「知らず知らずのうちに副腎皮質ホルモンに毒されていた私」
55歳2016年9月1日
55歳2016年9月1日
症状の始まり
今から4~5年ほど前、平成19年頃の夏、左くすり指の指輪のあたりが痒くなり、掻くとジュクジュクし始めました。金属アレルギーか?と思い、皮膚科を受診。特に検査もなく、手荒れとして軟膏を処方されました。薬を塗ると、すぐに症状がなくなり元通りになり「ああよかった!」とホッとしました。毎年同じように夏になると症状が出て、皮膚科に行くということを繰り返していたのですが、2年ほど前からは小指や指と指のまたの部分も痒くなり、指も症状が治まってからもガサガサし、また思い出したように痒くなり・・・というように夏だけでなく、時期も患部も広がっていきました。それでもその都度皮膚科に行くと症状は治まるので、それで対処していました。副腎皮質ホルモンの軟膏を処方され、塗り薬を塗ると嘘のようにきれいになります。でも、薬を止めて3日ほどたつとまたジュクジュクとしだし、痒みと痛みの入り混じった何とも言えない症状が現れます。以前から副腎皮質ホルモンはこわいという話は聞いていたのですが、根治しないと思いながらも、他に治療の手段も知らず、惰性で使用していました。
平成24年7月、顔や首が痒くなり始め、掻くとジュクジュクしてきました。瞼などは掻くと腫れ上がり、顔の人相が変わってしまいました。痒い部分もあり、それとは逆に口の周りはガサガサでつっぱり、なんだかおかしいと思いました。皮膚科に行くと飲み薬と軟膏(副腎皮質ホルモン入り)のものを処方され、薬を使うと嘘のように元通り綺麗になりました。しかしやはり副腎皮質ホルモンを使うことの怖さがあり、途中で7月17日頃だったと思いますが内科を受診しました。
「副腎皮質ホルモンは使いたくありません。」と話しましたが、「こんな夏の真っ盛りに副腎皮質ホルモンを使わずに治療はできません。治すためには必要です。1週間だけ飲み薬を飲んでください。それと、軟膏を塗ってください。」と言われました。その時、顔は真っ赤になり、ひじや首にも症状が出て痒く赤くなっていましたので、その症状から逃れたいばかりに薬を使用しました。とくに飲み薬には抵抗感がありましたが、苦し紛れに使用してしまいました。このまま副腎皮質ホルモンを使い続けてどうなっていくのだろう。使用を止めたときの症状の激しさから怖くなりました。
ちょうどその時、以前、顔にアトピー症状がひどく出ていた友人に出会ったのですが、私の顔を見て「どうしたの?」と聞かれてしまいました。これまでの経過を話し、「副腎皮質ホルモンを使わない治療をしたいのだけれど・・・」と話したところ、たまたまその方がかかっている病院を教えてくれました。それが松本漢方クリニックとの出会いです。私はとてもラッキーでした。HPを拝見しましたが、遠方からも先生を頼って受診されていること、これまでの研究、実績から「アレルギーを治します」と自信を持って言い切る松本先生の力強さに心惹かれました。
治療の初めに「あなたがこれまでに使ってきた副腎皮質ホルモンの量によって、リバウンドの症状や治療までの期間は違います。必ずリバウンドは出ますが、治ります。でも、私が治すのではありません。私はあなたの体が自分の免疫で治すのを助けるお手伝いをするだけです。治すのはあなたです。信じてついてきなさい。」と言われました。副腎皮質ホルモンは、絶対におかしい、どんどん深みにはまる気がしていましたので、先生の力強い言葉を信じ治療を開始しました。
治療開始
平成24年8月8日:初診。松本先生に「必ず治るからね」と言っていただきとても心強かったのと、看護士さんも元患者さんであったということを伺い、安心しました。この日は顔が赤く、首やひじの部分も炎症があって見苦しい状況でした。お薬を煎じ、軟膏を塗る中でリバウンドがどれだけ来るのかと心配でしたが、初めの1週間は大きな変化はなく現状維持という感じでした。お薬の加減か、トイレが近くなり便通もとてもよくなりました。不要なものをどんどん排出するように働いているのかな?と勝手に考えていました。
平成24年8月17日:2回目の受診。これまでのお薬と同じものを2週間分と薬湯に週2回入りなさいということで4回分処方されました。薬湯は1日5時間くらい入ってくださいということでしたが、2時間くらいが精一杯で、顔をつけようと思うとなかなか大変でした。薬湯に入ると肌がきれいになるようで、効果が実感できましたが、お風呂上がりにとっておいた薬を塗ると皮膚が突っ張り、痒く、軟膏を塗ったらやっと治まるという感じでした。
リバウンド?
