わーくすてーしょんのあるくらし ( 355 )

大橋 克洋

katsuhiro.ohashi@gmail.com

2022.09 歩くことは呼吸(いき)すること

80歳になった途端、今までの歩きに対する絶対的自信が突然低下。2、3キロ歩くとベンチに座りたくなるなどということは決して今までなかったこと。マスク装着し歩くうち酸素不足で脳循環が落ち、気を失った状態で歩いているようなことも。

はたと思い当たったのは「老齢化により呼吸筋の働きが落ちているんだ」。つまり今まで無意識に働いていたはずの呼吸筋のコントロールが低下してきたということ。そこで意識的に深呼吸しながら歩くと脳循環が改善され、以前のように歩けることに気付きました。そこで思い当たった標語「歩くことは呼吸(いき)することなり」。

上の写真は早朝散歩一休みスポットのひとつ、碑文谷の住宅街。遠方左側に SUICA 対応自販機があり、冷たい飲料で一休み。桜並木のメインストリート枝道だが、ここも春は満開の桜並木が美しい。

○ ミハイル・ゴルバチョフ逝く

ソ連に政治的自由を導入し長きにわたった「冷戦」を集結させた人物として欧米社会から高く評価され、ノーベル平和賞はじめさまざまな賞を受賞したミハイル・ゴルバチョフ氏が、長年患っていた腎臓病で先月30日亡くなりました。享年91歳。ソ連で最も長命の最高指導者経験者だそうです。

ソ連を解体する流れをつくり国民に自由な社会を与えたことで高く評価されるとともに、初就任時を除きロシア国内では常に不人気だったよし。旧来の体制を愛していた人達からは大いに恨まれたに違いない。日本へは彼自身でも数え切れないほど来訪。徹子の部屋はじめ日本の有名番組に何度も出演しています。ウクライナ侵攻の勃発とともに、ゴルバチョフは戦争反対の意見を明らかにし、プーチンにとって憎らしい人物のはずですが、とりあえずはゴルバチョフ死去へ深い弔慰が表明されました。

ゴルバチョフの自伝には「ソ連崩壊の引き金となったのは、自分が進めたペレストロイカよりチェルノブイリ原発事故の方が大きかった」と記されているそうです。

私にとってゴルバチョフはとても好きな政治家。その偉業を大いに尊敬するとともに、彼には高いインテリジェンスを感じます。ロシア国内で常に不人気だったのは誠に気の毒。特徴的な広い額全体の地球儀のようなシミは、彼の意思や偉業を表しているように思えます。私からもゴルバチョフ氏に、大いなる感謝と尊敬、弔慰を、、

オンライン・ミーティング 光と影

コロナ禍により、色々な会合がオンラインとなりました。

オンラインの利点としては「会場へ行き来する時間を節約でき、好きな場所から居ながらにして参加できる」「交通費その他付随する経費(帰りに知己と飲み会など)を節約できる」など

一方、従来からのオフラインの利点としては「直接顔を合わせ、やあやあと親近感を高めるとともに、きめ細かいコミュニケーションをはかれる」「気分転換と運動不足の解消」など

その頃からこのコラムにも書いてきましたが、私は世に先駆け198年頃から UNIX ユーザ会や電子カルテ研究会など、日本全国の仲間とメーリングリストやオンライン会議などによる協議を経験してきました。早くもその頃、感じたことは「オンラインは非常に便利だが、少なくも年1回は一同に参集し直接顔を合わせたミーティングは必須」ということでした。人間、直接顔を合わせる機会がないと、心底から相手の意見を信頼できない。直接顔を合わせることによる摺合せが必要ということです。そのようなことから上記両会では、日常はオンラインでの意見交換を重ねていましたが、年1回は全国から集まって議論する年次ミーティングを行うのが決まりとなっていました。

そこには必ず飲食の会を伴うのが常でした。オフィシャルな会議では建前があってもよいが、飲食の会では本音を語ることができ、会議を意義あるものにするには この2つの組み合わせはマスト。

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月に数回出席している某IT系企業の会議。コロナになってからはリモートで参加してきました。今月「今後、在宅勤務は全面 NG」と社長からお達し。理由は「顔を突き合わせたコミュニケーションが必須」とのこと「えー、IT を売りにする会社だからこそ、現場でその利点を活用してスキルを上げ、問題点をクリアすべく開発に集中すべきじゃないの?」と私は強く思うんですけどねえ、、

