「アトピー手記」
63歳2013年1月26日
63歳2013年1月26日
先生、ありがとうございます。(1年5ヶ月を振り返って)
以前に姫路の9病院と加古川の1病院で診察していただきましたが、乾癬、汗疱だと診断され、使用しているステロイド剤もいずれは効かなくなると言われました。最後に診察をしていただいた病院でアトピー性皮膚炎と診断され、同様にステロイド剤で治療をしていただきましたが、4ヶ月を経過しても良くなったり悪くなったりの繰り返しでした。ステロイド剤による治療は困難だと諦めかけた頃、インターネットで松本漢方クリニックを知り、松本先生に出会うことが出来ました。初めて先生をお尋ねしたのは平成23年8月26日でした。松本先生が「治してあげるよ」とおっしゃってくださった時、「えっ?本当に治るのだ!」と、嬉しさが込み上げてきました。そして「どんなに辛いリバウンドがあっても頑張るぞ」と、決心しました。
1週間後から今まで出ていなかった箇所に新たな炎症が現れてきました。これがいわゆるリバウンドというものなのか、今まで使用していたステロイド剤を一切使用しなくなったのだから当然起きる症状なのだと思いました。
3週目:背中は相当良くなってきましたが、手、足、腕は痒くて痛みがありました。
4週目:炎症箇所からリンパ液が滲み出てきました。
5週目:特に手が擦れて痛み、背中、足、腕に新たに炎症が現れました。「本当に治るのだろうか」と不安になってきました。
6週目:腹部にも新たに炎症が現れました。下着の継ぎ目が擦れると非常に痛く、下着を裏返して着用しました。
7週目:新たな炎症箇所は非常に痛く、よく眠れない日がたびたびあり、リンパ液も相変わらず滲み出てくる状態でした。
10週目(2ヶ月):リンパ液は出なくなってきましたが、腹部はまだ擦れると痛む状態でした。夜、眠れる日が増えてきました。
11週目:手の平以外は擦れて痛む箇所は殆どなくなってきたので、まだ痛みはありましたが平常通りの下着の着用の仕方に戻すことができました。このような状態の中、手の甲と手の平の痛みがヒリヒリするようになりました。診察していただき、ヘルペスだと教えてくださいました。
12週目:まだ痛く、もう既に治ったと思われていた箇所も非常に痒くなってきました。
18週目:炎症が腕の方に広がりはじめ、痛む部分が少し治りかけてきたのは21週目でした。
23週目:手首の上部が衣服に触れると痛みました。この皮膚炎は、日ごとにどんどん治ってゆくものではなく、免疫の回復と共に変化してゆくものなのだと実感しました。
24週目:胃が重く感じられ、薬をいただきました。
25週目:胃が重く、煎じ薬は「補中益気湯」に替わり、引き続き胃薬をいただきました。この様な状態が続く中、29週目から「解毒潤肌湯」の入浴が3日に1度になりました。
31週目:胃痛は治りました。
32週目:手の状態はなかなか治らず、特に手の甲と手の平は触れると痛みました。
34週目:煎じ薬は再び「治頭瘡一方湯」になりました。
36週目(8ヶ月):手の甲は、ごわごわとした堅い状態になってきました。所々が痒くなりましたが、掻けば痒みは治まりました。
37週目:新たには炎症は増えませんでしたが、相変わらずごわごわとした堅い状態が続いていました。
39週目:ごわごわとした堅い状態から少し柔らかくなってきましたが、痒みは以前と同様に所々が痒くなりました。
40週目:まだ所々が痒く、手の平、足のくるぶし等治っていた部分がまた痒くなったり治ったりの繰り返しでした。
44週目:肘、肩、首に炎症が広がってきました。
45週目(10ヶ月):炎症箇所が痒く、擦れると痛く、リンパ液が手の平、手首、足の甲やくるぶしから滲み出てくるようになりました。
48週目:リンパ液は左右の手の平、小指の付け根付近、左右の足の甲そして特に右手首からリンパ液が多く滲み出て痛みました。左脇の下方に楕円形で紅斑状の炎症(痛み、痒みなし)に気付きました。
49週目(11ヶ月):診察を受け、抗真菌剤の薬をいただきました。
53週目:1年が経過しました。リンパ液の滲み出る部分が少なくなり、ヒリヒリする部分も少し減ってきました。
1年2週目:左肘、右手首、左右の手の平の一部と左右の足の甲はまだ痒く、炎症は消えていませんが、リンパ液は滲み出なくなり、ヒリヒリする部分もなくなりました。
1年3週目:左肘、右手首、左右の手の平の一部と左右の足の甲はまだ痒く、炎症はまだ続いていました。
1年5週目:診察を受け、抗真菌剤が変更されました。
1年7週目:右手首、左右の手の平の一部と左右の足の甲の炎症は変わらず、、両脇、左肘に新たに小さなポツポツした炎症が出てきました。しかし、リンパ液が滲み出ることはありませんでした。左脇に加え、小さな真菌による楕円形で紅斑状の炎症(痛み、痒みなし)が現れました。
1年9週目:左肘の炎症は治りましたが、他の箇所は同様な状態が続いていました。また、抗真菌剤2種類を混合して使用することになり、塗布の方法も変わりました。
1年10週目(1年2ヶ月):炎症箇所は少し和らいできました。抗真菌剤を塗布している楕円形の箇所は赤色から少し茶色く変化してきました。
1年19週目(1年4ヶ月):炎症箇所は以前より和らいできました。抗真菌剤を塗布している楕円形の箇所は、色が少し薄らいできました。
1年21週目:炎症箇所は所々痒くなったり、また新たに少し出来ては治ったりしながら、全体的には和らいできています。抗真菌剤を塗布している楕円形の箇所は色が薄らいで、ほとんど治ってきました。
これまで様々な症状が現れ、何度も挫けそうになりました。「もう治らないかもしれない」と後ろ向きになりそうな私の心の支えは、いつも先生の励ましのお言葉でした。「治してあげるよ」という先生のお声かけや握手をしていただいたとき、私はどれほど救われたことでしょう。
松本先生は豊富な知識と理論をお持ちのうえ、多くの患者さんを診察され貴重な知見をお持ちです。また、適切な血液検査を行って判断してくださいますので、全く心配はありませんでした。
先生はいつも「私や漢方薬が治しているんではないよ。あんたが治しているんやで」とおっしゃってくださいますが、先生のお声かけや握手こそが平常の生活を送ることができるまでに回復できた最高の特効薬だったと、心から感謝しております。本当にありがとうございます。
現在、まだ小さなポツポツとした炎症箇所の痒みがありますが、挫けず完治を目指したいと思っております。
今後も、よろしくお願いいたします。