく挙動するようになった

      • 日本語テキストの中で単語をダブルクリックすると、 NeXT の頃から漢字の単語だけがセレクトされる仕様でした (ちなみにトリプルクリックすると、その行1行がセレクトされます)。 ところが最近のバージョンでは「単語とその単語に続く送り仮名」まで一緒にセレクト されてしまうようになっていました。仕方がないので、 マウスカーソルで単語をなぞり選択し直していたのですが、 これが 10.4 では「単語のみ」のセレクトに戻りました。

    • サービス機能が正しく挙動するようになった

      • これは大分前からですが、 サービス機能を使おうとしても、 メニューの中の「Services」から起動する場合には問題ないのですが、 あらかじめマッピングされたキーを叩いて起動しようとすると、 サービスが立ち上がらないという状況になっていました。 一度メニューからサービスを選びサービスが起動していれば、 キーマッピングで問題ないのですが。

      • これが今回久しぶりに正常な挙動に戻り、 最初からキーで起動できるようになりました。 私は電子カルテの中から 「妊娠暦」アプリの妊娠週数計算サービスを利用したり、 テキストの中で桁数をそろえるサービスを利用したりしますので、 今まで不便していましたが、再び便利になりました。

快適に使えるためには、 このようなユーザインタフェースへの細かい気遣いがとても大切です。 私の電子カルテではこのような点を特に重要視しています。 診療録の記載という仕事を煩雑な作業の中で快適に行うには、 このような配慮が行き届いていないと 使うのがとても苦痛になります。

そうそう、Apple 社の対応ではないのですが、 愛用している WindowShadeX が最近 マシーンによってはインストールしてもうまく機能しなかったのが、 今度はどのマシーンでもきちんと機能するようになったことの方が嬉しかったりします。

○ Seagaia Meeting 2005

恒例の Seagaia Meeting が MedXMLコンソーシアム主催により 宮崎県シーガイアのコンベンションセンターで開催されました。 上の写真は宮崎空港着陸直前に飛行機から撮った写真です。 Seagaia Meeting は 1995年に発足し 今年で11回目ですが、 昨年からシーガイアとそれ以外の土地で交互に開催されることになり、 昨年は京都でした。

シーガイアは写真のように、 目にしみるような緑と花々、広々としたとても気持ちのよいリゾート地です。 しかし、最近はここを訪れる観光客の減少により深刻な経営危機で、 経営母体も以前とは変更になっています。 われわれにとっては、人が少ない奇麗なリゾート地をひとりじめにできるので幸せなのですが。 宮崎空港から30分程度で交通の便も良いのにとてももったいないですね。

上の写真はわれわれが宿泊するコテージ(西洋式の離れ)群「ヒムカ」の中心に 位置するフロントのある建物です。 今年行ってみるとフロントはその後に見えるホテルの方へ移っていました。 これも経営合理化のためなのでしょう。 いつも朝食をとるレストランや売店は、まだそこに在りました。 今、若手女子ゴルフで話題の「宮里藍」とならぶ「横峯さくら」が、 後に見えるホテルの上階に家族とともに住んでいるそうです。 すぐ隣に立派なゴルフ場があったり、空港から近かったりするためでしょう。 スポーツのトレーニングには絶好の環境でもあります。

5月19日(木)プログラマーズキャンプ

MMLコミュニケーションプロトコル策定に向けて

会場となったコンベンションセンターのロビー

    1. ebXML(北原@インフォテリア)

      1. ebXML (electronic business XML) とは、 そもそも世界規模での企業間電子商取引に使われる 標準技術の策定を目的としたものだそうです。 業種や規模、国家によらず あらゆる企業が利用できる仕様をめざすようで、 このため相互接続の「お約束」については余り細かい所まで決めず、 相互の話し合いで決めて行くとのこと。 これは、まさに私が各地域の医療連携システム同士の接続や、 異なる電子カルテ同士の接続の場面で考えてきたことです。