安倍元首相の国葬におもう

こういうところで書くのは余り好ましいと思っていないのですが、最近の風潮にあまりにも耐えかねるものがあり、多少過激な本音を述べさせてください。

安倍元首相が暗殺された直後、国中の誰もが安倍氏を悼む声をあげていました。そして各国元首や元首をつとめた人々から。あれから数ヶ月、マスコミ報道は安倍元首相の国葬に対する批判がひどい。国葬反対のデモや裁判をおこす輩まで。彼らは「国民が賛成していないのに、我々の税金を使って国葬を行うのはけしからん」と唱えている。しかし、本当にそうでしょうか。私にはそうは思えない。

世界各国からの安倍氏逝去を悼む声や、国全体として弔慰を表し半旗をあげる国までありました。これに対し日本はどうでしょう、あの時、半旗で弔慰を表そうなどという声は聴こえませんでした。何事にも自虐的な現代日本国民ですが、それにしても今回の国葬への反対とその報道はひどい。考えるにその多くが某国の息のかかった反体制組織ではないかと。ある病院前で大勢の医師や看護師が国葬反対のプラカードを持っている写真があり「えっ!?」と思ったのですが、病院名をよく見ると有名な共産党系の病院。一般の人がみると「こんな多くの医療者まで反対している」と思ってしまいますよね。

私は安倍さんが現役首相の頃から「この人は本当に日本と日本国民のことを思って真摯に取り組んでいる。今どき得難い政治家」と思っていました。おとなしい日本社会、意見が正しいかどうかではなく、執拗に大声をあげたものが正義になってしまいます、、隣の韓国のやり口ではありませんが、、いやいや、もしかするとマスコミ中枢に入り込んだ隣国の影響は大きいかな。

「中韓は日本人に加害者意識を植付け利益を吸い取ろうと、日本のマスコミなどに密やかに浸透して世論を煽り、安倍さんのようにそれを真っ向から断ち切ろうとした政治家を死後になっても執拗に攻めたてる」という意見がありますが、私もそれは嘘ではないだろうと感じています。日本人はもっと自分の頭で判断しなければならない、ただのお人好しではいつの間にか自分を失ってしまう。怖いこと。

死去直後の葬儀での大勢の人々の反応からしても、過半数の(声をあげない)日本国民は安倍元首相の功績を評価していると私は考えています。皆さん、正しい意見を声を大に表明しましょう、、ということでこれを書きました。総額をある程度に抑えた国葬で、厳粛に弔慰と感謝を示すべきと思います。

憤りついでに もうひとつ

ロシアのウクライナ侵攻に関し「早いとこロシアに手を上げ降参した方が国民の犠牲が少ないのではないか」とか、そこまで露骨ではなくもそれに類する引いた意見が見られ、憤慨しています。強盗に目の前で家族が殺められるのを目に「抵抗は身が危うい、早いとこ逃げるべき」と言うようなもの。私なら「たとえ討ち死にしても、一矢報いずなるものか」と思わずにいられない。仮に自分がウクライナの境遇にあったなら、老齢であっても何か役に立つことで祖国防衛のため戦うつもり。どうせこの世で成すべきことは済ませてしまった身ということもありますが、、命を惜しまぬ相手は意外に手強いもの。

「もし戦争になったら国のため戦うか」というアンケートに日本はブッチギリ最下位の13.2%という記事を読みました。国旗や国歌に誇りを感じない世界最低な愛国心となってしまったのは何故?  きっかけは戦後進駐軍による「日本に戦争をさせない」国づくり。70年以上変わることなく守られてきた日本国憲法が象徴するものですが、それは現在の米国が意図しないもの。その土壌の上に隣諸国の意思が日教組・マスコミなどに密やかに忍び込み、長年にわたり現在の日本人を作り上げてしまったと考えます。そのきっかけを作った米国では、当然のことながら国旗や国歌をあがめ愛国心は高い(それが最近やや怪しくなり、そこでトランプのような過激な大統領が登場)。米国在住の方の意見によると

