2017.06 雨の季節

わーくすてーしょんのあるくらし ( 292)

2017-6 大橋 克洋

昨日の雨は上がっていましたが早朝散歩の紫陽花

<2017.05 ようやく爽やかな季節 | 2017.07 大橋産科婦人科を閉院 >

◯ 雨の季節になりました

今年は寒い冬から5月に入りようやく爽やかな季節になったと思ったら、5月末には結構蒸し暑い日が見られるようになり、6月初日はしっとりした雨で明けました。私は眠っていて気が付かなかったのですが未明に雷鳴も鳴ったようで、我家の愛犬マイは怖がって娘にくっついてブルブルしていたそうです。東京ではまだ梅雨入り宣言はでていないようです。

寒い冬に思ったことは「これだけ寒い冬だと今年の夏はクソ暑いに違いない」ということでしたが「今年はしっかり梅雨が続き、夏は猛暑」の予報。

そろそろ身体が怠くなってきました。いつものようにしっかり汗をかいて汗腺を開かなければなりません。汗腺が開けば身体も爽快になるはず。

◯ 今月の歩術

昨年までの快調な歩きに比べ、春頃からどうも脚がギクシャクというか快調ではありません。2キロ以上歩けば何とかサスペンションにも油が廻ってくるのですが、特に歩き初めは以前と違い下肢の疲労感が出る。中学生の頃の気分で歩くとそれも多少改善されるのですが、どうもうまくない。老化とは考えたくないので「これは何だろう」と考えています。昨年までの快調な頃は、ポルシェのような高級スポーツカーのノリだったのに。

そんなことで「筋肉を鍛えること」を主眼にしようと、懸垂・腕立て伏せをやっています。そこでちょっとヒントになる言葉を得ました(どこで読んだか忘れました)。一定の回数を自分に課してトレーニングするのではなく、毎日の義務は「懸垂一回のみ」とか「腕立て伏せ一回のみ」とするのだそうです。その代わり「必ず毎日実行すること」。

実際には一回で済むことはなく、大抵「もうちょっとやろう」ということになる。これが持続的トレーニングの秘訣とか。なるほどねえ、、

ところで本題の歩術の話。最近は腰から上の上体を柔らかくして歩くようにしています。無意識に上体には力が入りがちですが、上体をコンニャクのように柔らかく無抵抗に保つことにより、腰から下の駆動系を邪魔せず最大限の能力を発揮できるようにするのです。

大分前から「後から足音が近づいてきたら、全身の力を抜いて歩くことにより速度が上がり追い抜かれずに済む」と書いたことがありますが、結局はこれと同じこと。これはネコ科の歩きにも繋がるもので、テレビのランニング教室の指導を見ていて「もっと上体の力を抜いて」と指導しているのを見ていて再認識したものです。

、、で、その翌日「短距離でいいから毎日1回は歩きに出よう」ということでゴミ出しついでの早朝散歩。あれ?今日は珍しく調子が良いな。2キロ以上歩くと、やはり以前のように好調は保てずやや疲労気味にはなりましたが、それでもいくらか改善。「無理のない範囲で続ける」に意味があるのかな?

◯ 今月の脳トレ

今月に入る頃、電子カルテ NOA サーバからのレスポンスがやたら落ちてきました。そういう時に限って外来が混むので、ますます渋滞に拍車がかかります。サーバを再起動するとややレスポンスは改善するのですが、その次のカルテからは再び遅くなる。とてもやってられません。

そういえば数日前サーバマシーンの macOS にアップデートをかけたように思います。おそらく新しい OS になってメモリーを更に喰うようになったのではないかと、サーバーをやらせている Mac mini のメモリーを確かめると 4MB。メモリー増設することにしました。早速 Amazon で探してみると 4MB 2枚セットで13000円ほど、メモリーも安くなり助かります。即「お急ぎ便」で発注。

翌日届いたメモリーに置換。「さて、結果はいかに」サーバにかなり負荷がかかる大きな検索を掛けてみました。2分ほどで結果が表示されましたが、以前だとこの後からサーバのレスポンスが極端に落ちるはず。何度か同じような検索を掛けてみましたが、ちゃんと2分ほどで終了する「よし、よし」。

翌日、喜び勇んで外来へ。しかし、、どうもレスポンスの改善がはかばかしくない。サーバ・マシーンと同じ13Fのマシーンで NOA を動かすとサクサク動くのに、1F では改善されていない。以前にも経験したスイッチング・ハブの問題かな。1F・ 13F のスイッチング・ハブの電源を一旦落として再投入、これでハブの記憶を飛ばしたので改善されるのでは。

、、と思ったのですが駄目でした。翌日の外来を進めるうち再びレスポンスが落ちてきます。昼休み 13F の自宅に帰り、自宅にある NOA サーバと同じエリアのマシーンで NOA を操作してみるとサクサク動くのです。はあーて、、ということは 1F にあるマシーンの何かが足を引っ張っているのかも知れません。以前もこのようなことがありましたが、いつの間にか症状は消失しました。今はそれを待つしかないかな、、