      2. 特に日本では、全国のシステムを相互接続するとなると、 とにかく「細かいところまで標準を決めて」となりますが、 これはまったく実際的ではないと常々考えてきました。 幹線道路への乗り入れの所のお約束だけ決め、 あとは自由に任せるのが一番と考えてきたのですが、 なかなかそれに同調してくれる方は少ないのです。

    2. MML へ SOAP の考え方を入れたら(荒木@宮崎大学)

      1. SOAP も色々なシステム同士のコミュニケーションという意味で ebXML と同じ方向を目指しています。 「MML の中のCLAIM で、 電子カルテ側から医事システムへリクエストする場合のプロトコルとして 世界標準とも云える SOAP を使ったらこんな感じになりますよ」 というお話でした。

    1. MML 地域医療連携の視点から(有田@富士通南九州)

    2. MedXML SIG 報告

        • 健康情報 SIG 立ち上げ(鈴木@富士通)

          • 「健康情報バンク」(東京都医師会 HOTプロジェクトの中では「健康ノート」と呼ぶもの) に関する SIG の立ち上げについての説明でした。 これはこれから電子カルテと共に両輪の車の一つとして 世の中のために是非必要なものと考えていますので、 私も積極的に加わって行きたいと考えています。 「健康情報バンク」が実際に動くようになれば、 HOTプロジェクトで提供するサービスの主軸の一つになるだろうとも考えています。

        • MML Light の提案(大橋 克洋)

          • MedXML の理事長の立場として 私から現状へ反論的な意見を行うのはどうかという気持ちもあったのですが、 やはり「MML はもっとシンプルであるべき」という考えに 確信を持つようになりました。 あらかじめここで発表する気持ちはさらさらなかったのですが、 その前の MML に関するディスカッションの中から、 ここで意見を述べておくべきと考え、 膝の上の PowerBook と KeyNote で即製プレゼンを作り、 急遽割込みで提案させて頂きました。

          • 要点は「爆発的に普及するシステムは、 Mail でも Web でも携帯電話でも極めてシンプル」 ところが一旦普及してしまえば当初考えられなかった複雑な作業も必ずこなしてしまう」 「現在の MML は一見かなり複雑に見えるので、 それだけで実装を考えたベンダーさんも退いてしまう」 「ヘッダーとボディーの組み合わせ、 あるいは宅急便の段ボール箱と送り状の組み合わせのような極めてシンプルなものを 一つだけ定義し、あとはそれを入れ子にして組み合わせるだけで 現在の MML の構造は表現できるはず」 「このようなものであれば、 MML へ新規参入するベンダーさんへの敷居はかなり低くなる」 「最初想定しなかったモノも柔軟に収容でき、 拡張性が極めて高い」というような主旨です。

          • この提案に関し、 あとでインフォテリアの北原さんや江島さんから大きな賛同を得、 特に江島さんからは「感動しました」とのご意見を得て、 こちらが感動してしまいました。 彼らのような優秀な人が理解してくれれば十分です。 何とか MML Light 挑戦してみたいものです。

    3. MML 実装者からのフィードバック

        • 葉山@三洋電機(株)

        • 長峯@キヤノンシステムソリューションズ(株)

        • 高橋@キワム電脳工務店

        • 是永@エンゼルクリニック

    4. 葉山さんと長峯さんには事前に「遠慮なくガンガン文句つけてね」 とお願いしておきました。 「そんなこと言っていいんですか?」と怪訝な顔でしたが、 期待通り二人から MML や CLAIM の実装で苦労した具体的な話や 提案などが沢山提供され非常に有益でした。どうもありがとう。 褒め言葉は耳に心地よいですが、 あえて批判や問題点をぶつけてもらうことこそが、 自分たちを磨き高めるため非常に重要なことと思います。

