「家族に助けられ脱セレスタミンに成功(アトピー手記)」
32歳2015年9月8日
32歳2015年9月8日
私の現在
松本漢方クリニックでアトピーとアレルギー性鼻炎の治療を始めてから、約10年が経ちました。現在は、まだ治療中ですが、漢方によるリバウンド反応もほとんどなくなり、私を見て私がアトピーだと気付く人はほとんどいなくなりました。また、私はアレルギー性鼻炎もあったのですが、今では鼻呼吸ができ、ティッシュで鼻をかむこともなくなりました。
松本漢方クリニックに通うことになった理由
私の幼少期は、アトピーとは無縁でした。ただ、鼻がよく詰まり、いつも口で呼吸をしていました。そのため、母がよく私を耳鼻科に連れて行ってくれました。病院ではネブライザーをして、点鼻薬を処方してもらっていました。そして、「大人になれば体質も変わるから、鼻炎も治るだろう」と先生から言われていました。
それから、鼻の調子が悪ければたまに耳鼻科に行き、処方された点鼻薬でごまかすという日々を送っていました。
鼻炎持ちだけでしたが、大学1年生の頃は時々、皮膚に痒みを感じることがありました。痒みが起こった場所は、首まわり、肘と膝の関節でした。その後、おでこにも痒みを感じるようになり、たまに少し皮膚がはがれて、かさぶたができるようになりました。ただ、夏に友達と海に行って少し沁みるくらいの程度だったので、ほっておけばすぐ治るだろうと思い、あまり気にはしていませんでした。
ちょうどその頃、東京都練馬区にある某耳鼻科がとても良いという噂を聞いたので、鼻炎を完治させたいとの思いから通院することになりました。待合室には多くの患者がいて、やはり良い病院は違うなと思いました。そして、セレスタミンを処方されました。セレスタミンを飲むと鼻の調子がとても良くなり驚きました。そして、その時は何故かよく分かっていませんでしたが、皮膚の痒みもなくなり調子が良くなったので驚きました。なぜ、鼻炎のための薬を飲んでいるのに皮膚も良くなっているのか、薬の凄さを家族に伝えた記憶があります。私はその当時、セレスタミンはステロイドの一種であるため体にはあまり良くないという漠然としたイメージを持っていたので、すぐ調子が良くなれば飲むのをやめようと考えていました。ただ、セレスタミンを飲んだ後しばらくは調子がいいのですが、その効力が切れるとすぐに元の状態に戻ってしまいました。そのため、結局飲み続けることになりました。もう正確な期間が思い出せないのですが1~2か月くらいセルスタミンを飲み続けた時に、顔がムーンフェイスになり、体もだるくなりました。そのため、先生に「これは副作用なのでは」と相談しました。もちろん結果はまともに受け答えもしてもらえず、「あまり気にするな」と言われ、セレスタミンを引き続き処方されました。また、その頃には、薬の効力が切れると、鼻はつまる、皮膚は痒い、そして、目も痒い状態になっていました。そのため、耳鼻科に通い、皮膚科に通い、眼科にも通うという、もう訳の分からない状況になっていました。ただ、セレスタミンを飲むと、すべての症状が落ち着いていました。
セレスタミンを飲むと各症状は改善されるが、顔がムーンフェイスになり、体がだるいため、このままではまずいと思うようになりました。そして、脱セレスタミンを決意することになったのです。
ただ、セレスタミンを飲むのをやめると、もうどうしよもない状態でした。日中はとにかく辛くてなにもできず、夜は全く眠れない状態が何日も続きました。夜中にパソコンの前に座っている自分がいました。インターネットで他の治療法がないか必死に探しました。アトピー完治とかそのような文言で検索して・・・
温泉療法とか、食事療法とか色々出てきましたけど、なかなかこの治療方法で良いのかと決め手に欠けました。その時たまたま松本漢方クリニックのホームページに出くわしました。松本先生のアトピー根本治療理論にアトピーを治すことは、目のアレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎などすべてのアレルギーが治るというような内容が書かれていました。それが自分のセレスタミンを飲んだ時に、すべてのアレルギー症状が落ち着いたという経験のもとから、アレルギーはその症状が出る部位によって、アトピーやらアレルギー性鼻炎やら病名がついているが根本的な原因は同じなのだろうという勝手な感覚から、松本漢方クリニックに行けばアレルギーが治るのではと思いました。また、アトピーを克服した多くの患者さんの手記も松本漢方クリニックに行く決断への一助になりました。
