わーくすてーしょんのあるくらし ( 342 )

大橋 克洋

katsuhiro.ohashi@gmail.com

2021.08 なつかしき蝉しぐれ

盛夏ともなれば、自宅にいても蝉しぐれが盛大に聴こえたものですが、いつの間にか聴こえなくなりました。子供の頃の夏の想い出といえば、朝起きてくると居間に篭る前夜の蚊取り線香の香り、「あっさりー、しっじみー」と自転車に乗ったシジミ売りのおじさんの声、ラジオ体操、「朝の涼しいうち夏休みの宿題やっちゃいなさいよ」という母の声、、

いつの間にか、木造住宅はマンションに変わり、空き地もアスファルトの駐車場に変わり、生い茂った樹木は次第に消えていきました。蝉が卵を産みつける地面がなくなり、生息する樹木もめっきり減ってしまいました。

それでも早朝散歩で歩きまわると、たまに懐かしい蝉しぐれを聴くことができます。碑文谷あたり環七ぞいの大木の並木だとか。上の写真は近所の「林試の森」。

「蝉しぐれ」という藤沢周平原作の時代劇がありました。下級武士の幼馴染「ふく」が、召されて殿の正室となり、後年、叶わなかった恋をめぐるひと時の想い出にひたる二人。とても良かったですね。今見ている中国時代劇でも、似たような話をやっています。

ちょっとガッカリだった開会式・閉会式

コロナ禍と日本の蒸し暑さの中で開催された東京五輪も17日間の幕を閉じました。

期待していた開会式・閉会式、メリハリもなくダサいに尽き、前回の感激的な東京五輪を知るだけに、かなりがっかり。面白くもない出し物をダラダラと演説も長かった。ちょっと良かったのは開会式のドローン群が夜空に描いた地球儀と、各種竸技を表すピクトグラムの人文字、閉会式の民謡と盆踊り。男女民謡歌手の夜空に透き通る声と独特の抑揚は日本ならではのもの、盆踊りは外国選手たちも真似て踊っていました。

閉会式の入場行進で流れた曲は、忘れもしない1964年と同じ曲。古関裕而作曲による「東京オリンピック・マーチ」。荘厳・勇壮な曲で、これに載って入場してくる選手たちはさぞや自分を誇らしく感じたことでしょう。現代日本には、こういう名曲作る人いないんだろうな。これを再度採用したのは、今回の組織委員会の数少ない(?)好得点。

会期中2度ほど台風の来襲あり。最初の台風は規模も大きくなく、サーフィン競技にとってはもっけの幸の波をくれました。トライアスロン競技前半は雨でしたが、この競技にとって雨なぞ何のその。それでも最後のランに入る頃は日も少し出て暑くなってきました。2度目の台風、雨が閉会式にかかると大変と思いましたが、降ったのは当日午前中だけで夜の閉会式は問題なし。当日午前中のマラソンに当たると大変でしたが、今回マラソンは暑さを避け札幌開催に変更。ところが今年に限って札幌は涼しくなかったのですが、台風の雨は来ませんでした。閉会式の翌日から札幌は台風の影響により1日中雨。コロナはとても不運でしたが、天候に関してはほぼ幸運な東京五輪でした。

総合馬術競技クロスカントリー

学生時代に観戦に行って感激した総合馬術のクロスカントリー。今回は東京湾の埋立地で行うということで、前回の軽井沢の広大な原野に比べ、そんな所でチャチイのをやるのは嫌だなと思っていました。ところが今回使われた「海の森水上競技場」は意外に広く、総合馬術競技のクロスカントリーに適した場所を提供してくれました。びっくり。


今回は無観客、しかもTV で馬術競技は全く無視されましたが、NHK の web で観ました。全部で4時間あり、ちょっと大変でしたけど。お陰で経路を覚えてしまいました。第一印象として、1964年の東京五輪の時と明らかに違うなと思ったこと。あの頃のような本物の石垣やレンガ、一抱えもある丸太、馬一頭入ってしまうような深い壕などは見られず、今までの馬場で見慣れたような障害がほとんどになっていること。当時はまだ軍隊馬術の流れがあったのに対し、現在では何より安全を第一としているためなのでしょうね。今回も、拒止・反抗や落馬は多少見られましたが、当時のあの凄い障害でも今回同様ほとんど問題なくゴールまで平然と帰ってきていました。