5月20日(金)シーガイア・ミーティング

私は例年、コテージから会場のコンベンションセンターまで歩くのを楽しみにしています。 シーガイアの中は無料の巡回バスが走っていて普通はそれを利用するのですが、 今年は本数が1時間に1、2本と大幅に少なくなっていました。 一番上の写真のように自動車道の脇に、 緑や花々の美しい遊歩道があり、そこを歩くのですが私の足で30分弱かかりますから、 3Km 位の距離だと思います。

20日の往路は昼前だったため、 そろそろ気温が上昇し日陰のない照り返しの中で コンベンションセンターに着くや、どっと汗が吹き出しました。 海岸寄りの松林の中にも遊歩道があるということで、翌日は吉原先生達とそちらから行きました。 こちらはゴルフ場脇の松林の中とあって、日陰で大変涼しい遊歩道です。

シーガイア・ミーテイングのオープニングは、 いつも吉原先生が準備した映像とノリの良い音楽で始まります。 今年はいつもとは趣向を変えてビートルズでした。 開会にあたり、吉原先生から MedXML 理事長の私に開会の挨拶をふられました。 「最近このミーテイングにノリがなくなったのが実は不満です。 昨日のプログラマーズ・キャンプは久しぶりに盛り上がったので、 是非こちらも盛り上がってください。 ノリのない会では折角参加してもお土産がありません、 皆さんで盛り上がって沢山お土産を持って帰りましょう」 というのが私の挨拶でした。

江島さん@インフォテリアのプレゼンテーション

この日、一番印象に残ったのは インフォテリアの江島さんのプレゼンでした。 ソフトウエアとまったく関係ない話から始まり 「あれれ?」と思いましたが、これが面白く 「企業プレゼンでなく特別講演でも良いなあ」と思いました。 人間はひらがな的なものを一文字ずつ認識するより、 漢字的なものを一度にバサっと認識する方が はるかに認識率が良いという話でした。 そのようなイントロを経て ASTERIA のプレゼンに入りました。 白い紙の上に単作業アイコンを並べ、 次々と線で結ぶだけで複雑な作業も簡単に実行できるというものです。 MacOS X 10.4 の Autometor より更にグラフィカルです。

普通ならこれで目からウロコですが、 Seagaia meeting の常連にとっては、もう5年以上前になるでしょうか、 CyberLabo の加藤さんから更にサプライズなデモを見ているので 「あ、サイバー・フレームワークと同じだ!!」というレスポンスでした。 これは江島さんには不運だったかも知れませんが、 夜の懇親会では加藤さんと入れ替わりに参加した CyberLabo の阿部さんも交え、 非常に盛り上がりました。

これで来年札幌での目玉の出し物が決まりました。 加藤@CyberLabo VS 江島@インフォテリアのジャムセッションです、、、 と私だけ勝手に決めていますが、 このお二人のプレゼンはユニークで素晴らしいものですので、 実現すれば とてもエキサイティングなものになることは間違いありません。

Seagaia meeting の印象記を 江島さんもご自分の Blog へ速攻で載せておられます。こちらも面白いのでご覧ください。

5月21日(土)シーガイア・ミーティング

いろいろなエピソード

  1. こんなところでも見つけた共通点

    1. プログラマーズ・キャンプ終了後、 タクシーで宮崎市内へ移動し居酒屋九兵衛で懇親会がありました。 いつものことでかなり盛り上がり、 翌朝は声が枯れていました。ここで CyberLabo の加藤さん、高橋キワム先生、 私に思いがけぬ共通点があることがわかり、ビックリ。 三人とも携帯電話を Docomo から au の Talby に換えていたことです。 Talby には、グリーン、オレンジ、ブラックの3色があります。 キワムさんがオレンジはすぐ想像がつきますが、 2004.12 のこのコラムに書いたように私がブラックで、 何と加藤さんがグリーンと、同じ機種ながら奇麗に色が分かれたのです。 事前の申し合わせも、他が同じ携帯電話を買ったことも知らずにです。

      1. (吉原先生撮影の写真を拝借させて頂きました)