松本漢方クリニックに通院するようになって
松本先生に初めてお会いしたときに「絶対治るから安心しなさい」と握手していただきました。今まで通院した病院の先生は曖昧な答えしかしてくれなかったり、「ムーンフェイスはそんなに気にすることはない」等の受け答えしかしてもらえなかったので、松本先生は違うと思いました。また、私もアレルギーの治療方法が分かったため、とても安心したのを憶えています。血液検査をして、漢方薬を処方していただきました。漢方薬は漢方風呂、皮膚用の煎じ茶、鼻炎用の粉薬に赤い軟膏でした。私は東京に住んでいて、大阪に定期的に通院することが難しいことから、毎回漢方薬は郵送していただくことになりました。
漢方風呂に煎じ茶の生活が始まりました。漢方生活2日目にリバウンドがきました。全身が痒くなり夜も眠れなくなりました。それから、顔がうす黒くなり、おでこの皮膚は何度も掻くためにシワのあとがついて、目の周りはパンダみたいに黒くなり、耳の付け根のところが切れました。首は象の肌みたいになり横を向くことが困難になりました。あとは肘の内側が痒くてボコボコになりました。
治療を始めたのが大学3年生頃でしたが、2年くらい治療を続けていたら少し楽になり始め、友達と遊びに行ったりもするようになりました。この調子で治るのかと思いましたが治療を始めて5年目くらいの頃に再びリバウンドが訪れました。このリバウンドが自分の想像をはるかに超えるものでした。当時社会人3年目であった私は、体力には自信があったのですが、仕事ができなくなってしまい休みがちなりました。顔は再びボロボロになり、首は曲がらず、体全身が痒くて痛くて動けない状態になってしまいました。朝はスーツを着るときに体が痛くて着られませんでした。夏場だったため、スーツに汗をかくのがとても辛く、職場の仲間に見られないようにトイレに何度も行き体を掻きました。
職場から帰ってきてスーツを脱ぐと、全身が一気に痒くなり、掻くと皮膚が床にボロボロ落ちました。夜は体が痛く、特に背中をベッドにつけるが痛くて全く眠れませんでした。私は当時一人暮らしをしていたのですが、母が仕事終わりに毎日私の家に来てくれて身の回りの世話をしてくれました。身の回りの世話をしてくれて毎日夜遅くに車で1時間弱かけて自分の家に帰っていました。母にはもう感謝の思いでしかないのですが、このリバウンドは家族の協力なしでは乗り切れないと痛感しました。
そして、私はしばらくの間休職することを決意しました。松本先生に状況を説明して、診断書を書いていただきました。結局6か月休職することになったのですが、とても壮絶な6か月になりました。まず、私は実家に戻るため引っ越すことになりました。とても1人では生活できないと感じたからです。松本先生に漢方風呂に長く入るようにと言われました。5時間入るようにと言われました。早く治したい気持ちがあったのでなるべく長く入るように心掛けました。ただ、私の根性がないのか、ちょっと5時間は精神的にかなりきつく入れませんでした。だいたい休みながら1日平均3時間ちょっとくらい入りました。お風呂のそばにテレビを持ってきて映画とか観ながら気分転換しながら入浴しました。
入浴後ですが、自分の体に何が起こっているのかよく分かりませんが、全身が一気に痒くなり1時間くらいもがきました。掻きすぎて自分の爪が痛くてどうしよもなかったので親にタオル等で擦ってもらいました。また、37℃ちょっとの微熱がよく出ました。そのような生活を続けること半年、気付けば少し体調が良くなっている自分がいました。復職できるまで回復しました。
それから、現在まで5年ほど経つのですが、小さなリバウンドを繰り返しながら、ふと振り返ると、前より良くなっている自分に気づくような状態です。初めに記載したように、私を見て私がアトピーだと気付く人はほとんどいなくなりました。今では漢方風呂に入ることもほとんどなくなり、皮膚用の煎じ茶と赤い軟膏を少し塗るような生活になっています。