それにしても、丘あり谷ありの広大な草原で障害飛越しながら、かなりの速度で走行、出場した馬たちのスタミナたるや凄いものですね。見ていると、やはり女性騎手の方が身体が柔らかく軽く、無理なく馬に随伴できています。現代のクロスカントリーには男性より女性の方が向いているように思いました。


後半のチームは気温が上がって大変だったと思います。チームによってはゴールを切ると同時に、サポート・スタッフが馬に寄ってたかって、バケツでザブザブ水をかけていました。私の後輩からクロスカントリーで馬が1頭急死したのでは無いかとの情報。大岩選手が落馬した後、障害も大きく損傷したわけでもなく大岩選手も普通に歩いているのに、結構長い時間競技がストップしていました。何故だろうと思っていたのですが、馬のアクシデントがあったからですかね。

長いストップで、走行を中断されたオーストラリア選手はテント下の日陰で馬を降り、馬はバケツで水を浴びていました。お陰で試合再会後のオーストラリアの馬は勇気凛々、快調な走りでした。彼らには競技中断がかなり有利に働いていたようです。

翌日 google news で検索してみました。水濠の中の障害で転倒した馬が馬専用の救急車で馬の診療所に運ばれ診察の結果、回復不能の靭帯損傷がわかり、オーナーと選手の了解を得た上で安楽死になったよし。可哀想でした。


NHK の Web、解説などはありませんが、全種目過去の映像を何時でも見返せるのでとても便利。これ、何年経っても見られるようになっているといいんだがなあ、、

ちょっと可哀想に思ったこと

近代五種の馬術障害競技でドイツの女性選手、彼女はメダル候補だったそうですが、馬場に入るとすぐ馬がゴネはじめる。馬を何とか前に出そうとするが、馬はイヤイヤしながら後退を繰り返したり全く動き出す気配なし。これが結構長い時間続きました。こう言うのを馬術用語で反抗・膠着状態と呼びます。

馬場柵外から大声を上げていたドイツチームのコーチ、馬がジタバタ柵に近づいてきたところで、ゲンコツで馬体にコツンと喝を入れる。「あれ?選手以外が、あんなことして失権にならないのかな?」とチラッと思いましたが、審判から見えなかったのか失権のベルはならず。それからしばらくして、反抗時間のタイムアウトで失権のベル。

障害をひとつも跳べず、ただただ反抗する馬と格闘した女性騎手、顔をクシャクシャに泣きじゃくって馬場を出て行きました。馬は、こう言う時はとても素直に動くんですよね。馬場を出て馬を降りてからも泣きじゃくる選手の姿、本当に可哀想に思いました。

ところが数日後のネット・ニュースには「ドイツ選手とそのコーチ、馬の虐待行為で動物愛護協会から訴えられる」の記事。うーん、我々学生の頃はまだ軍隊馬術の名残もあって、反抗したら拍車・ムチでガンガン行くのが当たり前だったんですが、今の時代では許容されない行為ということですね。

当時我々が見ても「ちょっと、やり過ぎじゃない?馬が可哀想」というのがありましたが、今回のは馬より選手の方が可哀想に思いました。大きな大会では自馬と言って自分の持ち馬で出場するのが主流。しかし近代五種では、大会が提供する馬の割り当て方式。彼女はメダル候補だったのに当たった馬が不運、そして自分の不甲斐なさも、ということで泣きじゃくった理由も判る気がします。他にこんなこじれた馬はありませんでしたから。

私には現代の意識を持ってしても虐待行為には見えませんでしたが、馬術競技経験のない動物愛護協会にとっては「怪しからん」ということなんでしょうね。じゃあ、あの時、彼女はどうすれば良かったの?