      2. この一件だけを見ても、三者の作るソフトウエアやそのコンセプトに 大きな共通点があることがおわかりでしょう。 あと、洗練されて美しく機能的なものが好きで、 他人とは一味違うもの、ちょっと目立ちたがりという共通点もあるのかも知れません。 加藤さんは NTT 系列の会社ですが、 その会社の会議で Docomo から換えた Talby を見せびらかしたということですから、 いかにも加藤さんらしいですね(高橋先生や私もやりそうなことです :-)

      3. 以前から、この三人に共通するものの一つは NeXT を愛し NeXT 上で作ったソフトウエアで大きくブレークしたことです。 インフォテリアの北原さんが Canon から派遣されて NeXT 社で日本語化にかかわっていたよし、 別の夜の懇親会では 加藤さんと入れ替わりに参加した CyberLabo の阿部さんを交え、 その話で大変盛り上がったそうです。うーん、私もその場に混ぜてもらいたかったなあ、、、

  1. 会議を終えて

    1. 最終日のセッションを終えた後、菊池先生の「風呂へ行きませんか」とのお誘いにより コテージ同室の皆川、菊池、大橋、鈴木諸氏(写真下)で近くのホテルの風呂へ。 松林の中をしばらく歩くと、 周りにフェニックスのそびえ立つ白いホテルが見えます。 ラスベガスの辺境あたりに在りそうな雰囲気のホテルです。

    2. 夕食はコテージでとるしかないかなと思っていたのですが、 気持ちよい大浴場で一風呂浴びた後「美味しい魚を食べたいですね」の 鈴木君の一言に全員賛成。 ホテル前のタクシーへ「美味しい魚を食べられるところへ行ってください」と言うと、 「任せてください」の返事。 年配の運転手さんでしたがサービス精神にあふれた方で、 途中ヨットハーバーや180 度外海を眺められる展望台など案内してくれました。

      1. 運転手さんの紹介してくれた「岡田」という店は宮崎市中心街で、 新鮮でコリコリした石鯛の生き造りと「中々」という美味しい焼酎に皆大満足でした。 帰りの時間には、その運転手さんが迎えに来てくれました。 これも「縁」というか「一期一会」ということでしょう。 たまたま同室に泊まり合わせたメンバーの たまたま思いついた発言が、 次々と満足で幸せな時間へとバトンタッチをしてくれたのでした。

      2. ずっと一緒に行動した小塚先生が 最終日午後で帰られたのは大変残念でした。 そう言えば今年は皆さん最終日で帰られたようで、 今までになかったことです。 翌日の朝食時、 ビュッフェスタイルの食堂に Seagaia Meeting のメンバーが一人も見られなかったのは寂しい限りでしたが、 空港で数名の方をお見掛けしました。

Seagaia Meeting は今回で11回目を数えますが、 本格的な雨天に当たった記憶は一度もありません。 第1回目の時は曇天でしたが、それ以外はピーカンの上天気です。 今年も開催前日まで雨で、最終日の翌日帰京する日の朝が霧雨でした。 きっと「晴れ男」がいるに違いありません。 私は吉原先生に違いないとニラんでいるのですが、、、

○ 日本でも欲しい PDA 機能つき携帯電話

どこからアドレスを手に入れたのか、宣伝メールが届きました。 普通だとゴミメールは即座に捨てるのですが、 PDA 機能付き携帯電話とわかる写真(下)がついており、 差し出し元の米国 palmOne 社にアクセスしてしまいました。 Treo650 という機種です。 「こんなものが欲しかったんだ」と web で記事をあさってみると昨秋発売だそうですが、 残念ながらやはり日本では手に入らないようです。

世界的にも先細り傾向の PDA 業界にあって palmOne 社は携帯電話つき PDA を出し業績は上昇傾向、 世界でトップシェアだそうです。 届いたメールにも 「Thanks a million !」というタイトルがついていました。 出荷百万台ということですか。 「ほーら、ごらん」 私が以前から叫んでいたように 携帯電話つき PDA を出せば売れること間違いないんです。 CLIE から撤退したソニーが 何とか「CLIE に携帯電話を載せたような」携帯電話(?) を夏くらいまでに発売してくれることを強く要望します(もう待ちきれない)。 もちろん PalmOS を載せて。