そしてその翌日、1日待ったらレスポンス遅滞現象は解消したようです。何なんだろう、DB あたりが再起動しても前の渋滞状況をディスクに記憶していて、再起動後もその渋滞が解消されるまで状況が変わらないというようなことなのだろうか、、

◯ NOA サーバの遅延現象の原因が判明

今年初めから悩まされてきた電子カルテ NOA サーバのレスポンスが時々極めてトロくなり、場合によっては仕事にならなくなる問題。前述のように原因として DB やメモリー容量、はてはハブなどネットワーク関連と、色々な原因を考え対策してみました。一時的にはそれが功を奏したように見えたものの、結局は解決にはならず、ずっと悩んできました。特に今月に入ってから、外来開始してしばらくするとレスポンスがもの凄く落ちて使い物になりません。画面共有でサーバマシーンにアクセスし、サーバを再立ち上げすると一旦はレスポンスが回復するのですが、次のカルテを開くと再びレスポンスがダウンするという困った状態、泥沼に入ってきました。

それを繰り返すうち「データベースが壊れています」という最悪の表示。幸いサーバマシーンは macOS の TimeMachine で自動バックアップをとっています。そのうち、サーバマシーンが勝手に落ちたり再起動するという不可解な現象。「HD が壊れたかな」と HD の修復をしてみましたが、どうも挙動がおかしい。DB のデータをバックアップから戻すついでに、とりあえずサーバを別のマシーンに変えることにしました。書斎で使っている旗艦マシーン iMac 27インチに NOA サーバを立て、ここに DB のバックアップを移動。これは正解だったようで、翌日から外来の電子カルテは目に見えて元気よく、以前のようにサクサクと動くようになりました。

結局何ヶ月も悩んできた問題はサーバマシーンをやらせてきた Mac mini の不調によるものであったことが判明。このマシーン購入してまだ3年ほどしかたっていないのになあ、、

◯ WWDC 2017

Jobs 亡き後の WWDC あまり期待できませんが、それでも一応の期待をもって待ちました。予想通り、どきどきワクワクは有りませんでしたが、期待していなかった iMac のアップグレードがあったのは嬉しい。幸いウチの iMac は2台とも現在は落ち着いているようですが、不安要素を抱えているのでアップグレードがあったのは良かった。ちょっと食欲が湧きそうなものとしては、iMac21.5インチ4Kモデルの他に iPad Pro10.5インチがあります。しかし両方とも現状では手にすべき必然性がないので眺めるだけ。

Mac 使いのプロ達に切望されていた Mac Pro はあの縦長火鉢スタイルを一新し黒い iMac スタイルになりました。私の場合、今となってはこれ程のパフォーマンスは必要としなくなりましたし、値段も50万ほどの予想、眺めるには面白そうですが食欲が湧くものではありません。それにしてもあのユニークな構造の火鉢スタイルが一代で消え去るのは、ちょっと残念な気持ちもしないではない。

予想通り iMac のスタイルは変わりませんでしたね。もう究極の姿に達していますから、いずれ変化するとすればまったく異なる予想外のものになるのでしょう。いつのことか判りませんが、それも楽しみなことではあります。

Amazon や Google の後追いとして、前々から予想されていた HomePod なるインテリジェント・スピーカーが発表されました。その姿からトイレット・ペーパーだとか、上端真中の光る目玉から「2001年宇宙の旅に出てくる HAL 9000 のようだ」という声も。HomePod という面白くもないネーミングも Jobs 健在ならつけなかっただろうなあと、、

WWDC 本来のターゲットであるソフトウエア面では、macOS, iOS, watchOS, tvOS がこの秋そろってアップグレードされそうですが、内容的には目を引くものはなさそうです。MicroSoft などもそうですが、優れたソフトウエア・エンジニアを大勢かかえていても、優れたリーダーが居ないと本当の革新は生まれないということですかね。そういう面では多少分野はズレますが、イーロン・マスクに期待する声を聞きます。

◯ iMac のターゲット・ディスプレイ廃止 とても残念

買って間もない白い iMac の基盤がいかれて使えなくなった時「せめてこの美しいディスプレイだけでも使えれば良いのに。Apple さん考えて」と念じたものですが、2010 年に購入した iMac27インチにはターゲット・ディスプレイ機能がつき、外部 Mac の画面を切り替え表示できるようになりました「Apple 偉い!!」と叫んだものです。

これは非常に便利で書斎の旗艦マシーン iMac 27インチ画面に、電子カルテ NOA のサーバをさせている iMac mini の画面を切り替え表示することができ、とても快適に使っています。