他の世界からモノゴトを評価するのは難しい、、

バレーボール

いつも女子バレーは活躍するのに、男子は健闘虚しく好成績を残せないのが通例でした。しかし今回、女子の健闘光ったものの決勝進出ならず、男子は決勝進出という泣き笑い。

まず女子。アウトサイドヒッター古賀紗理奈・石川真佑・黒後愛・石井優希・林琴奈ミドルブロッカー島村春世・荒木絵里香・奥村真依・山田二千華、セッター籾井あき・田代佳奈美、リベロ小幡真子。俊敏さと技の石川と、技と根性を増した古賀の活躍が光りましたが、途中で古賀が負傷。石井が代わりを務めましたが、絶頂期の石井ほどではない。幸いなことに韓国戦で古賀復活。初戦ケニアに勝利したが、その後ドミニカ・セルビア・韓国・ブラジルと、まさかの4敗退し決勝トーナメントに残れず。選手もそうですが、東京五輪に ここぞと気を入れていた中田久美監督が気の毒に思えました。

今年の古賀は表情からして以前と違う。キリッと覇気を感ずるし技も冴えていました。アテネ五輪の頃、いつもニコニコ「元気印」と言われた高橋みゆきがイタリアへ渡り、武者修行から帰ったその顔は以前と全く変わっていました。試合中はニコリともせず、キリッと引き締まった顔で闘志を露わに。小柄な彼女は高い外国選手ブロックの指先にボールを当て弾くなど、巧妙な業師となっていました。現在の古賀の変貌がそれに似ています。

次に男子。アウトサイドヒッター石川祐希・高橋藍・高梨健太・大塚達宣、オポジット西田有志・清水邦広、ミドルブロッカー小野寺太志・山内晶大・李博、リベロ山本智大、セッター藤井直伸・関田誠大。中でも石川・西田・高橋の強力なアタックが光りました。今まで結果を残せなかった男子、見事に決勝トーナメント進出。しかし初戦が強豪ブラジル、ストレート負けでしたが内容は互角に近く、とても迫力あり見応えあるものでした。

男女共通に日本選手に願うことは「もっとしぶとくボールを拾いコートに落とさない覚悟」「トスが上がって打つまで間があり相手に対応されてしまう。もっとクイックに」「相手の豪速球はとにかく垂直上に弾き、誰か対応する時間を稼ぐ」「高いブロックにマトモに打たず、リバウンドを取ったり、軽く当て外すなど」「強いアタックだけでなく、相手コートの隙間へ押し込む技を臨機応変に」など。

フランス金メダルにはびっくり。日本が3勝2敗で決勝に上がったのに、フランスは2勝3敗ともっと低い立場から かろうじて決勝進出。しかし、ポーランド、アルゼンチン、ロシア・オリンピック委員会に勝利し優勝。日本には運が巡って来ず残念でしたね。

スポーツクライミング

今回の五輪から新しく加わった競技が幾つもありますが、スポーツクライミングもそのひとつで、とても楽しみ。高校の頃は体操の鉄棒一筋で、手さえ掛かればどこにでも登れる自信があった私、当時ボルダリング競技があればハマっていたはず。

今回はスピード・ボルダリング・リードの3種目の総合成績で争う「複合」という種目になります。世界でもこの競技では日本選手の活躍目覚ましく、今回日本から出場するベテラン、男子では楢橋智亜、女子では野口啓代と野中生萌の活躍に期待していました。

野口啓代にならぶ期待のベテラン楢橋はスピードで2位という好位置に付けましたが、最終的に4位で、もう一歩メダルには届きませんでした。この競技では長年の経験がものを言うところがかなりありますが、今回はオリンピックということもあって、かなり体力を必要とする設定となっており、そろそろ年齢的にキツかったのかも知れません。女子の常勝ヤンヤ・ガンプレットに並ぶ男子の常勝アダム・オンドラ、どうしたことか精彩を欠き6位に終わったのは意外でした。

東京五輪を最後に引退を表明している女子の野口は、私イチオシの選手ですが、楢橋同様、年齢的なハンディを心配していました。しかし嬉しいことに結果は野中が銀メダル、野口が銅メダルと、表彰台に二人の日本人が登りました。金メダルのヤンヤ・ガンプレットは現状では世界最強危なげなし、予想通りの結果でした。引退前の最後をオリンピック銅メダルで飾った野口啓代、心から祝福したいと思います。しかしこれからは、野口のスパイダーマンのような巧みな登りが見られなくなるのは、とても残念。

自転車競技いろいろ

自転車競技には実に沢山の種目があります。今回新たに加わった種目が多いのではないでしょうか。その中から面白いなと思ったものを幾つか、、

BMXレーシング:スタートライン一列に並んだマウンテンバイクが一斉にスタート。コースは大きく波打つ帯状に作られており、各車ジャンプを繰り返しながら競うもの。エンジン付きバイクによるものは良く見ることがありましたが、マウンテンバイクは初めて。いかにも米国発らしいダイナミックなスポーツ。