日本人は「国」への甘えが強い。今回の新型コロナ騒動をみてもそれを強く感じます。なぜ、感染対策やワクチンをしっかりやれと政府を非難するのかが良くわかりません。アメリカにいますが、アメリカ政府しっかりやれ!という論調をこちらのテレビではほぼ聞きません。つまり日本では「自分が国に対し責任を持ち戦争を起こさせない。万が一攻めてきた時は戦う!」という気持ちはなく、すべて国任せ。そのため税金払ってるんだから国が何とかすべき!という考えなのだと思います。非常に「お子ちゃま」的発想。アンケート結果から見ても、日本の80%以上が自主独立できていない お子ちゃまの可能性が高い。

現代日本人「お子ちゃま」論

こうなると憤りはメラメラと火を吹いて、、続きます、、

家内の足や手の骨折以来、彼女の病院通いにいつも付き添っています。私自身が病院へ行くには電車ですが、足の骨折が治ったとはいえ再び転倒でもすると大変なので往復はタクシー、、

本日の通院は朝一番ということで通勤の時間帯、おそらくタクシーも捕まり難いだろうということで、前日からタクシー予約アプリ S.RIDE で予約しました。いつもは予約時刻5分前くらいには「予約した車が向かっています」の通知がくるのですが、今朝はあれ?「予約時刻に間に合う車がみつからないのでキャンセルになりました。再度『今すぐ呼ぶ』のメニューから呼んでください」だと。到着したタクシーに「前日から予約してあっても、結局配車は予定時刻直前にやるんですね」と尋ねると「そういうこともあるんです」とのこと。「最近は同時に2つのタクシーを呼んで先に到着した方に乗り、後のはキャンセルになることもあるんですよ」「私どもとしては、ちょっとかなわないんですけどね」。酷いですね、最近は色々な場面で男女問わず「自分さえ良ければよい」という行動が目に付きます。そして、そういう人間に限って注意されると逆ギレする。これも日本人「お子ちゃま」化の症状。

あと気になるのは、最近の日本人のチマチマしたところ。他人の箸の上げ下ろしにまで細かい文句を言う。枚挙にきりがありません。NHK の朝ドラ「ちむどんどん」、時代考証に合わないとか法規に合わないとか、散々ネットで叩かれています。「まあ、お話だから、と鷹揚に楽しんで観ればよいのに」と思いますがねえ。私としては時代劇で、座敷に立ったまま挨拶したり、ひどいのになるとお猪口をカチンとやって乾杯やハグなどというのもあり、酷いなと思うことがままありますが、現代日本人がそうなってしまっているんだから仕方ないかと諦めの境地。でも、目の前で起これば、ちょっと説明くらいしてあげますけどね。若い人は知らないんだから。

日本の教育やマスコミが本来あるべき正しい方向に戻り、諸場面において礼儀正しく気骨ある日本人の姿になって欲しいなあ、、

○ 日本人とキルギス人

さて、憤りもほどほどにして、、以前も書きましたが「日本人は何処から来たのか」そのルーツにはとても関心があります。そしてこんな記事がありました。

キルギス人と日本人は、顔や見た目が似ているのみでなく、遺伝子や名前なども似ていると言われています。では何故2つの民族は似ているのでしょうか。一説によれば、キルギス人と日本人は同じ祖先であるということですが、この説はかなり信ぴょう性の高い説のようです。

キルギスの正式名称は「キルギス共和国」。通称キルギスは中央アジアに位置する旧ソビエト連邦の共和制国家で、首都はビシュケクです。キルギスは、1991年にソビエト連邦が崩壊すると同時に誕生した共和制国家で、同時期に独立を果たしたカザフスタン、タジキスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタンとともに中央アジアを形成しています。

キルギスと日本には、古(いにしえ)の祖先の時代からそれぞれ似た神話が存在してきました。キルギスの神話では、「キルギス人と日本人は兄弟で、肉の好きな人がキルギス人となって残り、魚の好きな人が海を渡って日本人となった」というものです。

一方、古事記や日本書紀に代表される日本の神話では、「弟の山幸彦は獣を獲り、兄の海彦は魚を捕っていた」というもので、「どちらの神話も似てる」と言われるのはうなづけますし、キルギス人と日本人は顔や見た目も良く似ています。キルギス人は、日本人同様、黒い髪や黒い瞳、黄色の肌を持つモンゴロイドという人種に分類されています。