Treo650 は SONY の CLIE TH55 をやや小さくしたサイズです。 ワイシャツ胸ポケットに入れておきたいので、 CLIE のようにもう少し平べったいともっと良いですね。 ボタンの数は携帯電話標準で良いです。Treo のようにキーボードボタンのついた CLIE も使っていましたが、 液晶からの入力で十分。ボタンを使ったことは結局ありませんでした。 その分、液晶を広くして欲しい。 アンテナの出っ張りも、できれば無い方が良い 。ということで、 つまるところ CLIE TH55 の形態ということになります :-)

ということを書いていたら、、、

「Nokia が4月26日に Yahoo のインターネットサービスや検索、 ウェブブラウジングなどの機能を搭載した 初めてのスマートフォン Nokia 6680、Nokia 6681、Nokia 6630 を 欧州とアジアで発売した」という記事をみつけました (スマートフォンとは PDA 並みの処理能力を持ち、 インターネットにも常時接続できる携帯電話だそうです)。 OS が PalmOS ではないようなので、 私としては食欲が湧きませんが、まあ実際の機能を見てみないと何とも、、、

「今回の Yahoo との提携は、 新しいオンラインライフスタイルの確立に向けた重要なステップとなる」 と Nokia は声明のなかで述べているそうです。 残念ながら国内ではまだ PDA 機能を載せた携帯電話への動きは見えませんが、 やはり私が叫んで来たことは間違いなかったようです。

しかし、私の叫んできたことのほとんどが「わが国」ではなく、 いつも海外から実現されてくるのは悔しいですね。

ということを書いていたら、、、

カナダ RIM 社の無線電子メール端末「ブラックベリー」が好調だそうです。 これは電子メールのほか、 インターネットの閲覧や音声通話などにも使用でき、 社内メールをやりとりできる利便性から法人の利用が多いそうです。

米調査会社ガートナーによると 1―3月期の出荷台数は米パームワンを抑え、 最大手だった米パームワンは二位に転落したそうです。 いやー、この世界の動きは早いですね。 そうすると palmOne から来たメールは この流れを挽回しようという動きだったようです。

米国在住の方のレポートによると、 「最近、この端末でメールするビジネスマンを頻繁に見かけるようになった。 なんと飛行機で飛行中でも都市周辺だとメールが打てるようだ。 端末代3万円くらいで、月額3000円程度。 どうやら、アメリカ人はキーボード配列でないと駄目らしい」だそうです。

なーるほどね。でも、私はあのキーボードは絶対要らないな。 やはり SONY に頑張って欲しい。電話機能を載せた CLIE の復活を、、、

ということを書いていたら、、、

NTT DoCoMo からスマートフォン・タイプの FOMA M1000 が今年夏頃に発売されることを知りました。 おお、これは良いですねえ。 長年 叫んできた甲斐あって、 日本でもやっと待望していたモノが手に入るようになりそうです。

通常の電話機能のほか、 無線 LAN も使えるのはとてもありがたいです。 Web browsing も Opera7.5 が載っていてかなり使い物になりそうですし、 メールも POP だけでなく IMAP が使えるとは素晴らしい。 Bluetooth 装備なので、 もしかしてキーボードやマウスも繋がるかも。 外部メモリーは32MB SDメモリーカードだけのようで ちょっと物足りないですが、 ついでに WebDAV 対応にしてくれれば ネットワークの彼方の巨大なストレージを使えるので問題なさそうです。

開発環境として C++ や JAVA が使えるようなので、 色々なアプリケーションが出てくると面白い世界になりますね。 OS は Palm OS ではありませんがSymbian OS だそうです (MS 社の OS でなくて良かった)。 考えてみれば、携帯電話には Palm OS より Symbian OS の方が相性は良いはずですね。使ったことがないので Palm OS ほど快適かどうか私にはわからないのですが。