BMXフリースタイル:これは12歳の日本人女子が金メダルを獲ったスケートボードのマウンテンバイク版。フライパンの底状の中に丘などの起伏を設けた競技場も、そこで披露される技もスケートボード競技と殆ど同じもの。

マウンテンバイク:文字通りマウンテンバイクで登り降りの急坂や大きな岩のゴロゴロする不整地走行を競うもの。緑の林の中を駆け巡るこの競技もダイナミックで見応えがありました。下りは良いとして、急峻な山道を漕ぎ上がるのはかなりキツそう。大勢かたまってしまうと、漕ぎ上がるのは難しく皆が自転車を担いで登ることになります。

他にも、ケイリン、オムニアム、パシュート、マディソン、その他、まだ観ていない種目が沢山あります。楽しみ、、

殆どに、エンジン付きバイクで行う同種の競技がありますが、私の大好きなトライアルがないなあ。既にバイク・トライアルという自転車競技はあるのだから、これも五輪競技に加えて欲しい。このような(マスコミにとって)マイナーな競技は放映されないことが多いので、これから五輪はNHKがやったように Web で全競技を観られるように是非して欲しい。解説もついていると嬉しい、スポンサーの広告つきで構わない。

知らぬ間に世代はかわる

冬季五輪過去2大会を銀メダル連覇したスノーボードの平野歩夢選手が、今回はスケートボードに出場残念ながら14位でした。夏冬両方を制するのはなかなか難しいですね。

夏季・冬季両五輪に出場した日本選手は過去5人ほどいるそうですが、どのアナウンサーも過去にスピードスケートと自転車競技に出場した肝心の今回の組織委員会会長である橋本聖子氏への言及はありませんでした。現役世代にはもう彼女を知る人は余りいなくなってしまったということなんでしょうね。

そう言えば五輪とは別の番組で、現役世代の若者に「ピンクレディって知ってる?」と尋ねても、「何となく聞いたことある」「知らない」という返答でした。そこで40歳を過ぎた女性に尋ねてみたところ、やはり「何となく知ってる」でした。そうかあ、そんなに昔のことだったかなあ。ふうーむ、あれだけ一世風靡したのに、もう現役世代では風化してしまってるんだ、、と、いまさらながら自分の化石化を知らされるのでした。

今月は日航ジャンボ機の御巣鷹山での墜落事故から36年。この事故で亡くなった客室乗務員の女性が私の住むマンションのワンフロアー下に住んでおられ、桐ヶ谷斎場へお焼香に行くと、他にも同事故犠牲者の葬儀が2つも行われていました。私の親しくしていた群馬県の先生も、夏の暑い体育館での検死はとても大変だったとおっしゃっていました。つい最近のことのように思えますが、もう36年も経っているんですね。ニューヨーク国際貿易センターの9.11事件もつい最近のように感じますが、もうあれから20年。

「昔話をするようになっちゃあ、おしめえよ」と言いますが、もう、そんな年代とっくに過ぎてしまったんだよね、、

若さを誇ってきた「若大将」加山雄三も軽度脳梗塞や小脳出血から復帰したものの、めっきり齢が見えてきました。昨日の徹子の部屋、草笛光子さんでした。以前にもまして顔はふっくら艶やか、話もきびきびと、いつまでも美しい女性だなあと思いました。87歳とはとても思えない。

こうして次から次へと連想、果てしなく話がつづくのも齢だなあ、、

米軍、アフガニスタンから完全撤退

9.11 と言えば、あれをきっかけに当時のジョージ・W・ブッシュ米大統領がタリバンにオサマ・ビンラディンの引き渡しを求め、アフガニスタン紛争が始まりました。2003年に至りイラク侵攻を始めた時「戦争をやりたがっているのは石油の利権が欲しいブッシュ大統領だけではないか」と、このコラムに書いた覚えがあります。

アフガニスタン紛争はそのようにして続いてきたわけですが、これは米国にとって第2次大戦を遥かに超える長い戦争となりました。その長かった紛争から遂に米軍が全面撤退を始めると同時に、タリバンがあっという間にアフガニスタンの殆どを席巻しつつあります。それでもバイデン大統領の撤退の意志は揺るがないようです。彼が言うように、もうアフガニスタンは自分で何とかせざるを得ないのでしょう。

