「アトピー完治直前の手記」
31歳2016年4月17日
31歳2016年4月17日
松本漢方クリニック受診まで
3歳頃から発症したアトピーに何度も悩まされましたが、松本漢方クリニックに通い、その方針に従って治療開始して現在6年目、完治とは行きませんが、夏場に暑く、汗をかいても、冬場の乾燥でも、強烈な痒みに悩まされることはなくなっており、症状は好転したと感じています。「もっと早くに松本漢方クリニックと治療方針を知っていれば、ステロイドやタクロリムスのような対処療法の落とし穴を見破れた」と、今さらながら思います。以下、ここまでの大まかな経緯を書いていきたいと思います。
小学校5年の時、急激に皮膚の状態が悪化しました。その時も、アトピーが得意といわれている、とある漢方薬局から煎じ薬と入浴剤を買っていましたが、掻き毟った全身の皮膚がただれ、傷口からは黄色い汁があふれ、ジュクジュクになっていました。ハエがたかってくる状態でした。今思えば、感染症だったのでしょう。一年程度、まったく改善する気配が無く、仕方なく近隣の総合病院に入院し、ステロイドの軟膏と点滴を処方されたことを覚えています。そして、一ヶ月できれいな肌になり、そのときにステロイドに対する好印象を持ちました。苦しんだ期間に対して、はるかに短い期間で明らかな変化があったからです。正直、当時は「漢方薬なんか効かんな。」と思っていました。しかし、漢方薬自体の問題だったのか、それとも漢方薬のみを使用し、感染症の対策、消毒薬や抗生剤、抗ウィルス剤などの要素が無かった為なのかは今となっては分かりません。漢方薬の種類も不明です。
そして、大学受験浪人の時、またしても強烈に全身が痒くなり、掻いた後、皮膚が赤く腫れ、段々どす黒く硬くなっていきました。今回は独自に消毒を行っていたからか、ステロイドを使ってしまっていたからか、皮膚から黄色い汁が出て口が塞がらないことはありませんでした。症状は治まらず、ステロイド軟膏は強力なものに変わっていきましたが、あまり効果が上がらず、試験直前の時期にステロイド錠剤や、タクロリムス軟膏を処方されました。タクロリムスの説明資料には、免疫を抑制する効果があり、塗布した箇所は日光に晒すと皮膚癌のリスクが高まると書かれていました。こんなものを平気で患者に治療と言い提供する医者には、「この人にはお手上げなんだな」と感じましたが、治療だけに専念できるタイミングでは無かったため、やむを得ず使用しました。しかし、効果は実感できませんでした。皮膚が硬く厚くなりすぎていたため、塗り薬をただ塗るだけでは吸収できなくなっていたからです。逆に安心したことを覚えています。
受験は何とか乗り越え、春休みに、全国に診療所を展開し、アトピー治療に成果をあげているという病院に入院しました。そこでは、独自の岩盤浴で代謝を促進する治療を受け(岩盤浴の担当職員の方々は、いつも汗だくでしたが、全員、肌がツヤツヤでした。新陳代謝はやはり重要だと思います)、その岩盤浴の成分配合の軟膏(そこの院長の公演ではステロイドでは治らない。タクロリムスは厳禁と聞いたが、しかし、含ステロイド)を密閉療法(大量の軟膏を塗布してから包帯で保持する)で処方されました。その病院独自の岩盤浴成分が配合されているため効果が高い、という謳い文句でしたが、それによって効果が高まっているのか、密閉療法によって、効果が高まっているのか、またしても1ヶ月ほどの入院で皮膚がきれいになりました。そして、退院後、松本漢方クリニックに通院開始するまで、体の中の活性酸素を除去するという健康食品を購入していました。そして、学生生活の中で、また、アトピーに対する関心は薄くなっていきました。
社会人2年目、就職活動中に受験のときのようなことは無かったため、完全に安心していましたが、徐々に悪化して行きました。ステロイドを使っていても限りが無く、長期入院し、大規模な治療設備を利用などの方法も、時間的に難しいため、条件に合う診療を行ってくれる病院を探しました。
松本漢方クリニック受診開始
松本漢方クリニックでの診察で煎じ薬と入浴薬、塗り薬の漢方薬、抗生物質、そしてヘルペスの薬を処方されました。アトピーで受診しているのになぜ?と思っていましたが、何度かの診察時の先生からのアドバイスや手記の読み直しなどにより、漢方は免疫を高める。抗生剤は傷口だらけの体に起きる感染症の対策。抗ヘルペス剤は、傷口から出てくるリンパ液(傷口がなかなかふさがらなかったり、下着が傷口にへばり付いたり、独特の臭いのするあれです)の原因となるヘルペスウィルスの対策ということが分かりました。
薬の処方と同時に、血液検査による治療の進展の解説などを受けました。治療中、リバウンドが起きることもあり、本当によくなる方向に向かっているのか、毎回説明してもらえたことは大変ありがたかったです。また症状というのは免疫がウィルスや病原菌、異物を除去するときに起きるものという病気の捉え方は、症状=病気という思い込みを正すものであり大変ためになりました。(家族や友人、同僚に薬を使っているのに症状が酷くなる理由を説明するのには苦心しますが)
漢方風呂の最中や、上がってからの強烈な痒みなども、印象深いのですが、一番は松本院長がおっしゃる様に、医者任せにしないことだと、過去、松本漢方クリニック以外での治療も振り返って感じるところです。そういった意味で、手記の依頼にも、書きあげて納得しています。
以上。