キルギスは、突厥・ウイグル帝国・契丹・モンゴル帝国に支配あるいは征服された歴史を持ち、地理的に日本とは広大な中国を挟んでいます。その遠方の地から、どうやって日本にやって来たのでしょう。シベリア、樺太から氷河期の凍った海の上を越え、北海道へ渡ってきた説を読んだことがあります。とても興味深いですね、、

○ 今月の歩術

今月は連発式の台風の影響による雨のためもあり、早朝散歩を休む日も少なくなく、月間歩行距離はいつもより少な目で推移しそうです。

それはそれとして、歩きの方はいつもと大きな変わりはありません。身体を腰から上と下に分けて考え「腰から上の上モノをゆったりと垂直に保ち、腰から下の駆動部分に載せ移動する」というような意念で歩いています。最近は脚力が低下し、以前のように「腰を落とす気持ちで摺り足の意念で歩く」などの武術的歩きができておらず、単に「両脚をまっすぐ伸ばし、ただただ惰性で歩く」てな感じです。

今月中旬を過ぎると朝の気温も25度を切るようになり、歩くのも大分楽になりました。それまでは2,3キロも歩くと、やや息苦しくなってくるのですが、マスク装着にもかかわらずそれも余りありません。「なるほど、暑さは歩きにこんなに影響するんだ」と思ったものです。

年齢と昼間の運動不足による腸の蠕動不足から、ともすると便秘傾向があります。これも70を過ぎてからでしょうかね。で、中年の頃までは考えもしなかった緩下剤を時に応じて使うのですが、これが散歩中に効いてくることがあります。従って散歩コース中のトイレの場所を常に頭に置き、必要に応じ利用できるよう備えておく必要があります。中学生の頃も突如の便意に悩まされることが度々ありました。これは神経性のもので、入試や新入学などではよく悩まされたもの。あれから70年近く経てまた同じような思いをするとは、、

○ 安倍元首相の国葬おこなわれる

今月27日に安倍さんの国葬が行われました。ちょっとくどくなりますが、また書いてしまいます。銃撃事件直後のマスコミは国の内外をあげての悼む声で満ちていましたが、国葬が行われることが表明されると、マスコミは次第に国葬反対の声を大きく取り上げるようになってきました。

今月は英国のエリザベス女王も亡くなられ、前の週に盛大に英国で国葬が営まれたばかり。英国らしく荘厳で華やかなものでしたが、マスコミにはこれに対する反対の声はまったくと言ってよいほど取り上げられませんでした。

安倍元首相の国葬当日もマスコミでは「国論を二分した国葬」などと言っていましたが、本当にそうでしょうか。国葬の行われる武道館は国賓など招待者しか近づけませんが、その近くに一般向けの献花台が設けられました。当日は全国から献花に訪れる人の数が予想を上回り、開始時間も前倒しで行われていたとか。献花に訪れた人のインタビューでも「安倍さんが大好きだったので、ぜひ直接お花を手向けたくて」とはるばる九州からやってきた人とか、「安倍元首相が日本のために尽くしてくれたことに心から感謝しています」というような声が聴こえました。国葬が気に入らないのは自由ですが、それなら単に参列しなければよいだけの話。この大々的な反対の声は、日本国民の声ではなく、日本を貶めたい人間の声としか思えない。「国論を二分」などしていない、単に「国論に反対する声の大きい人がいる」だけの話じゃないの?

それとも私が偏っているんでしょうかねえ、、で、かく言う私、献花台には駆けつけませんでしたが、デジタル献花をしたという家内に教えられ、早速私もデジタル献花をさせて頂きました。

自立した多くの国民は安倍さんを評価していると思うよ、、任期が長かったせいもあるが、これだけ世界を回り多くの国の元首に評価された日本の総理っていないでしょ、、自分のためではなく、本当に日本のことを思い体を張って尽くしてくれたと思うなあ、、

○ シルバー川柳 2022

今年のシルバー川柳から面白いと思ったものを幾つか、、

まず自分の経験から「あるある」部門

新鮮に何度でも見れます

60代の頃同じプログラミング本3冊も出てきたことあり「あ、これ役に立ちそう。買っとこう」

YouTube 様での検索は殆どありませんが、Google 様や Wikipedia 様のお世話にはしょっちゅう

突然催すや限界までは間もない。早朝散歩コース上のトイレ・ポイントの把握は重要

こうはなりたくない、でも「なるのかしら」部門