この戦争で家を追われ発生した多くの難民が首都に押し寄せているそうですが、ここも近いうちタリバンの手に落ちること間違い無いでしょうから、どうなるのでしょう。とても気の毒です。最近ハマっている中国時代劇のどれでも、必ずでてくるセリフ「戦になれば一番大変な思いをするのは、民である」。急速な軍拡とともに強引な領土拡大を図ろうとする中国共産党:習近平には、こんな思い全くなさそうです。

わが国も、明日は8月15日忘れてならない終戦記念日、、

未来予測の実現までもう一歩

このコラムを始めた1987年から「こうあって欲しい」という色々な希望を述べてきました。「出来る出来ないを考えてはいけない。これが欲しいぞーと叫ぶこと。神は必ず授けてくれるでしょう」。そして私の叫んだ多くが実現され、現在では当たり前のようになっています。近年の私の希望は「 TV 放送は いずれ Web 視聴に変わるべき」というもの。

それは「今回の東京五輪までに実現される」というのが私の予測でした。NHK の オンデマンドや東京五輪の Web site などでかなり近いところまで実現されたものの、私の理想とするところまでもう一息というところ。これからも叫び続けることにしましょう。

「見たい番組の全てが Web 視聴できる」「過去のものを何時でも何度でも視聴できる」ようになれば「番組を録画する必要がなくなり」「TV 受像機も不要」になります。安価なパソコンや iPad あるいは iPhone などさえあればよい。これが私の理想とする未来予測。このコラムを始めた30年以上前「プリンター・スキャナー・コピー機などは、いずれ一つの機器になるに違いない」と書きましたが、現在そうなっていますし、おまけに FAX 機能まで統合されていたりします。ちなみにラジオについては、既に iPhone さえあれば聴取できるようになっています。

このように「進化は世の中をシンプルにするべきと私は考えています。

LUCA STATION

最近 IRIS OHYAMA の LUCA STATION という製品を購入し便利をしているのでご紹介します。TV 番組を iPhone などで遠方から視聴したり録画できるもの。

本体に TV アンテナと WiFi ルータからイーサネット・ケーブルを接続。USB で HD を接続しておくと録画もできるので、これがとても便利。

屋内では WiFi 経由ですが、出先からでも視聴可能(回線速度が遅いと使い物になりませんが)。視聴には iOS/Android/Windows のアプリを使います。私はもちろん iPhone か iPad を使用。番組表を見たり、録画予約、録画の視聴など、全てできます。

東京五輪の視聴にはとても便利をしました。現在使っている TV 受像機では、一度に2チャンネルしか録画できませんが、LUCA があれば、これに加えて別のチャンネルも同時録画できます。HD の容量を好きに増やせるのも有り難い(従来使ってきた受像機では HD 組込みで容量を増やせないのです)。

残念なところ。それは「地上波/BS/CS 対応」となっているので期待していたのですが、地上波しか視聴できずガックリ。私のところは品川ケーブルテレビ経由のため駄目なのだと思います。もう一つ残念なのは、iOS 対応アプリはあるのですが、macOS 対応アプリのないこと。Mac の大画面で観たいこともあるのに、、

○ LUCA STATION 買い急ぎだった

LUCA STATION を使い始め数日後、現在使っている CATV 受像機をもっと内蔵 HD 容量の大きなものに変えようと、品川ケーブルテレビの Web サイトを眺めていました。すると現在は 1TB の HD を積んだ機種があるのを知りました。

さらに詳しく調べていくと、この機種にはホーム・ネットワーク機能というものがあって、これを使えば WiFi 経由で別室から別の番組も観られます。なあんだ LUCA STATION 購入することなかったか、失敗したなあ、、

ということで、とにかく現在の受像機の内蔵HDは保存しておきたい番組で一杯になっているので、もっと大容量のものに替えることにしました。電話で機器交換を申し込むついでに「現在録画してある番組を新しい機器の HD にコピーする方法は?」と尋ねると、BlueRayDisk recorder を接続し、そちらに保存する方法しかないとのこと。