ところがこの機能は 2014 年中期 5K iMac 登場とともに廃止され、今後も搭載されることはないというニュースに非常にがっかりしました。理由は1本の Thunderbolt 2 では 5K ディスプレイのフル解像度に対応できず、また macOS High Sierra 以降では外部 CPU 接続が可能になるため、Thunderbolt 3 の用途が広がることなどだそうです。それにしても、何とかならないかなあ Apple さん。現在のシステムでは iMac 自体が生きていないと外部ディスプレイとして機能しないのですが、理想的には「単純に他のマシーンをがちゃんと繋げば外部ディスプレイとして表示できること」なんですがね、、

「外部ディスプレイとしても使えるなら、21インチでなく無理して27インチ買っちゃうか」というユーザだっていると思うんですよね、使っていて非常に便利ですもん。

◯ iPad pro 10.5 インチ

3年半ほど愛用してきた iPad mini が生産打切りになりそうだという噂と、今回リリースされた iPad pro 10.5 好印象の記事が繰り返されるのに、ついに乗ってしまい、iPad pro をポチってしまいました。前々から iPad pro で Apple pencil を使って絵を描くことに興味を持って居たせいもあります。iPohne 同様、iPad もはじめの頃は新しいタイプが出るたびに手に入れていたのですが、初代 iPad mini 以来更新せずにきました。

で、その第一印象。噂どおり CPU のスピードが上がったことにより、指や pencil への追従性が良く、気持ちよくスクロールする。iPad mini に慣れていて重く感ずるのではないかと思っていたのですが、持っていてもそう重く感ずることもない。キーボードつきカバーを付けていますが、キーボードは期待通りの操作性。ただ、他の iPad で使っていたカバーは皆 iPad の裏面もカバーしてくれたのですが、こいつは表しかカバーしないので iPad 裏面が無防御なのはちょっと気になる。pencil の使い心地も良いが、よく指摘されるように充電している姿が非常にダサいし破損の原因になりそう。後端の小さなキャップはすぐ失くしそうだし、pencil が磁石で本体のどこかにくっついてくれると嬉しいのだが、、

秋に iOS11 が出ると、さらに使い勝手が上がるということで期待しています。

◯ WRC イタリア戦

Apple の世界開発者会議 WWDC に対し、世界ラリー選手権 WRC の話題。VW チームが今年から WRC に参戦しなくなり去就が注目されていたミケルセン、ひぇ~、シトロエンに所属することになったようです。トヨタに来てくれることを切望していたのに、、

今月の WRC はイタリアのサルデーニャ島で開催され、ミケルセンがシトロエンから参戦。今年開幕前の噂ではシトロエンの性能が最も高そうだと噂されながら、はかばかしい戦果を挙げられなかったのですが、昨年にも増して実力をつけたミケルセンを得て、これからはシトロエンかなり手強いかも。ミケルセン、やる気満々でしょうし、、実況放送を見ると、今回のミケルセンはとりあえずのスポット参戦とか、ほっ、、

そしていざ幕を開けてみると、トヨタ・チームの思いがけぬ善戦。ヤリスの改良に全力を尽くしてきたユホ・ハンニネン、いつも成績がパッとしないのですが、トップを快走する場面もありました。と思ったら良いところで車をガードレールにぶつけ、いつものパターンとなってしまったのは残念。そしてエサペッカ・ラッピ、何度もコースのトップ記録を叩き出し最終的には4位。もうひとつ上がれば表彰台でしたが、まだ WRC 登場2回目の成績としては良すぎる結果。最終的に2位を獲得し表彰台に上がることになったラトバラの悔しがる事、恐らくラッピにコース記録で抜かれたことがあったのでしょう。

昨年の WRC2 のチャンピオン、ラッピ、WRC のトヨタへ移籍しても「WRC の車がこんなにパワフルで速いとは」と驚いたり「ゆっくり車に慣れていきたい」というような控え目の言葉でしたが、私が期待していた通りの活躍を始めました。それにしても立ち上がり早かったですね、今年のラリーで成長著しいところを見せているヌービル、パッドン、ソルド、タナックその他の選手達も、安定して強くなってきたのは登場1年以上を経てのことですから、ラッピの本格的活躍が見られるのは来年以後だと思っていました。

イタリア戦最終結果は、タナックが初めての優勝。2位ラトバラ、3位ヌービル、そして4位ラッピ、5位オジェ、6位ハンニネンと、トヨタ勢が6位までにラトバラ・ラッピ・ハンニネンの3人も入ったのは快挙でした。今回のサルデーニャ島は、ところどころに岩の隠れた砂塵のコースで、パンクしたりクラッシュしたり多くのライバル達が脱落していったのに、トヨタには殆どトラブルもなかったことが今回の勝因。トヨタ車の仕上がりを示すものでしょう。

昨年までの絶対王者オジェは5位、今回かなり精彩を欠いたのはどうしたことでしょう。活躍を期待していたミケルセンも意外に冴えなかった。やはりシトロエンの性能自体に問題があるのかも、、

<2017.05 ようやく爽やかな季節 | 2017.07 大橋産科婦人科を閉院 >

これは日々の生活で感じたことを書きとどめる私の備忘録です