平成24年8月20日。夜になってから、とても痒みが増し、かきむしってしまいました。顔、首、ひじ、指と症状のあるところは赤く炎症を起こしたようになり、明日の朝はどうなっているのだろう・・・と不安な気持ちになりました。しかし、意外と朝はこれまでとあまり変わらず、赤みはありますが腫れ上がることもなかったので安心しました。
平成24年8月28日再受診。煎じ薬が変わりました。前の薬より甘みがあり飲みやすくなりました。少しずつ真っ赤になっていた指の症状も赤みが消え、ガサガサもかなり軽減されてきて、良くなっている実感がありました。身体が痒いというよりも日焼けの後のように肌が突っ張る感じや、ひりひりする感じの方が強くなってきました。
リバウンド?2
平成24年8月30日:夜また患部が痒くなりました。前と同じように掻きむしってしまいました。真っ赤に炎症を起こしたようになりました。平成24年8月31日心配でしたが、今回も朝の症状は落ち着いていました。首筋や顔、ひじには赤みはありますがゴワゴワと突っ張る感じが薄れ、自分の肌らしい感覚が戻ってきたようです。薬を塗っているので化粧はしていませんが、随分症状が楽になった気がします。
平成24年9月2日:薬湯に3時間ほど入りました。9月3日初めてマスクをせずに出勤。症状がだいぶ落ち着き、気持ちがやわらぎました。肌がピリピリして痛い感じがします。夕方から夜にかけては痒みが増してきました。これ以降、どんどん症状が軽減していきました。よくなっていると実感できました。気持ちが明るくなり、一生懸命お薬を飲み、軟膏を塗りました。すっかり症状が落ち着き、落ち着いた日常を取り戻すことができました。
再発の兆し
平成25年4月:転勤となり、職場が変わりました。新しい職場へのストレスからか、また初期の頃のように首筋が痒くなったり、額が痒くなったりし始めました。すぐに、医院を訪れ、お薬をもらい服用すると、すぐに症状が治まりました。以前のように激しく症状が出なくなりました。
平成27年5月:痒みや皮膚の痛みを感じることはなくなりましたが、指先、しかも左の中指の指先の手荒れだけがひどくなってきましたので、また通院を始めました。しかし気がつけば、花粉症の症状も出なくなり、あの苦しかった花粉症の症状からも解放されていました。
平成27年8月:花粉症の症状は治まりました。夏ごろに軽く花粉症のような症状が現れるのが少し気になっていましたが、これくらい我慢できる範囲と思い、治療はしていませんでした。
平成28年5月:職場で花粉症に苦しんでいる人とそうでない人で話していた折、以前は花粉症だけれど治ったと話す人がいて、「どうやって治したの?」と聞くと、「漢方治療してくれる医者さんがあって、そちらに通いました。」と言うではありませんか!もしや・・・と思い、「なんという病院?」と尋ねてみますと「高槻にある松本漢方クリニックです。」という答えが返ってきました。こんな身近に松本先生のところで治療していた人がいるなんて、驚きでした。先生のすごさを改めて認識した次第です。
平成28年8月:お盆過ぎくらいから、左手薬指の炎症と花粉症のような症状(目は痒くないのですが、ひりひりとしみるような感じで充血、鼻水がとまらない)がひどくなってきましたので、再び治療を始めることにしました。先生はいつも、「病気を治すのはあなたの免疫。私はその助けをしているだけ。」と言ってくださり、力強く握手をしてくださいます。松本先生に励まされ、また一から治療に取り組もうと思っています。