やむなく Panasonic の BD recorder を Amazon で発注。届いてみると、それには HD も内蔵され CATV 受像機と BD recorder を夫々イーサ・ケーブルで WiFi ルータに接続、ルータ経由で CATV の HD 内容をBD recorder 内蔵HDへダビング、それを更に BlueRay へダビングという、ちょっとひと手間かける方法でダビングできました。

数日後、交換してもらった新しい CATV受像機をルータに接続し、iPad や iPhone から地デジだけでなく、BS や CS も観られるようになりました。ただ、こちらでは LUCA STATION のように番組表を表示し好きな番組を選曲したり録画設定するような機能がないのが劣るところ。それに現在の iOS アプリでは、戦局したものの、観ている番組の名前もわからない状態なので、別途「テレビ番組表」という iOS アプリを併用しなければならない。

いずれ iOS アプリの機能もアップし、LUCA STATION のように快適になることを強く希望します。

結論として、品川ケーブルテレビのように CSBS を自社受像機外に出さない方式では今回の形式がお勧め、そうでない場合は LUCA STATION がお勧め、ということになります。衛星放送などは後者なのかな。

○ 今月の歩術

先月は雨天もあり、暑さに順応しきれていないことなどあって、月間歩行距離は200キロに達せず150キロ弱でした。それからしばらくして、汗もしっかりかくようになり暑さにも慣れたはずなのに、相変わらず歩きに出ると疲労感が強い。この調子では涼しくなるまで距離は延びそうにないな。

早朝6時でも天気の良い日は既に日差し強く、日陰を選んで歩きます。この近所で最近私の好むコースは、巨大街路樹と建物の日陰で涼しく感ずる洗足駅から碑文谷にかけての環七から、やはりビル群の日陰の続く目黒通りをのぼり、都道26号線(地図で見ると鮫洲大山線というのだそうです)で帰るコース。早朝だと日陰に涼風が心地よかったりします。これで7キロくらいですが、調子の良い時は環七から目黒通りに曲がらず駒沢通りを越して右折、目黒五本木のあたりを巡って10キロのコースもあります。

8月中旬は雨が続き、5日間も歩きに出られませんでした。ちなみに、九州から中国地方にかけ線状降水帯が長期間居座って猛烈な雨量を記録。東京を大幅に超える雨量が長期間、特に九州地方は本当に大変に思いました。まったく乾く間がありません。今年は農作物の出来も悪く価格高騰も顕著なはず、、

ということで5日間も歩きをサボると、この年齢ではてきめんに身体に影響が出ます。雨が明け朝の散歩に出るも足を思うように運べず、復調に1週間はかかるかなと、しみじみ年齢を感じます。

ちょっとバッカじゃないの?

東京のコロナ感染第5波、今月下旬に至りようやくピークに達したかなという感じではありますが、インド発生といわれるデルタ株により過去最悪の感染爆発となっています。

これに対し東京都は若者対象に渋谷に接種会場を設置。先着200名まで予約無しで摂取可能ということで、夜明け前から若者が並びはじめ、渋谷の街路に長蛇の列。挙句の果て、摂取数を300名まで増やしたものの摂取できぬ人が続出。

これに懲りて翌日は先着順をやめ、抽選券配布という方式に変更。これにより炎天下にもかかわらず1キロ近い列。気の毒なのは、炎天下に長時間並んで抽選券を獲得できても、結局抽選にはずれる大勢の人達。なぜ Web 予約を使わないんだろう。泥縄式におっとり刀で設定された計画だからなんでしょうね。

わざわざ炎天下に長時間、長蛇の列を発生させ、コロナ感染や熱中症の危険性を増やすだけ。これなら当初の先着00名までの方がずっとまし。行列が作られている過程で、300名になったシャットアウトすれば良いですから。更に具体的に述べれば、10名ぐらい余分にしておき、その人達には「キャンセルあれば接種可能だが、或いは当日摂取できないかも知れない」と予告しておけばよい。

ある人が書いていましたが、都内の若者の99%が摂取を希望しないとしても、残り1%で4万ほどの計算になる。それに対し摂取予定が1日200名とは、行政は何を考えているのか、、

3日目には Web 予約も対応となったが、なかなか繋がらないとの話。一度に沢山のアクセスがあるので繋がらないのは、とりあえずは仕方ないかも、、

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