「親子で治療」
母37歳娘4歳2016年7月20日
母37歳娘4歳2016年7月20日
(お母様)
松本漢方クリニックに通うまで・・・
私は小さい頃から、軽いアトピーで肘裏や首が時々カサカサし、ひっかいて切れたり背中が痒かった為、皮膚科でもらったステロイドを塗っていました。
思春期・・・ほぼ症状なし
20歳前後からバイトや仕事、季節の関係で首や指に重い症状が出るように。時々顔に出ることも。ステロイドを塗り、症状が軽くなると薬を止めるという繰り返し。食事で体質改善や、他医院での漢方治療も行いました。しかし、どの病院もステロイドを出し、体の変化を根本的に実感することなく転院を繰り返し、なんとなくステロイドに不信感を抱きながら使っていました。
妊娠・出産・・・(お母様・お子さん)
妊娠中、蕁麻疹や肌荒れが続くようになり、ステロイドを手放せず、足や背中や腕と広範囲に症状が出るようになりました。娘が生まれ、乳児湿疹がひどく、7ヶ月頃に検査をするとアトピー・食物アレルギーのため全身に毎日ステロイドを塗ることを勧められました。ステロイドについて調べ、いろんな先生の話を聞きましたが、どうしても娘の全身に毎日ステロイドを塗ることに納得できず悩んでいた時に、私の妹から松本漢方クリニックで肌がツルツルになった子供の話を聞き、藁をもすがる思いで、私と娘二人同時に治療を始めたのがきっかけでした。
◎治療スタートから現在まで。(お母様)
2014年6月~
治療1週間後に肌が荒れ始めました。顔と首が痒みとガサガサで、掻くと皮膚がぼこぼこし、汁が出ました。治療1ヶ月後、鎖骨・腕・背中まで広がり、ひどい痒みで外出が難しくなりました。体がだるく、発汗や時間帯により痒みが止まらなくなり、普通の生活が厳しくなり始めました。漢方風呂も始め、お風呂中心の生活がスタート。(準備:1、5時間準備、入浴:2~3時間、入浴後:2時間痒くて何も手がつかない状態。)夜は2時間毎に目が覚め、痛みと痒みで横になれず、時々椅子に座ったまま眠ることもありました。
2014年10月末~12月
上旬涼しくなって少しずつ辛かった症状が落ち着き始めました。胸から上に出ていたひどい痒みと痛みが、腰、お腹、太ももへと移りました。12月末までの2ヶ月、再び外出が可能になりました。
2014年末~
ある日突然、手首の激痛で目が覚めました。右手首のみ痛かったのが、年明けには左手首、背中の一部へと広がりました。同時にひどい肩こり、倦怠感、頭痛、微熱で、午前中は横になって起きられない日々が5月まで続きました。血液検査の結果、ヘルペスの数値が高く、抗ヘルペス剤をもらいました。年末年始に眠る時、足に虫が這うようなムズムズ感で寝苦しくなりましたが、足のムズムズは3週間ほどで落ち着きました。
2015年5月初旬
40度の発熱。3~4日ほど熱が続きました。(この熱が出た期間だけ、痒みがほとんどなくなったのが不思議です。)
2015年5月中旬~
体が楽になる。傷が消え始め、掻いても傷になりません。肩こり、倦怠感、頭痛、手首と背中の痛みがなくなりました。
2015年6月~2016年5月
治療お休み。
2016年6月現在
手荒れ、肌の色素沈着を戻すため、煎じ薬を再び始めました。2015年5月の発熱以後は手指以外、傷もなく保湿しなくても肌は潤い何より体が疲れにくくなりました。昔から肩こりがひどかったのですが、この1年全く肩が凝らなくなりました。
◎治療スタートから現在まで(お子さん)
2015年6月(3歳)
3歳になったばかりで苦い煎じ薬がなかなか飲めず、毎日あの手この手を試すが薬を全く飲まない日もあり苦戦しました。塗り薬の匂いを嫌がり塗るたび大泣き、お風呂も15分が限界。娘を先に15分浸からせ、薄く塗り薬を塗った後、泣き止んだら2時間ほどのDVDをつけて、お風呂のドアを開けたまま私がお風呂へ2時間浸かりました。(幸い娘はリバウンドが少なく、私がお風呂に入っている間も一人でDVDを見たり遊んだりぐずりませんでした。)
8月頃から、煎じ薬を唯一飲んでくれる方法を見つけ、時間はかかりましたが毎食飲めるようになりました。成分が問題なく吸収されるかわかりませんが、煎じ薬が熱いうちにイチゴ味のゼリーの素を混ぜ、冷やして固め、豆乳(牛乳はアレルギーのため不可)と一緒に飲むと、臭みと苦味が緩和されなんとか薬を飲むことが習慣になりました。症状は足の甲、お腹、背中がガサガサで、お風呂上がり、寝る前は私と同様、狂いそうな痒み。しかし、見た目は治療前から目立ってひどくなったわけでもなく、カサカサして乾燥はひどいが、代謝がいいため傷が治ってきて肌の入れ替わりが早かったです。
2014年10月