ディスプレイが CLIE なみのサイズになり、 もう少し薄くなってくれると嬉しいですが、 アンテナが突き出してないので ズボンのポケットへ入れておいても良さそうです。 ワイシャツの胸ポケットへ入れるには、 厚ぼったく小さいので落とす危険が高そうです。

「お財布携帯」機能があれば言うことなしですが重く厚くなりそうですから、 現状では欲張り過ぎということでしょうか。 私が願っていた機能のほとんどを満載した形ででてくるとは、 DoCoMo さん、やってくれますねえ。発売が楽しみです。 果たして私の予想通り、 これが日本におけるスマートフォンを爆発的に推進することになるのかどうか、 これもお楽しみというところ、、、

少なくとも au の Talby に替えたばかりの上記3人組が、 あっという間に DoCoMo へ返り咲くことは ほぼ間違いないでしょう。 今月は思いがけず、 次々とスマートフォンのニュースが飛び込んできました。 こんなこともあるんですね。

○ 自転車 VS ウオーキング

先月は大橋医院の入り口を塞ぐ自転車公害について書きました。 あれから2週間もしないうちに、 テレビ朝日の方から電話がありました。 「駐輪公害の特集を組むので web site を探していたら、 大橋医院の駐輪公害のコンテンツを見つけたので取材にきました。 今、大橋医院の前にいます」とのことです。 おおー、取材も便利になったんですね。 それにしてもよく私の書いたものを見つけましたね。 試しに google で「駐輪公害」をキーにして探してみると、 10ページ目くらいにでてきました。

さて、そんなことで最近やたらと自転車が増えたわけですが、 そもそもあの自転車ユーザはどの程度の距離を移動するんですかね。 おそらく歩いてもたいしたことのない距離しか乗っていないのだろうと思っています。 私なら絶対に荷物は手に持つか背負うかして 歩いてしまいますけどね。 時間的余裕さえあれば、 基本的に同じ区内や隣接する区の辺縁なら歩いて行くことにしています。

毎日午後からお茶の水の東京都医師会まで PowerBook12インチや書類を入れたカバンを持って通勤しています。 やはりパソコンが入っていると結構の重量になるので、 当初はショルダーバッグやディパックなどを取っ替え引っ替え 使っていました。 気がついてみると今年になってからは肩に掛けることなく、 手に持って歩くことが一向苦にならなくなりました。 むしろ手にしっかりした重量感を感じながら歩くことに 充実感さえあります。 筋トレ効果で 肩と上腕の筋肉がしっかりし、握力も増加してきたためと思われます。

筋トレを始めてしばらく、 両腕の筋肉が明らかに大きくなってきたように思えたのですが、 最近は再び肉がそげてきたように見えます。 筋肉自体のパワーが以前より明らかに増加しているにもかかわらずです。 私は運動生理学者ではないのでそちらの方面は詳しくありませんが、 肉体は必要なところまで一旦発達すると、 再び不要なものを捨て去ってスリムになるようですね。 それにつけても、最後まで捨て去られないのがお腹を中心とした脂肪です。 中年以後になると顔がやつれるほど体重を絞っても、 お腹の脂肪は最後まで抵抗をやめません、、、

還暦を越えても自己開発はいくらでもできます。 自分へ課題を出し挑戦するのは、なかなか楽しいものですね。

お気づきの方もおありかとは思いますが、 このエッセイが月単位であることに変化はありませんが、 今年から最近流行の Blog 風に(何日かに一度ずつくらいですが) 内容を更新することにしています。時々のぞいて見てください。 折角 Web で公開しているのですから、 雑誌になかった即時性など特徴を生かさなければと。 それからなるべく写真などを入れるようにしています。 やはり画像イメージがあるとないとでは 楽しさがちがいますもんね。