胸~お腹と背中の荒れが急にひどくなり、ブツブツが広がり、2日ほど機嫌が悪くなりました。全身に赤いブツブツができ、42度の高熱が出ました。松本先生に電話をし、先生の指示のもと私の母に代理で薬を取りに行ってもらい、メールで画像を送り見ていただいた結果、ヘルペスと診断されました。すぐに熱は下がり、抗ヘルペス剤を飲ませ、アシクロビルを塗ると赤いブツブツは枯れ、全身黒胡麻のようなカサブタになりましたが、3日ほどで取れました。
2014年10月~2015年
5月時々カサカサになるものの、ひどかった足の甲、お腹、背中に傷はなく綺麗な肌になりました。汗をかいた時と、寝る前は痒みがまだまだ続いています。
2015年6月~2016年5月
治療お休み。
2016年5月~
幼稚園に通うようになり、手指から腕、太ももから膝裏が赤く荒れて、痒みとえぐれた傷が広がってきました。
2016年6月~
現在治療再開。煎じ薬と塗り薬、抗ヘルペス剤を服用。4歳になり、物事を理解できるようになり薬も入浴剤も嫌がらなくなってきました。お風呂に入るときだけ、痛くて泣いていますが、すぐに楽になることをわかっています。再開してから3週間、ひどくなり続けていた痒みと傷はやっと落ち着き始めました。娘が良くなるまで、あと少しこの治療を頑張りたいです。
◎治療とリバウンドについて。
正直、松本漢方クリニックの扉を初めて開けた時には、ここまで治療が辛く苦しく過酷なものになるとは思っていませんでした。リバウンドも少し我慢すればなんとかなる程度に思っていました。治療前にHPで他の方の手記を読んでいたにも関わらず、症状がひどい方の場合は大変なんだと、勝手に自分とは掛け離れた内容のように感じていました。しかし、治療を始めてすぐ、味わったことのない狂いそうな長時間の痒みに普通の生活が送れなくなり、どんどんひどくなっていく症状を目の当たりにしました。これから辛く長い治療が始まると覚悟しながらも、剥がれ落ちた皮膚が散乱する床やシーツ、着ている服が痛い、広範囲に汁が出る肌を見て嫌気がさし落ち込みました。夜、娘と私が同時に痒みの発作に襲われた時は本当に地獄で、泣きわめいて掻いて欲しいと暴れる娘と、自分も狂いそうな痒みの問で苦しみました。落ち着いたあとに娘が寝てから、毎日一人泣いていました。
もう、この治療を続けることは無理だと何度も思いましたし、他の方が手記に書かれているのと同様で、松本先生を信じられなくなったり、高額な治療費と希望が見えない毎日に助けてくれている夫や母にイラついて自己嫌悪になって、しかし再びステロイドを使う生活には戻るわけにもいかず絶望的になるという事の繰り返しでした。家事と育児がやっとで、外遊びが大好きな娘を公園に連れて行くこともできなくなりました。そんな中で娘の存在は大きかったと思います。外に行けなくても、明るかった娘。先に綺麗になっていく娘の肌を見た時に、この方法は間違っていないと感じました。
往復3時聞かけて、毎週私の母が仕事が休みの日に家事と育児を手伝いに来てくれました。毎日仕事で遅い主人も、そんな体調で夜ご飯を作らなければならないと思うことが負担だろうと、自ら快く外で済ませてきてくれたり、しんどい時は主人のことは気にせず自分と娘のことだけ考えればいいと、常に明るく前向きでいてくれました。ずっと家に居てストレスがたまった娘を、休日には主人と義母が交互に連れ出してくれ、家族にたくさん支えてもらいました。何より同じ治療を受けた方の手記に勇気づけられたと思います。心が折れそうな夜は松本漢方クリニックのHPを開き同じ境遇の方の言葉に励まされましたし、治療が長引くほど、待合室で読む手記が心に響き、泣いてしまうことも多々ありました。症状が酷くなり診察に行けなかった時期は、何度HPを読んでも中々理解できずにいました。しかし、松本先生から数々の名言と握手にパワーをいただいて、話し方は怖いけれど優しい目を見て、先生を信じて治療を続けようと思うことができました。
お化粧、服、下着、お洒落や女性らしいこと全てがそれどころではなくなり、暗い顔してずっと体を掻いている私でしたが、昨年5月に高熱が出て、その日を境に体調がどんどん良くなり、肩こりや頭痛から解放され、人の体がこんなにも疲れにくいことを知りました。お化粧も服の素材も気にせず楽しめるようになり、生活を楽しむ意欲を取り戻しました。まだ黒ずんだ体と、手荒れが綺麗になっていないので、煎じ薬は続けようと思いますが、今の時点で、ステロイドを止められて、掻いても傷のできない肌になり、皮膚も強くなりました。
今、治療が辛くて頑張っておられる方、必ず綺麗で強い肌に生まれ変わるので、希望を捨てずに頑張ってください。
松本先生に出会えたことに心から感謝しています。ありがとうございました。